糖質制限食の方法＆糖質制限ダイエットで痩せる理由

糖質制限ダイエットが注目されています。
糖質制限ダイエットはカロリー制限ダイエットよりはるかに健康的に痩せられます。
しかも糖質以外タンパク質や脂質は目一杯食べてよいので空腹を我慢する必要もありません。
それでは何故、糖質制限ダイエットで楽に痩せることができるのでしょうか？
糖質制限食の方法と実践する上での銃移転並びに糖質制限でダイエットできる（痩せる）理由を解説します。

糖質制限食の方法・実践する上での注意点

糖質制限食とは元々は糖尿病及び合併症で苦しむ患者用に開発された食事療法です。

食事で摂取する糖質の量を制限します。
日本の食事では主食には糖質が多く含まれていますので、1日3食の内、主食を摂る回数を減らし、結果的に一日で摂取する糖質の量を制限します。
但し、主食さえ抜けばいいのではありません。
これについては次項で説明します。

炭水化物ではなく糖質を制限

炭水化物は糖質＋食物繊維です。
そして、この割合は食べ物によって異なります。

炭水化物ダイエットというと米やパン等を抜けばいいと考えがちですが、糖質は穀物だけでなく、野菜や果物、イモ類や砂糖、調味料等にも含まれています。

「糖質」は血糖値を上げ、余ったエネルギーは中性脂肪となって蓄えられますので、「糖質」を制限することが大事です。

低炭水化物ダイエットや炭水化物抜きダイエットは糖質制限ダイエットと同義ではありませんが、同じ意味合いで使われることは多いです。

カロリー制限は行わない

糖質制限食は食事で摂取する糖質を制限しますが、カロリー不足は、脂質とタンパク質で補います。

ここは大事なポイントです。

糖質制限＋カロリー制限を同時に行うと、筋肉が落ち、リバウンドの原因になります。
勿論、パフォーマンスにも影響します。

糖質制限食の種類

糖質制限食には3つの方法があります。
※以下糖質制限食の第一人者である江部康二医師の著書より引用

一番のお勧めは効果抜群の「スーパー糖質制限食」ですが、病気や症状によって使い分けるのが望ましいです。
※①②に関しては糖質制限食を指導している医師の元、実践することをおすすめします。

糖質制限食で健康的に痩せる理由[1]～ケトン体システム

糖質制限食では糖質を減らす分、相対的に高脂質・高タンパク質の食事になりますが、むしろ健康的に痩せていきます。

その一番の理由は、代謝が良くなるから。

人間が生きていくためにはエネルギーが必要不可欠ですが、そのエネルギー源として次の2つがあります。

実は日常生活の主なエネルギー源となっているは「脂肪酸～ケトン体システム」の方です。

ケトン体というのは脂肪酸の代謝によってつくられる物質。

糖質制限食では、2つのエネルギー源のうち、日常生活時の主なエネルギー源である「脂肪酸～ケトン体システム」を上手に使うようになる為、体脂肪が燃えやすくなります。

さらに、糖質制限食これ以外にも痩せる理由があります。

糖質制限食で健康的に痩せる理由[2]～糖新生

糖質を摂らないと、もう1つのエネルギー源であるブドウ糖が不足すると思われるかもしれませんが、糖質は外部から摂らなくても大丈夫。

血糖が足りなくなる前に、肝臓内ではアミノ酸などからブドウ糖が新しく作られます（糖新生）。

従って、高血糖は改善されますが、低血糖になる心配はありません。

この糖新生の過程でもかなりのエネルギーを消費します。

糖質制限食で健康的に痩せる理由[3]～特異動的作用

さらに糖質制限食は高タンパク質となるので、摂食時の特異動的作用（SDA）通常に比べて増加します。

食事をすると、体内に取り込まれた栄養素は細かく分解され、その一部は体熱となって消費されます。

糖質では6％、脂質では4％ですが、タンパク質は30％となって失われます。

従って、糖質制限食は、この時消費されるエネルギーが通常より多いわけです。

それに加えて、脂肪から作られたケトン体が必要以上に増えると、そのケトン体はエネルギーを持ったまま尿中や呼吸中に排泄されます。
※但し、この分は糖新生に使うエネルギーに比べて少量です。

糖質制限食で健康的に痩せる理由～まとめ

通常のカロリー制限食の場合、消費エネルギーは以下です。

それが、糖質制限食の場合は、以下になります。

糖質制限食は通常のカロリー制限食と比べて血糖値の問題だけでなく、消費エネルギーが多く、体重減少効果が高いことがお分かりいただけると思います。
※本記事は糖質制限食の第一人者である江部康二氏の著書を参考にしました。
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