お酢は体に良いのは知られていますが、最近は黒酢のダイエット効果が注目されています。
黒酢とは?米酢・玄米酢・玄米黒酢とは何が違うのでしょうか?
黒酢の効果効能と副作用は?
そして、黒酢の効果的な飲み方は?
黒酢に関する疑問についてスッキリ解説します。

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黒酢とは?

黒酢

黒酢(くろず)と言えば、飲むお酢です。
その健康・ダイエット効果からサプリメントも開発されています。

黒酢が一般のお酢と大きく違うのは”色”です。
一般の米酢が半透明でやや黄みがかった色なのに対して、黒酢は黒褐色で醤油に近い様な色をしています。

この色の違いは、原料と熟成期間の違いです。

そして一般の米酢と黒酢は色の違いだけでなく、風味に違いがあります。
米酢はまろやかな風味が特長ですが、黒酢は豊かなコクや香りが楽しめます。

熟成することで、飲みやすくなります。
黒酢が飲むのに適したお酢と言われる所以です。
※勿論、中華料理等にも相性が良いです。

【黒酢と一般の酢の違い】
●色の違い
●風味に違い
※これらは、原料と熟成期間の違いによる。

原料の違い

黒酢の原料は、玄米や精米度の低い米、大麦です。
白米と違って、糠(ぬか)部分がついていることです。

また、一般の米酢は1000mlにつき、米を40g以上使って製造された酢ですが、黒酢は、1000mlにつき180g以上の米などの原料を使用した酢です。

熟成期間の違い

酢の熟成は一般的に1~2カ月はかかるとされていますが、黒酢は原料を仕込んだ壺を天日にさらしながら、1~3年という長い熟成期間を経て作られます。

米酢・黒酢と玄米酢・玄米黒酢の違い

前述のように黒酢と米酢の違いは原料と熟成期間にありました。
各々の違いをまとめると以下になります。

●米酢
原料:白米/熟成期間:3か月前後
●玄米酢
原料:玄米/熟成期間:3か月前後
●黒酢
原料:玄米・精米度の低い米・大麦/熟成期間:1~3年
●玄米黒酢
原料:玄米/熟成期間:1~3年

即ち、黒酢=玄米黒酢でありませんが、大麦を原料にした黒酢は大麦黒酢と言うので、黒酢と言った場合は、玄米黒酢のことだと考えて良いのかもしれません。

正確な事は商品のラベル等でご確認下さい。

尚、商品名に「純」がついた「純米酢」や「純玄米酢」「純玄米黒酢」がありますが、原料に白米や玄米を100%使用しているということのようです。

黒酢の効果効能

お酢には様々な効果が期待できますが、長期熟成された黒酢は、米酢よりもアミノ酸が多く含まれていて健康維持効果もさらに高いとされています。

黒酢には以下の効果が期待できると言われています。

●高血圧や動脈硬化の予防効果
●ダイエット効果
●美肌・美容効果
●老化防止効果
●冷え性を改善効果
●便秘解消効果

高血圧や動脈硬化の予防効果

お酢の血液さらさら効果に加え、黒酢に豊富に含まれるアミノ酸が体内に流れる血をサラサラにしてくれる効果があります。

そして、血流改善が行われることで高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が期待出来ます。

疲労回復効果

黒酢には、ロイシン・イソロイシン・バリンといったアミノ酸が含まれていて運動後の疲労回復などに役立ちます。

また、黒酢に含まれているクエン酸やポリフェノールには筋肉痛を和らげ、疲労を取り除いてくれる働きもあると言われています。

ダイエット効果

黒酢にはクエン酸とアミノ酸が豊富に含まれているので、脂肪の燃焼を促進させる効果があります。

また、この2つの栄養素が基礎代謝をUPさせるので、ダイエット効果が期待できます。

さらに、黒酢に豊富に含まれるアミノ酸は、体脂肪を分解する酵素「リパーゼ」の原料となるので、体脂肪の分解を効率的に行ってくれます。

黒酢を摂るだけでなく、有酸素運動も合わせて行うと、より効率的に脂肪の分解がすすみます。

美肌・美容効果

黒酢にはグリシン、アスパラギン酸、チロシン、セリンといった成分が含まれており、美肌・美容効果が期待できます。

老化防止効果

黒酢に含まれるメラノイジンという成分には強力な抗酸化力があります。

お酢には元々、抗酸化作用がありますが、黒酢は特にこの作用が強く、効果も高いとされています。

抗酸化作用によって老化現象を予防、改善する効果が期待できます。

冷え性を改善効果

黒酢に含まれるアミノ酸には硬くなった赤血球を柔らかくする働きがあります。

また、黒酢には代謝を上げて血流を良くする効果があります。

このことで、手足の末端まで血液が流れ、冷え性を改善する効果が期待出来ます。

便秘解消効果

黒酢は大腸のぜん動運動を活発にします。
また、黒酢には抗菌作用がある為、腸内の悪玉菌を減らす働きがあります。

これらにより、便秘予防・改善の効果が期待出来ます。

黒酢の副作用

黒酢に限らず、お酢を飲む時には以下の注意が必要です。

黒酢で胃もたれ

米酢に限らず、お酢全般に言えることですが、お酢は酸性なので、空腹時に飲んでしまうと、胃を痛める可能性があります。

子どもや胃腸が弱い人は胸やけなどを起こす場合があります。

また、原液のまま飲むと胃への刺激が強すぎます。

黒酢は水や炭酸で割ったり(10倍程度)して空腹時は避けて食事中か食後に飲むか、料理に混ぜて摂ることがおすすめです。

黒酢で歯が溶ける?

酢を飲んでそのまま寝ると、歯のエナメル質を溶かしてしまう(酸食歯)恐れがあります。

酢を飲んだ後は必ず歯を磨きましょう。

黒酢の効果的な飲み方

黒酢の効果的な飲み方をご紹介します。

黒酢を飲む量

健康維持の為には、黒酢の一日の摂取量目安は15~30cc(大さじ1~2杯)で充分と言われています。

黒酢を飲むタイミング

黒酢に脂肪燃焼効果がありますので、運動をする前に飲むのが効果的です。

黒酢の飲み方

大さじ1杯(15ml)に水を150mlになるまで(135ml)加え、はちみつ大さじ1杯(15ml)を溶かして飲むと美味しいです。
※最低でも5倍は薄めてください。

水の代りに、炭酸水、牛乳、豆乳を使っても良いのでお好みでアレンジして下さい。

黒酢も良さは分かったが、黒酢は飲みにくいと言う方は、サプリメントを利用するのもありです。