ココナッツオイルは海外セレブに人気ですが、何と言っても人気モデルのミランダー・カーが愛用していることが、日本でのブームのきっかけになったことは間違いないでしょう。
ココナッツオイルに期待できる効能効果、使い方(食べ方・肌・髪に塗る)を徹底解説します。

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ココナッツオイルとは?

ココナッツ(coconut)とは、ヤシ科ココヤシ属に属する常緑高木「ココヤシ」の果実のことです。

ココナッツオイル

ココナッツウォーターとは?

ココナッツを切ると、中の空洞に液体が詰まっていますが、それがココナッツウォーター(ココナッツジュース)です。

ココナッツの殻の白い部分(果肉)が胚乳です。

ココナッツミルクとココナッツオイルとは?

ココナッツの胚乳から繊維質を取り除いた物が、ココナッツミルク、ココナッツミルクを遠心分離器にかけ、40℃以下の低温で油を抽出したのが、ココナッツオイルです。

ココナッツオイルは、25度以上の時は液体状になっており、20~25度になるとクリームのようになり、20度を下回ると固まる性質があります。

ココナッツ関連の商品は、ココナッツウォーター、ココナッツミルク、ココナッツオイル以外にココナッツクリーム、ココナッツパウダー、ココナッツシュガーがあります。
▶関連記事⇒ ココナッツオイル・ココナッツミルク・ココナッツウォーターの違い【効能・栄養・使い方】

ココナッツオイルの栄養成分と脂質構成

ココナッツオイルの栄養成分

100g中
●カロリー:921kcal
●タンパク質:0g
●脂質:100g
●炭水化物:0g

ココナッツオイルの脂質構成

ココナッツオイルの脂質構成は以下です。

●ラウリン酸:48%
●ミリスチン酸:16%
●パルミチン酸が:9%
●カプリル酸:8.0%
●カプリン酸:6.0%
●その他:13%

このうち、中鎖脂肪酸はラウリン酸・カプリル酸・カプリン酸で合計62%、長鎖脂肪酸はミリスチン酸・パルミチン酸の合計25%。

ココナッツオイルの約60%が中鎖脂肪酸です。

中鎖脂肪酸は(MCT)は、脂肪になりにくくエネルギーにすぐ変わる為、糖質制限ダイエット(ケトジェニック)に向いています。

MCTオイルは中鎖脂肪酸100%の油ですが、ラウリン酸の含有量は少ないです。
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸が多く、その大半がラウリン酸であることが特徴です。

これだけラウリン酸を含むのは自然界においてココナッツとココナッツオイルのみです。

ココナッツオイルの効能効果

ココナッツオイルの効能効果についてはネットで様々な情報が公開されていますが、当記事では以下の本も参照しました。
著者は公認栄養士・自然療法医であるブルース・ファイフ氏です。

ココナッツオイルは米国は長年、悪者扱いされてきましたが、その裏事情も書かれており、読み物としても面白いです。

ココナッツオイルには以下の効能効果が期待できます。

●ダイエット効果
●免疫向上効果
●殺菌・抗菌効果
●便秘改善効果
●アンチエイジング効果
●アルツハイマー病予防効果
●美肌効果
●美髪効果

ダイエット効果

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、一般的な植物油に含まれる脂肪酸と違い、腸から直接肝臓に取り込まれます。

消化吸収は長鎖脂肪酸の4倍の速さ、代謝は10倍の速さと、体に溜まらず短時間でエネルギーに変わります。

中鎖脂肪酸は「体脂肪になりにくい油」と言え、ダイエットに最適です。

ココナッツオイルを主原料にしたMCTオイルを使ったバターコーヒーダイエットは有名です。

免疫向上効果

ココナッツオイルに含まれるラウリン酸は母乳にも含まれる成分で、赤ちゃんの免疫力の向上に役立っています。

フィリピンの研究者Cornrado 氏および Dayrit氏は、高含量と低含量のラウリン酸油脂、ココナッツオイルをそれぞれ6カ月間にわたり、15人のエイズ患者に服用させ続けた結果、9人の患者は体内のウィルスレベルが下降したことがわかっています。

ココナッツオイルは免疫力向上効果が期待できます。

殺菌・抗菌効果

ラウリン酸は、殺菌・抗菌作用もあり、ヘルペスやインフルエンザ、黄色ブドウ球菌やアクネ菌などにも効果が期待できます。

便秘改善効果

ココナッツオイルに含まれている中鎖脂肪酸には腸のぜん動運動を促す働きがあります。
また、ココナッツオイルに含まれるラウリン酸は腸内の免疫力を向上させ、腸内環境を整える働きもあります。

ココナッツオイルは便秘改善に効果が期待できます。

アンチエイジング効果

ココナッツオイルはビタミンEの一種であるトコトリエノールを多く含んでおり、非常に優れた抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。

