冷蔵庫の納豆の賞味期限が切れてたってことはありませんか?
納豆の賞味期限切れはいつまで大丈夫なのでしょうか?
2日?3日?5日?10日?1週間?2週間?1ヶ月?
賞味期限切れの納豆を美味しく食べるレシピは?
納豆の賞味期限切れについての疑問をスッキリ解決!
賞味期限と消費期限の違い
今回のテーマは納豆の”賞味期限”ですが、類似した言葉に”消費期限”があります。
日本の商品には「消費期限」か「賞味期限」のどちらかの表示が義務付けられています。
賞味期限と消費期限の違いは何でしょうか?
賞味期限とは?
賞味期限とは、袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のことです。
この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
尚、一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。
消費期限とは?
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のことです。
消費期限を過ぎると食べないのが無難です。
さて、納豆の消費期限切れの問題に入りましょう。
賞味期限切れの納豆を実際に食べた人の感想
賞味期限切れの納豆を実際に食べた人の感想がネットで公開されていましたので、ご紹介致します。
賞味期限切れ1週間~10日の納豆
見た目も変わりないし、味も普通。
賞味期限切れ2週間の納豆
匂いも味も変わりはない。
賞味期限切れ3週間~1ヶ月の納豆
見た目に白い菌やアメーバ状の液体があるし、納豆の風味が若干強く感じるが全然大丈夫。
賞味期限切れ2ヶ月の納豆
匂いがちょっときついくらいで食べれた。
こう見てみると、「賞味期限切れ2日や3日や5日なんて賞味期限切れに入らない」などと思ってしまいますね。
尚、賞味期限切れの納豆のお召し上がりは自己責任でお願いします。
納豆メーカーの賞味期限切れについての見解は?
おかめ納豆の名で知られるタカノフーズ株式会社の公式サイトに納豆の賞味期限切れに関するQ&Aがありました。
Q.賞味期限が過ぎた納豆は食べられますか?
A.期限を過ぎると、風味が落ちてきたり臭いが強くなってしまいます。いずれも本来の風味は損なわれてしまうので、お召し上がり頂くことはお勧めできません。Q.納豆の食べごろはいつですか?
A.タカノフーズの納豆は工場で十分に熟成をかけてから出荷しております。賞味期限内はいつでもおいしく召し上がれます。Q.賞味期限が過ぎると納豆はどうなってしまうのですか(腐るのですか)?
A.外観が茶色っぽくドロッと溶けたような状態になり、ツンとする臭いや、焦げたような臭いが発生します。食べるとシャリシャリとした砂を噛んだような食感があり、苦味があります。さらに日がたつと表面に白い粒々したアミノ酸の結晶が表れてきます。いずれでも健康に害になるとは考えにくいのですが、本来の風味は失われてしまいます。Q.常温で放置してしまった納豆について
A.時間と気温にもよりますが、納豆の再発酵がおきるとアンモニア臭が発生します。 よく臭いを確認してアンモニア臭がしなければ再発酵していない可能性が高いのでお召し上がり頂けます。 アンモニア臭が発生した場合、この臭いは体に害のあるものではありませんが、 美味しくお召し上がり頂けない場合が多いので冷蔵品をご賞味頂くことをおすすめ致します。
回答を見ると、賞味期限切れの納豆を食べても「健康になるとは考えにくい」が「おいしくないので食べることは勧めない」というスタンスですね。
また、納豆の白いぶつぶつに関するQ&Aもありました。
Q.表面の白いものは何?
A.納豆は日がたつと表面にチロシンという白く粒々したアミノ酸の結晶が表れてくる場合があります。通常は賞味期限内に発生することはありませんが、賞味期限内の納豆でも冷蔵温度(10℃) を越えるようなところに何時間かさらされますと発酵が進んでしまい、チロシンが発生する場合があります。
また、ひきわり納豆は大豆を割っており、皮がない分だけ納豆菌による分解が進みやすいので賞味期限内でもチロシンは発生する場合があります。いずれの場合にも体に害があるものではありません。
納豆の”白いぶつぶつ”には「チロシン」という名前があったのですね。
体に害があるものではないことが分かり安心したのではないでしょうか?
賞味期限切れの納豆に何が起きているのか?
納豆は発酵食品です。市販の納豆も発酵が進んでいます。
但し、冷蔵すると納豆菌の活動はほぼストップします。
発酵食品の良さの1つが保存しやすくなると言う点です。
発酵と腐敗は異なります。
常温だとカビがつき3週間程度で食べられなくなります。
勿論、直射日光は論外です。
保存は冷蔵が基本です。
尚、冷凍保存だと冷蔵より長持ちします。
納豆を冷凍保存すると?
納豆菌に限らず、菌には活動に適した温度があります。
これはヨーグルト等の乳酸菌も同じです。
納豆を冷凍することで納豆菌が休眠し、発酵がストップします。
その分、保存が長く効くようになるんですね。
解凍する場合は、食べる日の前日に冷蔵庫に移動させるか、常温で自然に解凍することが好ましいです。
レンジで解凍すると温度が高過ぎて、納豆菌が死滅する事態を招きかねないので、レンジ解凍はNGです。
賞味期限切れの納豆もやがて腐敗する
賞味期限切れの納豆は発酵を続けていますが、やがて納豆菌の力が弱まり、雑菌が繁殖しだします。
ここから発酵ではなく腐敗が進みます。
腐敗が進んでいるかの判断基準は以下になります。
・糸をひかないでバラバラになっている。
・アンモニア臭と腐敗臭がする。
・水っぽくなる。
・カビが生えている。
期限切れの納豆を実際に食べた人の感想を前述しましたが、いくらその期間であっても、上記の状態の場合は、食べれないのでご注意下さい。
賞味期限切れの納豆を美味しく食べるレシピ
今まで見てきたように賞味期限切れの納豆は「健康に害があるとは考えにくい」が「風味が落ちておいしくない」と言う特徴がありました。
しかし、捨てるのはもったいないですよね。
賞味期限切れの納豆を美味しく食べる方法はないのでしょうか?
ネットには様々なレシピが公開されています。
一部、ご紹介します。
カラカラの納豆を使ったレシピ
1.具を茹でて、お鍋にお味噌を溶いた段階までは普通に作る。
2.最後に好きなだけドバっと納豆を投入。
3.後ははお玉でぐるぐるかき混ぜて出来上がり!
カラカラの納豆もふやけて普通のお豆に戻るから気にせず美味しく食べられます。
賞味期限切れの納豆でかき揚げ
1.納豆を軽く叩いて細かくする。
※ひきわり程細かくしなくて食感が残る方が良い。
2.ミックスベジタブルと混ぜて、かき揚げの要領で揚げる。
臭みも取れおいしくいただけます。
賞味期限切れの納豆を薄上げで
賞味期限切れの納豆を薄あげの中に入れてフライパンで焦げ目がつくくらい焼く。
納豆にじゃこや紫蘇を入れると一層おいしくなります。
あげは油通ししなくても大丈夫。