ナットウキナーゼに血栓を溶かす働きがあるとTVで紹介され、納豆や酢納豆に注目が集まっています。
ナットウキナーゼは納豆にしか存在しない成分です。
ナットウキナーゼの効果効能は?副作用は?
血圧・血栓等に関するナットウキナーゼの効果効能及び副作用をスッキリ解説します。

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ナットウキナーゼとは?

納豆

ナットウキナーゼとは、納豆のネバネバ部分に含まれるタンパク質分解酵素のことです。

納豆は、煮大豆を納豆菌が発酵させることでできる食品ですが、この発酵過程でナットウキナーゼをはじめとする多様な栄養素が生成されます。

ナットウキナーゼは納豆にしか存在しないのが特徴です。

ナットウキナーゼには血栓を溶かす働きがあり、「血液をサラサラにする効果がある」と言われることもあります。

この血栓を溶かす働きが、ナットウキナーゼの効果効能に繋がります。

血栓とは?

血栓とは血液中にできる血の塊で、血管を詰まらせる原因のひとつです。

血管が詰まると、その先の組織に栄養が行かなくなりますので、心筋梗塞や脳梗塞になる可能性があります。

血栓が出来る原因の1つが”動かない”ことです。

飛行機の長旅で同じ姿勢と取り続けた結果、体内で出来た血栓が、目的地に着いて、歩き始めると、静脈を伝って肺の血管を詰まらせる。

これがビジネスクラス症候群ですが、近年は飛行機だけでなく、被災地の生活でもビジネスクラス症候群を発症する人が増えています。

ナットウキナーゼの効果効能

ナットウキナーゼの血栓を溶かす働きから以下の効果効能が期待できます。

心筋梗塞の予防効果

心筋梗塞は血の塊である血栓が冠動脈内に詰まり、その先の心筋に血液が届かなくなることで起こります。

ナットウキナーゼによって血栓ができにくいようにしておけば心筋梗塞の予防に繋がると期待されています。

脳梗塞の予防効果

血栓が脳で出来ると、その先の脳に血液が届かなくなると脳梗塞が発症します。

ナットウキナーゼによって血栓ができにくいようにしておけば脳梗塞の予防に繋がると期待されています。

便秘の予防・解消効果

ナットウキナーゼは腸内で善玉菌を増やす働きあるので、便秘の予防・解消に効果が期待できます。

視力回復効果

ナットウキナーゼは血栓を溶かす働きがありますので、目に血栓ができたことで視力の低下を招いている場合、視力回復の効果が期待できます。

「名医のTHE太鼓判!」では、目に血栓ができた男性患者が酢納豆を食事に取り入れたところ、2ヵ月で血流が良くなり、視力が大幅に回復した実例が紹介されていました。

血圧降下効果

日本ナットウキナーゼ協会のHPには「血圧降下作用を確認」という記事が記載されています。

対照群と比較して、収縮期および拡張期の血圧降下が有意に認められ、ナットウキナーゼの摂取が、高血圧症の予防と治療に重要な役割を果たす事が示唆されました。本結果は、高血圧関連の研究論文が掲載されるHypertension Research(発行:nature publishing group)に論文掲載されました。参照:日本ナットウキナーゼ協会~血圧降下作用を確認

ナットウキナーゼの副作用

ナットウキナーゼ自体には特に副作用はないと言われていて、ナットウキナーゼだけを摂取する場合には特に注意することはありません。

しかし、納豆を食べる場合には抗血液凝固剤(ワーファリン)の効果を薄めてしまうビタミンKが豊富に含まれているので注意が必要です。
[関連記事]ビタミンKとは?ビタミンKの働き&多く含む食品・飲物・果物は?

ナットウキナーゼの効果的な食べ方

ナットウキナーゼはいつ食べるのが効果的なのでしょうか?

ナットウキナーゼとは即ち納豆のことです。
※ナットウキナーゼを主原料にしたサプリもありますが、同じです。

納豆の効果的な食べ方が、基本的にナットウキナーゼの効果的な食べ方になります。

ナットウキナーゼは夜に食べる

深夜から早朝にかけて脳梗塞や心筋梗塞が多く発生していてます。
その原因は深夜から早朝にかけての時間帯は血栓ができやすい為です。

ナットウキナーゼには血栓を溶かす働きがあり、その効果は8~12時間続くと言われていますので、ナットウキナーゼを同じ摂るなら、夜に食べるのが効果的です。
※ナットウキナーゼの効果が持続する時間については、「8時間」「10~12時間」「12時間」と諸説あります。当記事では最大ふり幅を表示しています。

また、ナットウキナーゼを食べるタイミングについて「就寝前」が効果的だとする記事がネットに散見されますが、「就寝前」に飲食することはお勧めできません。

何故なら、就寝中は消化吸収が進まないからで、消化不良を起こし、睡眠に悪影響を与えます。

就寝の3時間前に夕食を終えるのが基本です。

ナットウキナーゼは熱に弱い

ナットウキナーゼは熱に弱く、水分が多い状態では高温(50℃以上)になると活性が急激に低下してしまう可能性があります。

単に高温(50℃以上)と言うだけでなく、”水分が多い状態”なのがポイントです。

ヒトも50度の熱湯に長時間は入れませんが、100度のサウナには入れます。ヒトと同じようなものとお考えください。
参照:日本ナットウキナーゼ協会~ナットウキナーゼ FAQ

従って、納豆を調理する場合、熱を出来るだけ加えないのが基本です。

尚、納豆ご飯はOKです。
アツアツのご飯と言えども50℃もない場合が殆どです。

ナットウキナーゼは食後に食べる?

ナットウキナーゼは酸に弱い為、胃酸で60%死滅すると言われています。
それ故、ナットウキナーゼは食後に食べることを推奨する記事がネットにありますが、本当でしょうか?

そもそも、食べ物は胃液によって分解され、消化吸収が行われるので、いくら食後に食べても胃液は分泌されます。

60%が死滅しても40%は残っています。
納豆はやはりご飯と一緒に食べたいですよね。

納豆を食後に食べるのは現実的とはいえません。

「ナットウキナーゼ」をしっかり摂るなら、サプリメントがおすすめです。サプリなら食後に摂っても違和感はありません。
※ナットウキナーゼのサプリについては別記事参照

効果的なナットウキナーゼの摂取量

ナットウキナーゼの1日の摂取量目安は2000FUとされています。
※FUとはナットウキナーゼの活性を示す単位

納豆1パック(50g)には約1500FUのナットウキナーゼがあると言われているので、1日1~2パック納豆を食べればクリアできます。
※ナットウキナーゼの量は商品によって若干異なります。
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