魚油とは読んで字のごとく、魚を搾って油にしたものです。
魚油の効能効果・副作用は魚の種類によって異なります。
ここでは、魚油に多く豊富に含まれるオメガ3脂肪酸という不飽和脂肪酸であるDHA・EPAを取り上げます。
魚油の副作用は何でしょうか?
魚油に関する疑問をを徹底解説します!
魚油とは何か?
魚油(fish oil)とは、魚から採取される脂肪油で、しばしば海産動物油と同義語を意味する。
通常はイワシ、サンマなど大量に捕獲される魚類を原料とする。
出典:Wikipedia~魚油
※魚油の読み方は「ぎょゆ」です。
イワシ・ニシンなど魚類を煮て圧搾して得た油。
不飽和脂肪酸を多く含み、乾燥性が強く特有の臭気がある。
水素添加して硬化油とし、食品・石鹸などの原料とする。
出典:Weblio~魚油
魚油は油の種類
魚油の何たるかを知るには、油の種類が分かると理解しやすいと思います。
そもそも油はその原料で3種類に分けられます。
●植物油
●動物油(脂)
●魚油
植物油
植物油は、その名の通り、植物から取れる油です。
その多くは種子を原料としますが、中には果肉から取れる油もあります。(パーム油やココナッツオイル、アボカドオイルなど)。
植物油の多くは、不飽和脂肪酸が多く常温で液体、また最大の特徴は「リノール酸」が多いということです。
しかし、中にはオリーブオイルやキャノーラ油などオレイン酸のほうが多いオメガ9系の油や、亜麻仁油やえごま油などαリノレン酸が多いオメガ3系の油もあります。
●オメガ9系の油:オリーブオイルやキャノーラ油など
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●オメガ3系の油:亜麻仁油やえごま油などαリノレン酸が多い
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動物油(脂)
動物由来の油は「脂」と表記されるので、正確には動物性脂肪、動物油脂と言った方が正確です。
動物油脂には、主にバター、ヘット(牛脂)、ラード(豚脂)などがあり、常温で固体、飽和脂肪酸が多いのが特徴です。
魚油
魚油は魚由来の油です。
クジラの油は「鯨油(げいゆ)」と言いますが、灯火用の燃料油、ろうそくの原料にしていた時代がありました。
また、「肝油」というのはご存知ですか?
肝油は、タラやサメ、エイの肝臓に含まれる液体、およびそれから抽出した脂肪分のことです。
「肝油ドロップ」は家庭薬のロングセラー商品です。
※「肝油」に関しては別記事参照
そして、今や魚油の代表と言えるのが、マグロ、イワシ、ブリ、サバ、サンマといった青魚の脂肪分で、含まれるEPA、DHAはオメガ3脂肪酸の一種です。
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魚油の効果
魚油は原料となる魚の油によって種類があります。
従って、魚油の効果は種類によるということです。
ここでは、魚油に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸を取り上げます。
オメガ3脂肪酸は、体内で作ることが出来ない必須脂肪酸です。
※必須脂肪酸では不飽和脂肪酸の一種です。
オメガ3脂肪酸には以下の効果が期待できます。
●便秘解消効果
●花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーを緩和する効果
●美肌効果
●アンチエイジング効果
●中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果
●うつ症状の緩和効果
●ガン予防効果
●糖尿病リスクを下げる効果
●血圧を下げる効果
●心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ効果
●食後高脂血症を改善する効果
魚油サプリメントの効果
魚の油に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、血液サラサラやアレルギー軽減の効果を期待してサプリメントなどに使われています。
また「中性脂肪が気になる方の食品」としてトクホ指定を受けた商品もあります。
さらに、EPAは医薬品として動脈硬化の治療に用いられています。
魚油の副作用
魚油の効果効能は分かりました。
それでは、魚油に副作用はないのでしょうか?
EPAは脳梗塞や心筋梗塞など、血栓(血の塊)で血管が詰まって起きる重大な障害を避ける目的で使いますが、副作用もあります。
●血液が固まりにくい
●肝機能障害・滲出性紅斑
●油の摂り過ぎ
血液が固まりにくい
血液が固まりにくくなるため、出血するとすぐには止まりません。
医薬品として服用する量では安全ですが、1日3グラム以上の摂取では注意が必要です。
手術や出血を伴う歯科治療を受けるときは、医師などに相談して数日前から服用を中止しましょう。
肝機能障害・滲出性紅斑
医薬品では肝機能障害、健康食品で「滲出性紅斑」といった副作用も報告されています。
油の摂り過ぎ
DHAやEPAなどの「n-3系不飽和脂肪酸」は、代謝された結果、微量でも身体に大きな影響を引き起こす物質を生成するため注意が必要です。