滋養強壮(スタミナ)・疲労回復効果が期待できるニンニク。
安かったのでニンニクを1㎏をメルカリで購入。
結構な量なので「毎日ひと玉ずつ食べる」と家内に言ったら、「ニンニクを食べすると低血圧になる」と。
それは本当なのか?
そこで、ニンニクを食べ過ぎるとどうなるのかを調べてみました。
ニンニクを食べ過ぎると下痢・便秘・嘔吐・腹痛(胃痛)・頭痛・貧血等などの症状が起こる可能性があるようです。
ニンニクを食べる適量とは?食べ過ぎによる害とその理由、対処方法などをまとめてみました。

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ニンニクの効果効能

ニンニクには薬ではなく食品ですが、古代エジプトのピラミッド建造の時代からスタミナ食としられており、以下の効果効能が期待できると考えられています。

●疲労回復効果
●食欲増進効果
●強精効果
●風邪・気管支炎
●血圧を下げる効果
●心筋症の予防効果
●冷え症・不眠症改善効果
●結核に対す効果
●その他

【関連記事】ニンニクの効果効能[根拠付]と効果的な食べ方[時間・量]を徹底解説

ニンニク

ニンニクには以上の様な効果効能がありますが、食べ過ぎると副作用を起こす可能性があるので注意が必要です。
※「副作用」というのは薬に用いる言葉なのでニンニクには適当ではありませんが、イメージ的に分かりやすいので用いています。

にんにくは食べ過ぎると体に悪いの?医師が回答【草野満代 夕暮れWONDER4】

「ニンニク 食べ過ぎ」と検索してみると、”下痢・吐き気・腹痛・頭痛・胃痛・眠れない・熱”といった言葉が同時に検索されていることが分かります。
ニンニクを食べ過ぎると、実際にこのような症状が起こるのでしょうか?
また、その理由は?

ニンニクを食べ過ぎるとどうなる?

ニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4」(3月10日放送)で、「にんにくの食べ過ぎ」に関して医師が回答しています。

それによると、ニンニクの食べ過ぎによって以下の症状が起こる可能性があるということです。

●腹痛
●下痢
●便秘
●皮膚や口の中の炎症(肌荒れや口内炎など)
●貧血

そして、その理由(原因)が述べられています。

ニンニクの食べ過ぎによって腹痛・下痢などが起こる理由

にんにくの優れた薬効効果の主成分であり、強烈な臭いの元である「アリシン」は、生ニンニクをすりおろしたりすることで、「アリイン」と「アリナーゼ」が混ざり、「アリシン」に変化します。

この「アリシン」にはその薬効以外に①刺激が強い、②殺菌作用が強い、といった特徴があります。

刺激が強い

ニンニクは「刺激が強い」ので、食べ過ぎると胃の粘膜や胃壁を荒らす事がある。⇒腹痛・胃痛の原因

殺菌作用が強い

ニンニクは「殺菌作用が強い」為、食べ過ぎると腸内の善玉菌まで殺してしまい、腸内環境が悪化させる。下痢・便秘の原因

さらに、以下の症状を引き起こす可能性があるといいます。

腸からの栄養素の吸収を妨げる

ニンニクを食べ過ぎると、腸からの栄養素の吸収を妨げる。⇒ビタミン不足⇒皮膚や口の中の炎症(肌荒れや口内炎など)の原因

血中のヘモグロビンが減少

ニンニクは適当に摂取すると鉄の吸収を促進し、貧血などの改善が期待できますが、食べ過ぎると血中のヘモグロビンが減少し、さらに赤血球が破壊されて貧血の原因になる可能性があります。
※参照:にんにくは食べ過ぎると体に悪いの? 医師が回答

ここで、以上の記事で触れらていない事に関して補足します。

補足

腸からの栄養素の吸収を妨げる

ニンニクはビタミンBなどが豊富に含まれていますが、取り過ぎると逆にビタミン不足を招くというのは意外ではないでしょうか?

腸からの栄養素の吸収を妨げる

「ニンニクの食べ過ぎが腸からの栄養素の吸収を妨げる」のも、ニンニクの殺菌作用の影響で腸内でビタミンを作ってくれる善玉菌を殺してしまうのが原因のようです。

血中のヘモグロビンが減少

ニンニクを食べ過ぎると何故、「血中のヘモグロビンが減少」するかですが、その理由はニンニクの有効成分「アリシン」には血管を広げてくれる働き(=血液サラサラ効果)にあります。

ニンニクを食べ過ぎると溶血作用が強くなり、血中のヘモグロビンが減少して貧血や頭痛、めまいを生じやすくなります。

さて、ここまででニンニクの食べ過ぎによる害として、腹痛・下痢・便秘・皮膚や口の中の炎症(肌荒れや口内炎など)・貧血・頭痛・めまいがあり、その原因も分かりました。

「吐き気」と言う言葉ありませんが、胃の粘膜や胃壁を荒れた時に起こる腹痛・胃痛と同じ症状なので、この中に入れて良いと思います。

それでは冒頭で確認した「にんにく 食べ過ぎ」と同時に検索されている”頭痛・眠れない・熱”といった症状はないのでしょうか?

ニンニクの食べ過ぎによる症状Ⅱ

●頭痛
●眠れない
●熱

ニンニクの食べ過ぎで頭痛?

補足「血中のヘモグロビンが減少」で説明した通りです。
ニンニクを食べすぎると、頭痛を起こす可能性があります。

ニンニクの食べ過ぎで眠れない?

