カボチャ種子・ペポカボチャ種子・パンプキンシードオイルの効果効能と副作用【徹底解説】

ハロインと言うとカボチャですが、カボチャ種子は頻尿対策サプリメントの原材料に使われることが多いです。
カボチャ種子はドイツでは薬用としても利用され、主に過敏性膀胱炎や頻尿など、排尿トラブルに効果的です。
但し、この場合のカボチャはペポカボチャのことを意味し、元々、種子を食べることを主目的に栽培されています。
カボチャ種子・ペポカボチャ種子・パンプキンシードオイルの効果効能と副作用を徹底解説します。

カボチャ種子・ペポカボチャ種子・パンプキンシードオイルの違い

カボチャはウリ科カボチャ属の野菜で、世界各国の温暖な地域で栽培されています。

カボチャの種類

日本で見られるカボチャは、主に日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポカボチャの3種類です。

日本かぼちゃは通常、果肉を食べます。

しかし、ペポカボチャの果肉は水分が多くべちゃっとしており、種を食べることを主目的に栽培されています。

通常、カボチャの種は硬い外殻に包まれているため、調理・加工をするためには殻を剥かなくてはなりません。
しかし、ペポカボチャからとれるかぼちゃの種は、外殻が存在せず、そのまま炒って食したり、胚油を絞ることが可能です。

従って、食用のカボチャの種は基本的にペポカボチャの種です。

パンプキンシードオイルとは？

パンプキンシードオイルは名前の通りカボチャの種を搾った油です。
熟したペポかぼちゃの種から繊維質を取り除き、乾燥させ圧搾して作ります。
パンプキンシードオイルはオーストリアの名物です。

パンプキンシードオイルを食べた誰に聞いても「悶絶するほどおいしい」と絶賛される油です。

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▶おすすめのパンプキンシードオイルは別記事参照

ペポカボチャ種子の使い方

ペポカボチャの種は炒るとそのままナッツとして食べられます。
パンプキンシードオイルはドレッシング等に使います。
また、ペポカボチャの種子エキスは、サプリメントの原材料に使われます。

カボチャ種子の効能効果

カボチャ種子には以下の効能効果が期待できます。

ここでは特に、頻尿等の尿のトラブルに関する効果を取り上げます。

女性の排尿障害を軽減する効果

カボチャ種子には、過敏性膀胱や頻尿など、女性の排尿障害を軽減する効果があります。

過敏性膀胱とは、急に尿意が起こったり、我慢できずに尿が漏れてしまう症状で、頻尿とは排尿の回数が通常よりも多い症状です。

このような排尿障害は、いずれも高齢の女性に多く見られる症状であり、加齢によって女性ホルモンのバランスの乱れが原因のひとつであるといわれています。

カボチャ種子には、リグナン類が含まれています。
ポリフェノールの一種であるリグナン類は抗酸化作用や炎症を抑える働きを持ちます。

さらに、リグナン類には女性ホルモンのバランスを整える作用もあるため、リグナン類を豊富に含むかぼちゃの種を摂取することで、過敏性膀胱や頻尿などの排尿障害を軽減する効果が期待できます。
▶参照元：かぼちゃの種（pumpkin seed）：わかさ生活

前立腺肥大を抑制する効果

カボチャ種子に含まれる植物ステロールやリグナン類は、前立腺肥大症に働きかけ、その症状を緩和すると言われています。

かぼちゃの種のエキスを継続的に摂取することが前立腺肥大症の予防及び、前立腺肥大が原因の頻尿等の尿トラブルを改善する効果が期待できます。

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▶関連記事：カボチャの種の効果と副作用・おつまみの作り方・食べ方（食べる量）【徹底解説】

ペポカボチャ種子の効能効果

ペポカボチャの種子は、中米･北米の原住民の間で古くから伝承薬として利用されており、利尿剤や排尿トラブルに利用されていました。

ハロウィンで見かけるカボチャは園芸用に育てられたものであり、効能効果を目的としたものは最初から”薬用カボチャ”として育てられます。

食用のカボチャ種子は基本的にペポカボチャ種子です。
従って、ペポカボチャ種子の効能効果は上記のカボチャ種子の効能効果と同じです。
▶おすすめのペポカボチャ種子配合サプリメント⇒ペポカボチャ種子サプリおすすめ5選【徹底比較】値段・内容量・成分・口コミ

パンプキンシードオイルの効能効果

パンプキンシードオイルは、カボチャ種子（ペポカボチャ種子）を搾った油です。
パンプキンシードオイルの効能効果も、カボチャ種子（ペポカボチャ種子）の効能効果と基本的に変わりがありません。

ここでは、カボチャ種子エキス及びカボチャ種子油の効能効果をエビデンスをご紹介します。

西洋カボチャの種子の効能効果

西洋カボチャの種子には、ドイツで前立腺肥大症や過活動膀胱炎の治療薬として承認されているペポカボチャの成分と類似の成分が含まれており、西洋カボチャの種子から抽出した油脂には脂質異常症、腹部肥満、排尿阻害過活動膀胱などの生活習慣病の改善効果が期待されています。
▶参照：カボチャ種子油継続摂取がヒトの脂質異常症、排尿障害、過敏性膀胱など生活習慣病に与える影響に関する臨床試験

カボチャ種子エキスの効能効果

カボチャ種子エキスに含まれる主要な脂肪酸は、リノ－ル酸 (43-55%) とオレイン酸 (27-38%) であり、ペポカボチャ油脂には以下の治療効果が期待できます。

▶参照：良性前立腺肥大(BPH)の自然治療薬「カボチャ種子エキス」

薬用かぼちゃ並びにその栽培種の完熟した乾燥種子とその抽出製剤の効果

ドイツ保健省の専門委員会では「薬用かぼちゃ並びにその栽培種の完熟した乾燥種子とその抽出製剤を科学的に有効な植物治療薬」として認可しています。
男女問わず膀胱のお悩みを抱えている方に勧められており、国内外の医学論文等でも多くの成果が発表されています。

男女問わず膀胱のお悩みを抱えている方に勧められており、国内外の医学論文等でも多くの成果が発表されています。
▶参照：膀胱にハロウィンかぼちゃの魔法がかかる？日本のかぼちゃとは違うハロウィンかぼちゃとノコギリヤシの男女兼用サプリメント新発売

カボチャ種子（ペポカボチャ種子）・パンプキンシードオイルの副作用

カボチャ種子（ペポカボチャ種子）・パンプキンシードオイルの効能効果を見てきました。
副作用はないのでしょうか？

西洋カボチャ（ぺカボチャ）種子エキスの副作用

西洋カボチャ（ぺカボチャ）種子エキスはこれまでに主要な副作用が報告されていません。

パンプキンシードオイルの副作用

パンプキンシードオイル（カボチャ種子油）の脂肪酸組成は以下の通りです。

リノール酸が約40%含まれています。
リノール酸は必須脂肪酸ですが、「取りすぎると免疫細胞が働きにくくなる。その結果、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性炎症疾患を引き起こす」可能性があります。

通常の食生活ではリノール酸が不足することはなく、リノール酸を含むパンプキンシードオイルを取りすぎると、リノール酸が過剰にある恐れがあります。
また、油はカロリーが高いのも特長です。

一般的にオイルの摂取目安量は体重（kg）÷2＝1日のオイル摂取量(g）と言われています。

例えば、体重60㎏の方であれば、30g（大さじ2杯）までが1日の摂取量として適当かと考えられます。