野菜の1日の摂取量の目安は350g。厚生労働省が推奨しています。
しかし、実際の野菜の1日の摂取量は平均で70g不足しています。
野菜不足を補うのに野菜ジュースは手頃ですが、野菜ジュースは野菜の代りになるのでしょうか?
野菜ジュースは色々市販されていますが、選び方のポイントは?
ここでは通販で人気の野菜ジュースのカロリー・糖質・栄養成分等を比較して、おすすめの野菜ジュースをご紹介します。
市販の野菜ジュースは効果あり?なし?
野菜ジュースの効果のあり・なしを考える上で大事な事は野菜ジュースは野菜の代りになるのか?という点。
※この記事において「野菜ジュース」は”市販”の野菜ジュースのことです。
野菜の必要性については⇒野菜の1日摂取量の目安と理由・摂取方法~そもそも野菜は必要か?
野菜ジュースは野菜の代りになるのか?
野菜ジュースは野菜の代りになるのかについては、野菜ジュースの種類による。
野菜ジュースの種類によって、野菜の代りになることもあれば、代わりにならないこともある。
野菜の代りにならない野菜ジュース
濃縮還元野菜ジュース
濃縮還元の野菜ジュースは加熱されており、ビタミンCが壊されている。
濃縮還元とは、熱を加え水分を飛ばした外国産の野菜等を日本で元に戻す製法。野菜の体積が減るので輸送コストが安くすむ。
ビタミンCが不足するので、ビタミンCを添加している場合あり。
※ビタミンCは酸化防止剤の代りにもなる。
砂糖使用野菜ジュース
野菜ジュースには飲みやすくする為、砂糖を使用したものがあり、これは野菜ジュースとは言えない。
果物(果汁)の割合が多い野菜ジュース
野菜ジュースには飲みやすくする為、砂糖の代りに果物を加えているものがある。
野菜にも糖質は含まれるが、果物にはそれ以上の糖質が含まれているので、果物(果汁)の割合が多い野菜ジュースは糖尿病の方や糖質を制限されている方には不向き。
不溶性食物繊維を含まない野菜ジュース
野菜をジューサーにかけ、カスを除いた野菜ジュースには水溶性食物繊維は含まれているが、不溶性食物繊維は含まれていない。
以上から、野菜の代りにならない野菜ジュースは以下のものだ。
●濃縮還元野菜ジュース
●砂糖使用
●果物(果汁)の割合が多い
●野菜をジューサーにかけた野菜ジュース
野菜と野菜ジュースの違い
野菜の代りにならない野菜ジュースについて言及した。
では、これらをクリアすれば、野菜の代りになると言えるのだろうか?
しかし、問題はそれだけではない。
旬の野菜を使用?
野菜は旬のものを食べるの理想だ。
栄養価が高いし、第一美味しい。
しかし、野菜ジュースで旬の野菜だけを望むのは難しいと言える。
野菜の種類は?
野菜の1日の摂取量の目安は350gだが、その内、緑黄色野菜の摂取量目安は1日120gが推奨されている。
また、複数の野菜を摂取した方が、含まれるビタミンやミネラルのバランスが良くなる。
野菜ジュースを選ぶなら、緑黄色野菜を含め、複数の野菜を原料にしたものを選ぼう。
野菜の種類が少ない、緑黄色野菜が含まれていない野菜ジュースは野菜の代りにならない。
野菜ジュースの選び方
以上から、野菜ジュースの選び方のポイントは以下にななります。
●濃縮還元でない野菜ジュース
●砂糖不使用
●果物(果汁)の割合が少ない
●スムージータイプの野菜ジュース
●原料に緑黄色野菜を含む
野菜ジュースの糖質・カロリー比較
上記の「野菜ジュースの選び方ポイント」に合致した野菜ジュースには以下のものがある。
●カゴメ 野菜一日これ一本
●伊藤園 1日分の野菜
●カゴメ 野菜生活100オリジナル
糖質・カロリー・栄養成分について見ていきましょう。
カゴメ 野菜一日これ一本
30品目の野菜350g使用。
野菜由来の食物繊維(1.1~2.9g)&リコピン(16㎎)。
※栄養成分は1本あたり
項目 | 内容 |
---|---|
容量 | 200ml |
栄養成分 | 炭水化物15.7g(食物繊維2g、糖質13.7g)/カリウム700mg/カルシウム39㎎/マグネシウム33㎎/ビタミンA270~1,400㎍/他 |
カロリー | 68kcal |
原料 | 野菜(トマト、にんじん、メキャベツ(プチヴェール)、ケール、ピーマン、ビート、ほうれん草、ブロッコリー、あしたば、チンゲンサイ、小松菜、かぼちゃ、パセリ、クレソン、アスパラガス、セロリ、しょうが、とうもろこし、ごぼう、グリーンピース、紫いも、キャベツ、レタス、たまねぎ、だいこん、紫キャベツ、赤じそ、カリフラワー、なす、はくさい)、レモン果汁 |
