サラサラの髪の秘密はシリコンを使ったシャンプーにありました。
時代は変わり、今はノンシリコンシャンプーが定番になりつつあります。
ノンシリコンシャンプーとは何?
ノンシリコンシャンプーのメリット・デメリットは?シリコン入りシャンプーとの違いは?
ノンシリコンシャンプーの疑問をスッキリ解決!
ノンシリコンシャンプーとは?
ノンシリコンシャンプーとは、「シリコン」の入っていないシャンプーです。
しかし、これではさっぱり何のことだがわかりませんね。
ノンシリコンシャンプーを理解するには、「シリコン」の何たるかを知る必要があります。
シリコンとは?
「シリコン」と聞くと、胸のパットを想像するのは私だけでしょうか?
「シリコン」をWikipediaで調べると「ケイ素」のページが表示されます
「ケイ素原子を含む高分子化合物全般については「シリコーン」をご覧ください。」とあったので「シリコーン」について説明したページを見ましたが、さっぱり分かりません。
「シリコン」と「シリコーン」の違いを調べると以下のことが分かりました。
●シリコン
二酸化ケイ素から酸素を取ってケイ素だけにしたもので、金属ケイ素のこと。
半導体の基板材料やシリコン系太陽電池パネルなどに用途が限定される。
そういえば、アメリカに半導体を生産する会社が集まっているシリコンバレーがありましたね。
●シリコーン
金属ケイ素に有機化合物を結合させた化合物
シリコンは金属でシリコーンはゴム等の化合物です。
以上をまとめると以下になります。
二酸化ケイ素から酸素を取る⇒金属ケイ素(=シリコン)
シリコン+有機化合物⇒シリコーン
結局、胸のパットやノンシリコンシャンプーの「シリコン」は、正確には「シリコーン」のことです。
本来、「シリコン」と「シリコーン」とは全く違うわけですが、日本では「シリコーン」を縮めて「シリコン」と呼ぶことが多いようですね。
ノンシリコンシャンプーでないシャンプーには、髪のすべりを良くするコーティング剤としてシリコン(シリコン)が入っており、サラサラヘアを実現してくれるわけですね。
それなのにシリコンを入れないってどういう事でしょうか?
シリコンシャンプーのメリット・デメリットをみていきます。
まずは、ノンシリコンシャンプーのメリットから。
ノンシリコンシャンプーのメリット
ノンシリコンシャンプーのメリットは以下の3点です。
①ベタベタせず自然な洗い上がり
②ヘアカラーが染まりやすい、パーマがかかりやすい
③使い続けていくと髪本来の美しさに
ベタベタせず自然な洗い上がり
シリコンが多いシャンプーは、髪がサラッとする髪にコーティングしている為です。
逆に言えば、髪が鎧(シリコンのコーティング)を着ているようなモノ。
中は蒸れます。
結果、頭皮も髪もベタっとなります。
その点、ノンシリコンシャンプーはスッピンの肌と同じなので、ベタベタせず自然な洗い上がりになります。
ヘアカラーが染まりやすい、パーマがかかりやすい
これも上記と同じです。
シリコンを多く使ったシャンプーは髪が鎧(シリコンのコーティング)を着ているのと同じなので、染まりにくいです。
また、パーマもかかりにくいです。
その点、ノンシリコンシャンプーは鎧がないので、パーマがかかりやすいです。
使い続けていくと髪本来の美しさに
ノンシリコンシャンプーの使い始めは、きしみやパサつきを感じますが、それは髪に余計な汚れが残っているからです。
使い続けていくことでその汚れがとれ、髪本来の美しさを取り戻すことができます。
次にノンシリコンシャンプーのデメリットについてです。
ノンシリコンシャンプーのデメリット
ノンシリコンシャンプーに考えられるデメリットは以下の4点です。
※ノンシリコンシャンプー商品や個人の髪質の違いにより、起こる程度は同じではありません。
①髪がきしむ
②頭皮のかゆみが起こる
③髪がパサパサする
④カラーが落ちる
ノンシリコンシャンプーのデメリット①:髪がきしむ
ノンシリコンシャンプーは髪がきしみます。
「ノンシリコンなのに髪がきしまない」というのは本来ありえないことです。
トリートメントをシャンプー後に使う事で、「髪のきしみ」を回避することができます。
▶トリートメントについては⇒トリートメントとは?意味は?効果は?リンス・コンディショナーの違い・使い方(頻度)は?
