「痩せる=脂肪を落とす」ですが、この場合の「脂肪」とは内臓脂肪と皮下脂肪のどちらでしょうか?
そもそも、内臓脂肪と皮下脂肪の違いは?見分け方は?
内臓脂肪と皮下脂肪で落ちやすい順番は?
内臓脂肪と皮下脂肪の違い、見分け方、落ちやすい順番等を徹底解説します。

sponsorlink

内臓脂肪と皮下脂肪の違い

お腹の脂肪

体脂肪には内臓脂肪皮下脂肪等がありますが、その違いは脂肪がつく場所にあります。

脂肪が付く場所の違い

皮下脂肪はお腹割りなどの皮膚のすぐ下についている脂肪のこと。

では、「内臓脂肪」は内臓につく脂肪?
実は「内臓脂肪」は、体脂肪のうち、内臓の周りについている脂肪のことを言い、内臓のクッションのような役割をしています。

特に腸を包んでいる「腸間膜」のすきまに蓄積しやすいのが特徴です。

ただ、内臓脂肪皮下脂肪のどちらも、お腹が出ることには変わりはありません。
見た目は同じです。

見分け方はあるのでしょうか?

内臓脂肪と皮下脂肪の見分け方

4つの見分け方をご紹介します。
※全てお腹の脂肪のケースです。

見た目で見分ける

あなたのおへそ付近にくぼみはあります?

おへそ付近にくぼみがなくて、風船のようにお腹全体がパンパンだったらそれは「内臓脂肪型」のお腹、張りがなくてたるんでいるお腹だったら皮下脂肪の可能性大。

掴みやすさで見分ける

グッ!とお腹をへこませてから気になる部分を手のひら全体でしっかりと摘む。
※指ではなく、手のひら全体でつかむのポイント。

皮下脂肪であれば力を使わずに簡単につまむことができます。

温度で見分ける

お腹に手の平を密着させてみて、手とお腹のどちらが温かく感じますか?
お腹の方が冷たいと感じたのであれば、内臓脂肪の可能性大。

逆に、あまり変わらない、お腹の方が温かく感じるのであれば、皮下脂肪の可能性大です。

腹囲で見分ける

おへその位置の周囲を測る「腹囲」で判定します。
男性は85cm以上、女性は90cm以上だと内臓脂肪が蓄積していると考えられます。

なぜ、内臓脂肪皮下脂肪の見方を持ち出したかというと理由があります。

内臓脂肪皮下脂肪もいずれも脂肪が付く原因は基本的に同じで、カロリーオーバー(摂取カロリー>消費カロリー)にあります。

しかし、付いている脂肪がどちからによって病気のリスクが異なります。
では、どちらが病気のリスクが高いのでしょうか?

病気発症リスクが高い脂肪は?

内臓に脂肪が過剰につくと、その脂肪細胞から生活習慣病などを引き起こす原因物質が作られて放出されてしまいます。

これが原因で高脂血症・高血圧症・糖尿病・動脈硬化になりやすいと言えます。

従って、付いている脂肪が内臓脂肪なら、早急に減らす必要があります。
尚、内臓脂肪の割合を正確に知るには、病院で検査を受ける必要があります。

病院では、腹部CT検査により、へその位置で内臓脂肪の面積(断面積)が100㎠以上ある場合を「内臓脂肪型肥満」と呼びます。

内臓脂肪と皮下脂肪:脂肪が落ちやすい順番は?

結論から言うと、脂肪が付きやすく、落ちやすいのは内臓脂肪

逆にお腹周りの皮下脂肪は内臓を守る為に最後まで落ちにくいです。

皮下脂肪が落ちていく順番は以下になります。
「手首・足首」→「前腕・ふくらはぎ」→「二の腕・肩」→「太股」→「顔・胸」→「腹回り」→「お尻」

脂肪を減らす努力(ダイエット)をしていても、見た目が思った程、変わらないのにはこういう理由がありました。

お腹周りの脂肪は簡単に落ちないので、落ちるまで継続するしかありません。

救いは、病気に直結する内蔵脂肪は落ちやすいということ。
内臓脂肪が落ちたかどうかは見た目で判断できませんが、BMI又は体脂肪で判断がつきます。
※体脂肪については後述します。

最も、皮下脂肪が多いと膝等に負担を掛けるので、BMIが25以上の方は、とりあえず、25未満に落とすことを考えましょう。
BMI値が25以上の場合を肥満、18.5未満を低体重としています。
[関連記事]BMIとは?理想の体重を計算する計算式は?男性・女性の年齢別BMIは?

体脂肪率から内臓脂肪の減り具合を推察

ダイエットの初期の段階では体脂肪の内、内臓脂肪から落ちていきます。

即ち、体脂肪率の数値が減ったという事は、内臓脂肪が減ったと判断できます。

もっとも、内臓脂肪レベルや皮下脂肪率を計れる体重体組成計 を使うと一目瞭然です。

また、最初に年齢や身長を設定しておくと、BMIが自動で計算されて便利です。

おすすめの体重体組成計

体重体組成計を選ぶなら、体脂肪率、内臓脂肪レベル、BMI、基礎代謝量が測れる体重体組成計を選びましょう。
※皮下脂肪率も計れればなお良いですが、体脂肪率と内臓脂肪レベルが計れれば事足ります。

体重体組成計と言えばタニタが有名です。

価格によって機能が異なります。

以下の体重体組成計は、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、基礎代謝量、推定骨量、体内年齢、BMI、6歳からの肥満判定が計れます。

家で使っていますが、コンパクトで使い勝手が良いです。


さらに特徴的なのがアスリートモードが付いていることです。
アスリートは一般成人に比べ、筋肉量も多く、骨格も太いという傾向がみられる為、アスリートが体脂肪率を計る場合は、アスリートモードを使うとより正確に計れます。