ニンニクは不眠を解消する食物としても知られていますが、食べ過ぎると眠れないこともあります。

これはニンニクの「強精効果」が原因と考えられます。

ニンニクの食べ過ぎで熱?

ニンニクの食べ過ぎによって発熱はまず見られないということですが、考えれるのはニンニクのアレルギー症状です。
※ニンニクアレルギーに関しては後述します。

ニンニクでアレルギー症状

ニンニクでアレルギー症状を発症する方もいます。

症状

ニンニクのアレルギーで代表的な症状は以下のものです。

●皮膚や粘膜の腫れ、かゆみ、じんましん
●咳、くしゃみ、鼻水、喘息
●腹痛、下痢、吐き気、嘔吐
●頭痛
●貧血、めまい

原因

ニンニクのアレルギーの原因として、有効成分「アリシン」とニンニクに含まれるタンパク質が考えられます。

「皮膚や粘膜の腫れ、かゆみ、じんましん、咳、くしゃみ、鼻水、喘息」と言った症状は、既に見たニンニクの食べ過ぎで発症する症状にはありませんでした。

これらはアレルギーの一種である「アトピー性皮膚炎」「花粉症」等でも似た症状が起こります。

ニンニクを食べ過ぎたわけでもないのに「腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、頭痛、貧血、めまい」などが起きた、また、「皮膚や粘膜の腫れ、かゆみ、じんましん、咳、くしゃみ、鼻水、喘息」と言った症状が起きた場合は、ニンニクのアレルギーを疑いましょう。

特に「皮膚や粘膜の腫れ、かゆみ、じんましん、咳、くしゃみ、鼻水、喘息」と言った症状はアレルギー特有の症状ですので、皮膚科か耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
※それ以外の症状の場合は内科になります。

ニンニクを食べ過ぎた時の対処方法

ニンニクを食べてアレルギー症状が出た場合は、皮膚科耳鼻咽喉科の受診が一番ですが、アレルギーではなく、ニンニクを食べ過ぎて症状が出た時にはどのような対処方法があるのでしょうか?

ニンニクを食べ過ぎて腹痛・下痢・めまいなどの症状が出た時にとりあえず出来る対象方法は「水を飲む」あるいは「水分の多い食べ物を食べる」ことです。

水を飲む

ニンニクの有効成分「アリシン」は水溶性ですので、水を飲むことにより刺激が薄まり、体外に排出される可能性があります。

その場合、排尿によってミネラルも排出されるので、スポーツドリンクのおすすめです。

水分の多い食べ物を食べる

キャベツやレタスなどの葉物野菜は水分量が多いので、これも水と同じ効果があります。

また、キャベツにはビタミンUという、胃腸を守る成分が入っていますので、ニンニクを食べる時は一緒に摂ると尚、よいです。

ニンニクの正しい食べ方

●ニンニクアレルギーの方は注意
●空腹時や体調の良くない時は食べない
●食べ過ぎない=適量を食べる
●長期間に渡って毎日食べ続けない
●加熱して食べる
●発酵食品と一緒に摂る

ニンニクアレルギーの方は注意

ニンニクアレルギーの方がまれにおられます。
ニンニクアレルギーの症状にはニンニクの食べ過ぎに共通した症状もありますが、それ以外に「皮膚や粘膜の腫れ、かゆみ、じんましん、咳、くしゃみ、鼻水、喘息」行ったアレルギー特有の症状もあります。

これらの症状が出た時は、皮膚科・耳鼻咽喉科(あるいは内科)の受診をおすすめします。

空腹時や体調の良くない時は食べない

ニンニクは刺激が強いので、空腹時や体調の良くない時は少しの刺激でも胃壁を荒らす可能性があります。

食べ過ぎない=適量を食べる

ニンニクをどれくらいの量を食べると「食べ過ぎ」になるのでしょうか?
これに関しては、個人差もあり基準はありません。

前述のにんにくは食べ過ぎると体に悪いの?医師が回答では、以下の量が述べられていました。

1日の目安は1片を5~7gとして3~4片、多くても10片以内がよい

但し、この場合のニンニクは生なのか加熱した場合なのかについては説明がありません。

他の記事では以下の分量を示したものがあります。

●生ニンニクは1日1片、加熱調理したニンニクは2~3片に抑える
●生のニンニクなら最大でも1/4個(2~3片、10グラム程度)

但し、1片といってもニンニクの粒の大きさで重さは異なります。
そこで、ざっくりした目安を考えてみました。

・生ニンニク:5g~10g程度
・加熱ニンニク:15~30g程度

後は、自分が食べるニンニクの1片が何グラムかが分かれば、大体何片かが分かるはずです。

但し、あくまでも目安ですので、自分にとっての適量は体調を見ながら見極めてください。

長期間に渡って毎日食べ続けない

長期間に渡って生ニンニクを食べ続けると、その殺菌作用によってビタミンB6欠乏を引き起こす可能性があります。

加熱して食べる

ニンニクは加熱によって殺菌作用が弱まります。
但し、食べ過ぎにはご注意下さい。

発酵食品と一緒に摂る

ニンニクの主成分である「アリシン」はタンパク質と結合しやす性質を持っています。
牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの牛乳発酵食品には、タンパク質が豊富に含まれているので、ニンニクと一緒に摂取することで、刺激が和らぎ、ニオイも抑え込んでくれます。