「おからパウダー」のダイエット効果がTV番組「得する人損する人」等で取り上げられ、スーパーや通販で「おからパウダー」が在庫切れ及び便乗値上げで値段が高騰しています。
「おからパウダー」は大豆粉や乾燥おから、きな粉で代用可能?
おからパウダー、大豆粉、乾燥おから、きな粉の違いと使い方を徹底解説します。

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「おからパウダー」とは?

おからパウダー豆腐は大豆を煮こんでできた大豆汁を漉して、豆乳とかす(おから)に分け、豆乳ににがり等を入れて固めたものです。

大豆汁を漉して豆乳を搾った後にできる固形物が「おから」です。

「おから」というと卯の花が有名ですが、「おからパウダー」は「おから」を乾燥して細かく粉砕したものです。

少し「おから」の風味は残るが、小麦粉のようにキメ細かい粉で、料理やお菓子に使いやすいの特長です。

TV番組では「おからパウダー」のダイエット効果について焦点が当てられていました。

「おからパウダー」にはダイエット以外にも効果があります。
※「おからパウダー」の効果と効果的なダイエット方法については⇒おからパウダーの効果とダイエットの効果的方法[テレビ得損]

おからパウダー、乾燥おから、大豆粉、きな粉の違い

「おからパウダー」の効果と効果的なダイエット方法をみてきました。

ここで、「おからパウダー」と同じく大豆からできる「乾燥おから」、大豆粉、きな粉の違いについて触れます。

乾燥おから、大豆粉、きな粉は「おからパウダー」の代用になるのでしょう?

「乾燥おから」と「おからパウダー」との違い

「乾燥おから」は名前の通り、「おから」を乾燥したものです。
見た目は荒くパン粉より細かいが、いかにも生のおからを乾燥させた物という感じです。

「おからパウダー」を「乾燥(ドライ)おから」細かくしたものとイメージすると分かりやすいと思います。

但し、正確には少し違います。

「おからパウダー」はきめ細かい粉にする時に粗くなるような大豆の皮は取り除かれています。

「おから」から大豆の皮を除き、乾燥して粉砕したものが、「おからパウダー」です。

「乾燥おから」はあくまでも戻して調理に使うというのが基本的な使い方です。
※「乾燥おから」の使い方は後述します。

大豆粉と「おからパウダー」との違い

生の大豆をそのまま粉にしたのが大豆粉です。
大豆の栄養が丸ごと入っています。
※ダイズラボの大豆粉は、低温で焙煎処理を行っており、大豆特有の青臭みを抑えて大豆本来の自然な味わいを生かしています。

大豆粉は熱を加えていないのでそのままでは食べれません。
料理に使います。

「おからパウダー」は「おから」を乾燥して細かく粉砕したものです。
大豆粉と「おからパウダー」は全く異なります。

きな粉と「おからパウダー」との違い

大豆を炒って皮を剥き、粉にしたのがきな粉です。
大豆粉ときな粉の違いは、大豆を炒っていないか、炒ったかの違いです。栄養価に変わりはありません。

節分の豆は炒ってあるので、節分の豆をミルサーにかけて粉にすると、きな粉ができます。

きな粉は熱を加えているのでそのまま食べる事できます。

「おからパウダー」は「おから」を乾燥して細かく粉砕したものです。
「きな粉」と「おからパウダー」は全く異なります。

「おからパウダー」、「乾燥おから」、大豆粉、きな粉の使い方

「おからパウダー」と「乾燥おから」、大豆粉、きな粉の違いは分かりましたが、使い方はどのように違うのでしょうか?

「おからパウダー」の使い方

「おからパウダー」は小麦粉のようにサラサラしているのが特徴です。
味も香りもほとんどしないので、毎食時、スプーン一杯の「おからパウダー」を料理に振りかけて食べるとダイエット効果があります。
※効果的なダイエット方法については後述します。

また、「おからパウダー」をコーヒーに入れても相乗効果があります。

さらに振りかける、溶かす以外に小麦粉の代りにしてパンや菓子作りに利用できます。
糖質制限ダイエットにもオススメです。
※「おからパウダー」を使ったパンや菓子作りのレシピは後日、記事にする予定です。

「乾燥おから」の使い方

「乾燥おから」は「おから」を乾燥したもの。
水で戻して「おから」にして調理します。
※「乾燥おから」を使った卯の花の作り方⇒乾燥おからで卯の花 レシピ・作り方
※「おからパウダー」を使っても卯の花は出来ますが、食感が悪いです。キメの粗い「乾燥おから」から作ると美味しいです。