ノンシリコンシャンプーのデメリット②:頭皮のかゆみが起こる
シャンプーの基本的な役割は、髪や頭皮の汚れを落とすことです。
市販のシャンプーには洗浄力を高める為、高級アルコール系の強烈な洗剤が使われることがあります。
ノンシリコンシャンプーには洗浄力の強い洗剤を配合しない商品が多いので、頭皮の洗浄不足により、「かゆみが起こる」可能性があります。
ノンシリコンシャンプーのデメリット③:髪がパサパサする
これは、前述の「髪がきしむ」と同じです。
ただし、完全に同じでありません。
髪=肌
シリコン=化粧品
パサつき=シミ・シワなど肌のトラブル
と、置き換えると分かりやすかもしれません。
肌のシミやシミを化粧品で隠す=髪のパサつきをシリコンで保護
髪が痛む原因は様々ですが、髪本来の健康を取り戻せば、髪のパサつきはなくなります。
※髪のパサつきについては別記事参照
ノンシリコンシャンプーのデメリット④:カラーが落る
安く質の悪いノンシリコンシャンプーの場合、ヘアカラーの落ちが早い場合があります。
但し、これらのデメリットは市販の安いノンシリコンシャンプーの場合に限ったことです。
※ノンシリコンシャンプーの選び方は後述します。
ノンシリコンシャンプーが合う人・相性が悪い髪質
ノンシリコンシャンプーと相性がいい人は以下の方です。
・きしみをさほど気にしなくていいメンズ、ショートヘアの女性
・軽い質感の髪が好きな人
・髪本来の美しさを取り戻したい人
・自然派シャンプーを使いたい人
ノンシリコンシャンプーと相性が悪い人・髪質
ノンシリコンシャンプーと相性が悪い人・髪質は以下になります。
・ブリーチ毛
・髪がパサつきやすい人
・猫っ毛の人
・しっとりした感じの髪が好きな人
ノンシリコンシャンプーの使い方
ノンシリコンシャンプーの使い方で大事なのは、高品質のノンシリコンシャンプーを継続して使うことです。
今まで、シリコン入のシャンプーを使っていた方は、始めの内は、きしみやパサつきを感じることが多いですが、3ヵ月以上使い続けていくことで、少しずつ収まっていきます。
逆に髪がまとまりやすくなり、ツヤ感もアップします。
健康な髪を目指して頑張りましょう。
ノンシリコンシャンプーの選び方
さて、ノンシリコンシャンプーで効果を実感するには、高品質のノンシリコンシャンプーを継続して使うことだと言いました。
では、その「高品質のノンシリコンシャンプー」とはどういうものでしょうか?
ノンシリコンシャンプーは今やシャンプーの定番となりつつあります。
しかし、これだけでは十分ではありません。
同じノンシリコンシャンプーを使うなら、ノンシリコンで界面活性剤等が無添加のオーガニックシャンプーやボタニカルシャンプーがオススメです。
オーガニックシャンプー
オーガニックシャンプーとは、有機栽培の植物由来成分を配合したシャンプーです。
ノンシリコンで石油系界面活性剤等が無添加の物が多いですが、商品によって配合されている成分は異なります。
[関連記事]オーガニックシャンプーとは?効果と副作用・選び方をスッキリ解説!
ボタニカルシャンプー
ボタニカルシャンプーとは、植物由来成分を配合したシャンプーです。
ノンシリコンで石油系界面活性剤等が無添加の物が多いですが、商品によって配合されている成分は異なります。
[関連記事]ボタニカルシャンプーとは?オーガニックシャンプーの違い・効果・使い方・選び方