アスタキサンチンを配合したサプリメントや化粧品等が注目を集めています。
アスタキサンチンとは?
アスタキサンチンの効果効能[肌・目・白内障・白髪・癌]は?副作用は?
アスタキサンチン含有量が多い食品(魚)は?
アスタキサンチンの1日摂取量は?効果が出る期間は?
アスタキサンチンに関する疑問を徹底解説します。
アスタキサンチンとは何?
アスタキサンチンは、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンやトマトに含まれるリコピンなどと同じカロテノイドの一種で、エビ・カニなどの甲殻類、サケ・タイなどの魚類などの身に含まれる赤橙色の色素です。
●アスタキサンチンはカロテノイドの一種
●アスタキサンチンはエビ・カニなどの甲殻類、サケ・タイなどの魚類などの身に含まれる赤橙色の色素
アスタキサンチンはエビ・カニなどの甲殻類、サケ・タイなどの魚類の身が赤い理由
これらの生物の殻や身が赤いのはアスタキサンチンを含む餌を多く体に取りいれているからです。
▶次世代オメガ3と注目されているクリルオイルの原料「クリル」もアスタキサンチンを含むプランクトンです。⇒クリルオイルとは?効果・副作用・摂取量・クリルオイルサプリの選び方
サケは川を遡上するとき、浅瀬で強烈な紫外線にさらされ、悪玉の酸素である活性酸素が発生して、体がボロボロになります。
そこで、アスタキサンチンを含むオキアミを餌にして、大量に発生する活性酸素を消去して身を守るのです。
カロテノイドとは?
カロテノイド(カロチノイド、carotenoid)は黄、橙、赤色などを示す天然色素の一群である。
Wikipedia~カロテノイド
※カロテノイドについて詳しくは別記事参照
アスタキサンチンの効果効能
アスタキサンチンは、優れた抗酸化力を持つことが特徴です。
アスタキサンチンの抗酸化力は、何と、β-カロテンの5倍、CoQ10の800倍、ビタミンEの1000倍、ビタミンCの6000倍と言われています。
アスタキサンチンには以下の効果効能が期待できます。
●美肌効果
●眼精疲労・白内障・老眼に対する効果
●糖尿病性腎症を抑制する効果
●育毛効果
●癌抑制効果
美肌効果
アスタキサンチンには美肌効果が期待できる為、アスタキサンチン配合の化粧品が開発されています。
加齢に伴う肌のトラブルと言えば、シミ・シワ・たむるみ、肌荒れ等があります。
アスタキサンチンには強力な抗酸化力がありますので、アンチエイジング効果があります。
眼精疲労・白内障・老眼に対する効果
眼精疲労に関するアスタキサンチンの効果は数多く報告されています。
山医科薬科大学眼科による試験の結果、アスタキサンチン5mgを1ヶ月摂取したところ、ピント調節力が改善しました。
ピント調節力の改善に伴い、肩こりや目の奥の痛みが改善したという報告もあります。
さらに、アスタキサンチンは眼精疲労だけでなく、紫外線のダメージが原因と考えられるさまざまな目のトラブル、黄斑変性症、白内障、網膜症、ブドウ膜炎、老眼などに対しても効果が期待されています。
・眼精疲労を軽減する効果
・黄斑変性症
・白内障
・網膜症
・ブドウ膜炎
・老眼
糖尿病性腎症を抑制する効果
糖尿病性腎症とは、糖尿病が原因で起きる腎臓の機能低下です。
アスタキサンチンを餌に混ぜて、糖尿病モデル動物(マウス)に投与した実験では、腎炎の指標となる尿中アルブミン濃度が顕著に低下したことが
分かりました。
アスタキサンチンには糖尿病性腎症を抑制する効果が期待できます。
育毛効果
アスタキサンチンには育毛効果が期待できます。
※美容皮膚科学会でアスタキサンチンの育毛効果についての発表がありました。
インスリン様成長因子-Ⅰの産生を増加させ、育毛を促進するそうです。
活性酸素は老化を進めます。
加齢と共に増える薄毛や抜け毛・白髪の主な原因はこの老化です。
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アスタキサンチンは強力な抗酸化力がありますので、薄毛や抜け毛・白髪の予防・改善効果及び、育毛効果が期待できます。
癌抑制効果
癌の原因の1つに活性酸素があります。
アスタキサンチンは、強力な抗酸化作用でガンを抑制することが明らかになっています。
金沢医科大学田中卓二教授らは、特に膀胱ガン、大腸ガン、舌ガンに効果があることを実験で明らかにしています。
アスタキサンチンには癌を抑制する効果が期待できます。
アスタキサンチンの副作用の危険性は?