大豆粉の使い方

大豆粉は小麦粉の代用品等として幅広く利用できます。

小麦と比べて糖質が少ないこともあり、ダイエット等で糖質を制限している方がパンやクッキーに使うが多いです。

グルテンフリーなので小麦アレルギーの方にも向いています。

ただ、大豆粉を使ったパンのレシピを見ると、強力粉や小麦グルテンを使ったものもあり。
小麦(グルテン)アレルギーの方は注意が必要です。

こちらは、大豆粉を使ったグルテンフリーのパンケーキのレシピです。⇒グルテンフリー!低糖質!大豆粉パンケーキ

きな粉の使い方

一般的な食べ方は、餅やわらびもちにまぶす方法です。
砂糖と塩少々と合わせると美味しいです。

乾燥おから、大豆粉、きな粉は「おからパウダー」の代用になる?

「おからパウダー」と乾燥おから、大豆粉、きな粉の違いを製法と使い方の観点から見てきました。

ここでは栄養価を比較し、どれがダイエットに最も向いているのかをみてみます。

「おからパウダー」、「乾燥おから」、大豆粉、きな粉栄養価比較

100g当たりの栄養価を比較します。

おからパウダー乾燥おから大豆粉きな粉
タンパク質22.0g22.4g41.6g36.7g
脂質11.5g13.7g16.5g25.7g
糖質5.5g4.1g19.3g10.4g
食物繊維50.5g47.7g13.7g18.1g

※100gあたりの栄養価は以下の商品の栄養成分表示を参考にしました。
・おからパウダー:さとの雪 おからパウダー
・乾燥おから:つけもと 乾燥おから
・大豆粉:ダイズラボ 大豆粉
・きな粉:Wikipedia~きな粉

比較すると一目瞭然ですが、おからパウダーと乾燥おからは、大豆粉ときな粉と比べて、脂質が低い。
さらに、糖質は半分以下です。
一方、食物繊維は約3倍入っており、ダイエット向きだと言えます。

「乾燥おから」、大豆粉、きな粉は「おからパウダー」の代用になるのか?

何を持って、「代用」と言うかですが、ここではダイエット及び、使用方法に限って、考えてみたいと思います。

結論的には、「乾燥おから」と「おからパウダー」の違いは、大豆の皮が入っているか、いないか、粉が粗いか細かいかの違いです。

栄養価はほとんど変わらないので、100%ではありませんが、「乾燥おから」は「おからパウダー」の代りになると言えそうです。

ただ、そう考える方が世の中には多いようで、「乾燥おから」も値上がりしています。

「おからパウダー」も「乾燥おから」も手に入らない場合は、「生おから」から「おからパウダー」を手作りする方法もあります。

それ以外では、おからパウダーと同じ大豆から作らている商品で「高野豆腐粉」、「大豆粉」等があります。
これらを代用として使ってもいいでしょう。

ちなみに「高野豆腐粉」は、市販の高野豆腐をプロセッサーで粉状にすれば簡単にパウダーとして使う事ができます。

但し、「高野豆腐粉」、「大豆粉」が「おからパウダーの代用になるのは料理に使った時です。

コーヒーに入れたり、料理にふりかけたりはできませんのでご注意下さい。

おからパウダーのそもそもの値段は?ネットで購入する時の注意は?

「得する人損する人」等のTV番組等でおからパウダーのダイエット効果が放送されて以来、おからパウダーを求める人が殺到し、スーパーからおからパウダーが消えました。

通販でも在庫切れをを起こし、入荷は3か月先というところも。

この動きに便乗して「おからパウダー」が高値で販売されています。

思うにTV番組の放映後「おからパウダー」に注文することを見通した転売ヤーがスーパーや通販でいち早く「おからパウダー」を買い占め、在庫切れの状態を作り出し、高値で販売しているのではと思います。

迷惑な話です。

通常の10倍以上で販売されているものがあります。
いくら「おからパウダー」がダイエット効果があり、早く始めたいのは分かりますが、高値で購入するのは馬鹿らしくないですか?

味をしめた転売ヤーは事あるごとにこういったことを繰り返すので、品不足だと高値でも買うという風潮は改めなければなりません。

騒動が収まるまで待つのが賢明です。

また、「おからパウダー」を購入したつもりが「おからパウダー」ダイエットの本だったので「紛らわしい」と憤っている方もいます。
早合点して違う商品を購入しないよう注意しましょう。

高値のものを無理して買わなくても「おからパウダー」は手作りできます。
※自家製「おからパウダー」の作り方⇒おからパウダーの簡単!作り方[電子レンジ・オーブン・フライパン別]