小中高生の子供の身長は成長期にグングン伸びます。
やがて身長の伸びは止まりますが、男子と女子の平均身長に差があります。男女の平均身長の差の理由は何でしょうか?
この理由に身長を伸ばすヒントがありました。
子供の身長を効果的に伸ばす方法を解説します。
男女の平均身長の差は13㎝
「平成28年国民健康・栄養調査~第2部 身体状況調査の結果」によると女子の平均身長は小学4年から中学1年までは男子より高いですが、その後は男子に追い越され、高校3年生では13㎝の差がつきます。
個人差はありますが、身長が伸びる時期は男子で17歳ころまで、女子で15歳まで。
一般的に1年で身長の伸びが1㎝以下になると最終身長と言われます。
最終身長は大まかに予測できます。
[関連記事]子供の最終身長を予測できる計算式
男子 | 女子 | |||
---|---|---|---|---|
身長(cm) | 体重(kg) | 身長(cm) | 体重(kg) | |
15歳(高校1年生) | 168.8 | 56.5 | 156.8 | 47.7 |
16歳(高校2年生) | 170.4 | 60.1 | 157.4 | 51.2 |
17歳(高校3年生) | 170.3 | 63.1 | 157.3 | 50.0 |
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まず、女子の平均身長は小学4年から中学1年までは男子より高いのは何故でしょうか?
女子の平均身長が小学4年から中学1年までは男子より高い理由
これは男女の思春期が始まるの時期の差です。
思春期は子供から大人へと変化していく時期。
初潮や乳房の変化、声変わりなど、心身共に大きく変化していきます。
女子は男子より思春期が早い。
即ち、女子は男子より早く大人になります。
丁度この時期に女子の平均身長は男子より高くなります。
※とはいえ、その身長差ははわずかです。
ここで、発育の目安と身長が伸びる時期を見てみます。
発育の目安と身長が伸びる時期
男子
男子は思春期(二次性徴のはじまり)から2年間ぐらいが著しく身長が伸びる時期。
男子の思春期が訪れる年齢の平均は、11歳6ヶ月とされます。
3~5歳 | 6~9歳 | 10~14歳 | 15~18歳 |
---|---|---|---|
6~7㎝ | 5~6㎝ | 5~10㎝ | 平均4㎝ほど |
※発育の目安は年間
女子
女子の思春期が訪れる年齢の平均は、男子より早く、10歳。
初潮が訪れた後は、身長の伸びが少なくなります。
3~5歳 | 6~8歳 | 9~14歳 | 15~18歳 |
---|---|---|---|
6~7㎝ | 5~6㎝ | 6~8㎝ | 初潮を超えると平均6㎝ほど |
※発育の目安は年間
最終的に男女の身長差がつく理由
思春期の伸びにはあまり個人差はありません。
成人した時の身長の差となるのは、思春期を迎える前までに伸びた身長の差が大きく関係します。
男女の思春期の時期(年齢)には1歳6ヶ月の差があります。
この差が男女身長差の原因だったのです。
背を伸ばすには、思春期を遅らせて、伸びる時間を少しでも長くすることが大切になります。
思春期を遅らせる方法
カロリーの摂り過ぎは、女子の場合は特に思春期を早めてしまいます。
また、家庭内で夫婦げんかが絶えないなど、子どもが精神的に不安定な状態が続くと、無意識に早く大人になろうとして、思春期が早く訪れる傾向がある。
その他には食品などによる環境ホルモンの影響も考えられます。
まとめ
男女の平均身長の差は13㎝。
その秘密は男女の思春期を迎える年齢の違いにありました。
思春期とは大人になる時期。
大人になると身長の伸びは鈍化し、やがて止まってしまいます。
思春期が遅い子は、小児期が長く、その分、身長が伸びる期間が長くなります。
背を伸ばすには、思春期を遅らせて、伸びる時間を少しでも長くすることが大切です。
その為に注意するポイントは2点。
・カロリーの取りすぎに注意[特に女子の場合]
・子どもにストレスを与えない
尚、身長を伸ばすには、思春期の時期の問題だけでなく、食事・睡眠・運動に留意する必要があります。
※当記事は身長を伸ばす方法を解説した本を主に参照しました。⇒身長を伸ばす方法[食べ物・睡眠・運動]が分かる本