伊藤園 1日分の野菜
にんじんを主体とした20種類の野菜と5種類の果実350g使用。
管理栄養士の98%が「1日分の野菜」を推奨。
砂糖・食塩・香料不使用。
項目 | 内容 |
---|---|
容量 | 200ml |
栄養成分 | 炭水化物16.2g(食物繊維2.1g、糖質14.1g)/カリウム655㎎/カルシウム135㎎/マグネシウム45㎎/ビタミンA490~1370㎍/ビタミンC60~155mg/他 |
カロリー | 71kcal |
原料 | 野菜(トマト、にんじん、メキャベツ(プチヴェール)、ケール、ピーマン、ビート、ほうれん草、ブロッコリー、あしたば、チンゲンサイ、小松菜、かぼちゃ、パセリ、クレソン、アスパラガス、セロリ、しょうが、とうもろこし、ごぼう、グリーンピース、紫いも、キャベツ、レタス、たまねぎ、だいこん、紫キャベツ、赤じそ、カリフラワー、なす、はくさい)、レモン果汁 |
カゴメ 野菜生活100オリジナル
21種類の野菜と3種類の果実をブレンド。
砂糖・食塩・甘味料不使用。
項目 | 内容 |
---|---|
容量 | 200ml |
栄養成分 | 炭水化物15.1g(食物繊維0.3~1.2g、糖質14.8g)/カルシウム13㎎/カリウム340㎎/ビタミンA370~1300㎍/他 |
カロリー | 64kcal |
原料 | 野菜(にんじん、ピーマン、ほうれん草、アスパラガス、小松菜、クレソン、かぼちゃ、紫キャベツ、ブロッコリー、メキャベツ(プチヴェール)、ビート、赤じそ、セロリ、レタス、はくさい、ケール、パセリ、なす、たまねぎ、だいこん、キャベツ)、果実(りんご、オレンジ、レモン)、香料 |
野菜ジュースの糖質・カロリー比較表
上記の3種類野菜ジュースの糖質・カロリー・栄養成分等の比較表です。
項目 | カゴメ 野菜一日これ一本 | 伊藤園 1日分の野菜 | カゴメ 野菜生活100オリジナル |
---|---|---|---|
容量 | 200ml | 200ml | 200ml |
栄養成分 | 炭水化物15.7g(食物繊維2g、糖質13.7g)/カリウム700mg/カルシウム39㎎/マグネシウム33㎎/ビタミンA270~1,400㎍/他 | 炭水化物16.2g(食物繊維2.1g、糖質14.1g)/カリウム655㎎/カルシウム135㎎/マグネシウム45㎎/ビタミンA490~1370㎍/ビタミンC60~155mg/他 | 炭水化物15.1g(食物繊維0.3~1.2g、糖質14.8g)/カルシウム13㎎/カリウム340㎎/ビタミンA370~1300㎍/他 |
カロリー | 68kcal | 71kcal | 64kcal |
原料 | 30品目の野菜350g使用 | 20種類の野菜と5種類の果実350g使用 | 21種類の野菜と3種類の果実をブレンド。 |
野菜ジュースのおすすめは?
野菜ジュースをカロリーで選ぶなら
上記の3種類の野菜ジュースで一番カロリーが低いのはカゴメ 野菜生活100オリジナルです。
但し、カゴメ 野菜一日これ一本とはわずか4kcalの違いです。
野菜ジュースを糖質で選ぶなら
カロリーは糖質の量と比例するとは限りません。
上記の3種類の野菜ジュースの内、糖質量がもっとも少ないのはカゴメ 野菜一日これ一本です。
最も伊藤園 1日分の野菜とは、0.4gの違いです。
野菜ジュースを野菜の種類で選ぶなら
野菜の種類が多い野菜ジュースは30品目のカゴメ 野菜一日これ一本です。他を圧倒しています。
野菜ジュースを栄養成分で選ぶなら
野菜ジュースに含まれる栄養成分は商品によって種類、量とも様々です。
上記の3種類の内、唯一ビタミンCが含まれているのは、伊藤園 1日分の野菜です。
おすすめの野菜ジュースは?
結局、どの野菜ジュースかオススメかという事ですが、糖質が気になるなら、糖質オフの野菜ジュースが良いです。
糖質オフの野菜ジュースはカゴメから販売されています。
カロリーも1本200mlあたり21kcalと低カロリーです。
糖質オフの低カロリー以外で選ぶなら、どれか1種類というよりは、日替わりで、種類の違う野菜ジュースを飲むことをおすすめします。
尚、野菜ジュースはあくまでの野菜不足を補うものです。
なるべく旬の野菜を食事から摂りましょう。
その点、自宅で旬の野菜ジュースを作って飲むのも1つの方法です。
※野菜ジュースの作り方については別記事参照。