アスタキサンチンは、食品に含まれている栄養素なので、副作用が起こる可能性は基本的にありません。
但し、アスタキサンチンは、脂溶性の成分なので、過剰摂取を続けると体内に蓄積されていく可能性があります。
アスタキサンチンが体内に蓄積されることでで考えられる副作用には以下のものが考えられます。
●便秘
●糖尿病
アスタキサンチン含有量が多い食品・食材
アスタキサンチン含有量が多い食品・食材はエビ・カニなどの甲殻類、サケ・タイなどの魚類などです。
アスタキサンチンは身が赤い魚類に含まれますが、熱すると白くなるマグロやカツオなどにはアスタキサンチンは含まれていません。
加熱しても赤い、もしくは加熱すると赤くなるのがアスタキサンチンの特徴です。
アスタキサンチン含有量比較
・紅鮭:2.5~3.5mg
・金目鯛(体表):2.0~3.0mg
・キンキ(体表):2.0~3.0mg
・キングサーモン(マスノスケ):1.0~2.0mg
・毛ガニ(身):1.11mg
・甘エビ(身):0.99mg
・イクラ・スジコ:0.8mg
・銀鮭:0.8~2.0mg
・白鮭:0.3~0.8mg
・車海老(身):0.66mg
※いずれも100gあたり
アスタキサンチンの1日摂取量
アスタキサンチンの1日の摂取目安量は、2~6mgとなっています。
アスタキサンチンの効果的な摂り方
金目鯛やキンキ、メバルなどの皮の赤い魚の魚肉にはアスタキサンチンは含まれていません。
必ず皮ごと食べましょう。
また、エビやカニも殻ごと食べられるサクラエビやワタリガニはオススメです。
アスタキサンチンはエビ・カニなどの甲殻類、サケ・タイなどの魚類に多く含まれますが、毎日、摂取目安量を満たすことは難しいです。
また、これらの甲殻類、魚類が苦手、あるいは食べる機会が少ない方等は、アスタキサンチン配合サプリメントを飲むことで、手軽にアスタキサンチンを摂取することができます。
アスタキサンチン配合サプリメントの効果
アスタキサンチンを配合したサプリメントには、以下の効果が期待できます。
●美肌効果
●眼精疲労を軽減する効果
●糖尿病性腎症を抑制する効果
●育毛効果
●癌抑制効果
※アスタキサンチン配合サプリメントについては別記事参照
アスタキサンチン化粧品の効果
アスタキサンチンの主な働きは、「保湿」と「肌の若々しさを保つ」ことです。
また、抗炎症効果やシミを予防する美白効果もあります。
アスタキサンチン化粧品には以下の効果が期待できます。
・肌のうるおいを長時間キープする
・肌にハリと弾力を与える
・シワやたるみを目立たなくする
・毛穴のたるみを引き締める
・美白、シミ予防
・肌荒れ、炎症を抑制する
※アスタキサンチン化粧品については別記事参照
アスタキサンチンの効果が出る期間は?
アスタキサンチンの効果が出る期間はどれくらいでしょうか?
アスタキサンチン配合サプリの効果が出る期間
アスタキサンチンを摂取後8~12時間後に血中濃度が最大になります。
アスタキサンチン配合化粧水の効果が出る期間
また、アスタキサンチンを使った肌の保水効果について、FCG総合研究所が行った研究報告があります。
アスタキサンチンを配合した美容液を毎日肌に塗布してもらった結果、3週間後には水分量の値の上昇が確認できました。
目の下のくまが消え、肌にハリが出てきたと喜んだ参加者も・・・。
肌の水分量に効果が出るまでの期間
乾燥肌で悩む女性にアスタキサンチンを毎日飲んでもらい、2週間後と4週間後に肌の水分量を測定してもらった結果、いずれも肌の水分値が上昇していました。
※2週間後よりも4週間後の方がより高い水分量を示しました。
肌のターンオーバー(新陳代謝)は、正常な状態ならば28日間(4週間)です。
※肌老化が進んだ状態ならば40日(約6週間)
従って、アスタキサンチンの美肌効果を実感するには、4週間から6週間の期間がかかると考えられます。