アルツハイマー病予防効果

体内のブドウ糖が足りなくなると、体の脂肪が燃焼され、エネルギー源として使われるようになります。このとき、肝臓で作られるのがケトン体です。

中鎖脂肪酸はケトン体になりやすい特長があります。

アルツハイマー病は脳のエネルギー源であるブドウ糖が不足することで起こります。

ケトン体はブドウ糖の代りに脳のエネルギー源となる為、アルツハイマー病の予防効果が期待できます。

ココナッツオイルの使い方:食べる

ココナッツオイルは、ほのかな甘い香りがあります。
香りに抵抗がなければ、料理に使う油を全てココナッツオイルを変えるとダイエットや健康効果が高いです。

飲物に入れる

スムージーやコーヒー等に大さじ一杯のココナッツオイルを入れて飲む。

揚げ物などの料理に

ココナッツオイルは酸化しにくい為、揚げ物にも使えます。

ドレッシング等に

ドレッシングや豆腐等にココナッツオイルを使います。

ココナッツオイルと言うとその使い方は一般的に食用のイメージですが、実際は約6割ほどが洗剤や石鹸などに使われており、残りの4割が食用です。

ココナッツオイルの使い方:顔や肌に塗る

ココナッツオイルに含まれるラウリン酸には肌の免疫力をアップさせる効果があります。

ココナッツオイルを配合した美容オイルやソープが市販されています。

また、オイルにはクレンジング効果がある為、ココナッツオイルを配合したクレンジングクリームが市販されています。

では、食用のココナッツオイルを顔等の肌に塗っても問題はないのでしょうか?

ココナッツオイルを肌に塗る副作用

未精製が故に、体に良い成分も微量に含まれています。
しかし、肌には逆に負担な成分も場合があります。

特に敏感肌の人はココナッツオイルを肌に塗ることで、かゆみや赤み、炎症が出て、肌荒れしてしまう可能性も。
ココナッツオイルを肌に使用する際にはあらかじめパッチテストを行いましょう。

おすすめのココナッツオイル

食用のココナッツオイルを肌に使う場合は、以下の内容のものを選びましょう。

●エキストラヴァージンココナッツオイル
●低温圧搾(コールドプレス)
●添加物(化学物質)不使用
●オーガニックがベスト

低価格のココナッツオイルは漂白や精製されているので様々な有効成分も失われており、効果は期待できません。

▶ココナッツオイルのおすすめは⇒ココナッツオイルの種類とおすすめ3選【徹底比較】値段・内容量・産地・オーガニック・製法

ココナッツオイルを肌に塗る効果

ココナッツオイルを肌に塗ると以下の効果が期待できます。

●大人ニキビを改善する効果
●擦り傷や靴擦れの改善効果
●アトピーによるかゆみ改善効果
●美肌効果

大人ニキビを改善する効果

ココナッツオイルには抗炎症・抗菌作用があります。
ココナッツオイルを肌に直接塗ることで、大人ニキビを改善する効果が期待できます。

擦り傷や靴擦れの改善効果

ココナッツオイルの炎症を抑える働きで、ちょっとした擦り傷や靴擦れに直接ココナッツオイルを塗りこんでも、効果を発揮します。

アトピーによるかゆみ改善効果

ココナッツオイルはアトピー性皮膚炎の症状緩和に役立ち、肌に塗るとアトピーによるかゆみを緩和する効果が期待できます。

美肌効果

ココナッツオイルには「若返りビタミン」と呼ばれるビタミンEも含まれており、肌の老化や体の酸化を防いでくれる効果、乾燥防止効果及び血行促進効果もあるので、くくすみやシミ・たるみ・クマなどを改善する効果も期待できます。

ココナッツオイルの使い方[肌]

メイクを落とし、洗顔後、水気をふき取った顔にココナッツオイルを1~2滴ほど塗り、肌になじませる。

また、長時間お風呂につかったら、風呂から出た後はココナッツオイルを肌に塗って、洗い流されてしまった自然の皮脂を補うこともおすすめです。

ココナッツオイルの使い方:髪に塗る

ココナッツオイルは、肌と同様、髪にも効果があり、素晴らしいヘアコンディショナーになります。

ココナッツオイルをヘアコンディショナーとして使う事で以下の効果が期待できます。

●美髪効果
●フケ防止効果

美髪効果

ココナッツオイルの使い方は簡単です。
洗髪して乾かした後にココナッツオイルを髪に塗り、時間を置いてから洗い流します。

[1]
少量(小さじ2杯くらい)のココナッツオイルを、寝る前に髪につけて翌朝洗い流す。

[2]
小さじ2杯くらいより多めの量を髪にたっぷり塗って、1~2時間おいてから洗い流す。

フケ防止効果

ココナッツオイルをヘアコンディショナーとして髪に使う事で、フケ防止の効果が期待出来ます。

また、ココナッツオイルを使ったヘッドスパも効果的です。
頭皮の乾燥を防いでくれるのでフケ予防に効果があります。
その上、頭皮の新陳代謝が良くなり髪が生き生きとし出し、ツヤツヤになります。