新型コロナウィルスの影響で俄然、注目の「非接触型体温計」。
大手通販サイトでも販売されていますが、その大半は「非接触型”温度計”（赤外線”温度計”」であるのはご存知ですか？」
基本的に「非接触”温度計”（赤外線”温度計”）」は体温を測るものではありません。
ここでは、体温を測る為に開発された医療用「非接触型体温計」の口コミ比較を行います。
「非接触型体温計」と「非接触”温度計”（赤外線”温度計”）」の違い
まず、「体温計」は「温度計」の一種です。
「体温計」と「温度計」の違い
「体温計」は体の温度を測る事に特化した「温度計」と言えます。
測定できる温度は概ね32℃から42℃までの範囲です。
次に「体温計」は管理医療機器ですが、「温度計」は管理医療機器でありません。
従って、管理医療機器でない「温度計」は「体温計」と名乗る事は出来ません。
「非接触”温度計”（赤外線”温度計”）」とは？
「非接触”温度計”（赤外線”温度計”）」は物の表面の温度を測るものです。
一方、「体温計」で計る「体温」とは体の「深部体温」の事です。
従って、基本的に「非接触”温度計”（赤外線”温度計”）」で体温を測定することは出来ません。
では、「非接触型体温計」とは何でしょうか？
「非接触型体温計」とは？
「非接触温度計（赤外線温度計）」で温度が測定できる理由
「非接触型体温計」の元は「非接触温度計（赤外線温度計）」です。
では、何故、「非接触温度計（赤外線温度計）」で物の表面の温度を測れるのでしょうか？
全ての物体は、赤外線を放射している。
「非接触型体温計」は、物体から放射される赤外線エネルギーの量を温度に換算している。
では、「非接触型体温計」とは何でしょうか？
「非接触型体温計」の仕組み
オムロン ヘルスケア株式会社は、2020年6月8日付で「オムロン 皮膚赤外線体温計 MC-720」1万本を全国知事会に寄付することを発表しました。
その記事に「非接触型体温計」で体温が測れる仕組みが簡単に説明されています。
「皮膚赤外線体温計」は、直接肌に触れることなく約1秒で額の皮膚温度を測定し、それをもとに舌下で測定した体温に換算して表示する体温計です。
即ち、「非接触型体温計」とは、「非接型温度計（赤外線温度計）」で測定した温度を舌下で測定した体温に換算して表示する体温計のことです。
※参照：「非接触型体温計」と「非接型温度計（赤外線温度計）」の違い【徹底解説】
それでは、大手通販サイトで販売されている「非接触型体温計」を見ていきましょう。
オムロン「非接触型体温計」
まず、前述の「オムロン 皮膚赤外線体温計 MC-720」ですが、一般家庭向けの販売は予定していないということです。
では、他にオムロン製「非接触型体温計」はないのでしょうか？
残念ながら、オムロン製の電子体温計は数多くヒットしますが、オムロン製「非接触型体温計」は見当たりませんでした。
エー・アンド・デイ「非接触型体温計でこピッと」
体温計・温度計・室温計の1台3役に使用できます。
※事業者向け商品です。
Amazonカスタマーレビューでは5つ星中3.2（70件）と評価が高くありません。
※楽天では取り扱いはありません。
基本情報
| 参考価格 | 34,800円 |
| 測定時間 | 1秒 |
| 測定範囲 | 体温/34℃~42.2℃、表面温度/-22℃~+80℃ |
| 電源 | CR2032リチウム電池×1個(テスト用付属) 約2,000回 |
| 製造国 | 中国 |
口コミ
口コミで多いのが、計る度に数値が違うという点。
おすすめできません。
⇒エー・アンド・デイ「非接触型体温計でこピッと」
原沢製薬工業「非接触型体温計 イージーテム HPC-01」
医療従事者のみ購入可能な医療機器（事業者向け商品）です。
Amazonカスタマーレビューでは5つ星中4.3（86件）と高評価です。
基本情報
| 参考価格 | 29,800円（税込） |
| 測定時間 | |
| 測定範囲 | 体温/34.0~42.4℃、表面温度/0.0~100.0℃ |
| 電源 | CR2032リチウム電池(テスト用付属) |
| 製造国 | 韓国 |
口コミ
⇒原沢製薬工業「非接触型体温計 イージーテム HPC-01」
NISSEI皮膚赤外線体温計「サーモフレーズ MT-500/MT-500BT」
非接触タイプの医療用体温計。
Yahoo!ショッピングで取り扱いがありますが、現在、在庫切れです。
※記事投稿時点
基本情報
| 参考価格 | 13,200円 |
| 測定時間 | 1秒 |
| 測定範囲 | 体温/+34.0 ～ +42.5℃、表面温度/0 ～ +100.0℃、室温/-10.0 ～ +45.0℃ |
| 電源 | 単4形アルカリ乾電池1本（約4,000 回） |
| 製造国 | 日本製 |
口コミ
⇒NISSEI「サーモフレーズ MT-500/MT-500BT」
ユビックス「非接触放射体温計ＣＩＳＥ(シーゼ)」
こちらは医療従事者向けの製品です。
Yahoo!ショッピングで取り扱いがありますが、現在、在庫切れです。
※記事投稿時点
基本情報
| 参考価格 | 19,800円（税別） |
| 測定時間 | １秒 |
| 測定範囲 | 体温/32.5〜42.0℃、表面温度/15.0〜60.0℃ |
| 電源 | 単4乾電池×2本(付属) |
| 製造国 |
口コミ
商品に関する口コミレビューは見当たりません。
その他の「非接触型体温計」
ジェイ・シー・ティー「非接触体温計 アイサーモNT13」
「非接触体温計 アイサーモNT13」は、2020年1月末を持ちまして、製造及び販売を終了しています。
「非接触型体温計」まとめ
「非接触型体温計」と「非接触型”温度計”」の違い
「非接触型体温計」は管理医療機器です。
「非接触型体温計」と謳っていても販売ぺーに管理医療機器の表記が無い場合、「非接触型体温計」ではなく「非接触型”温度計”」です。
「非接触型”温度計”」では体温は測れませんので、ご注意下さい。
また、「非接触型体温計」は管理医療機器の為か、医療従事者のみ購入可能（事業者向け商品）のケースが多いです。
それもあってか、オムロンやテルモでは「非接触型体温計」の一般販売はないようです。
「非接触型体温計」のおすすめは？
大手通販サイトで取り扱いのある「非接触型体温計」4商品をご紹介しました。
オススメの「非接触型体温計」はNISSEI「サーモフレーズ MT-500/MT-500BT」です。
但し、新型コロナウィルスの影響で現在、在庫切れです。
現段階で手頃な「非接触型体温計」を入手したい場合は、「非接触型”温度計”」を代用するしか手がないようです。
【関連記事】
「非接触型体温計」と「非接触型温度計（赤外線温度計）の違い【徹底解説】
