黒にんにくは生の白にんにくに比べて栄養価が高いです。
さらに嬉しいのは、「プルーンのように美味しい」「食後30分でほとんど臭わなくなる」点です。
黒にんにくは市販されていますが、自宅で手作りすると、安くできます。
黒にんにくの作り方としては炊飯器を使う方法が一般的ですが、それ以外の方法もあります。
炊飯器・電子保温ジャー・ポット・圧力鍋を使った黒にんにくの作り方をご紹介します。
黒にんにくとは?
黒にんにくは、生の白にんにくを熟成させたものです。
「黒にんにく」という「にんにく」の種ではありません。
ニンニクは古来より、疲労回復・滋養強壮に効果があるとされてきましたが、黒にんにくは白にんにくと色以外に以下の点が違います。
●栄養価がUP!
●プルーンのように美味しい
●独特の臭いが少なくなる
「黒にんにく」の特長や効果・副作用については⇒黒にんにくの効能効果と副作用~ガン・糖尿病・高血圧・肝機能・便秘に効く?
黒にんにくを手作りする方法
黒にんにくは市販されている生の白にんにくを熟成させて作ります。
「熟成」の条件は、高温・多湿です。
黒にんにくを手作りするには4種類の方法があります。
●炊飯器
●保温ジャー
●ポット
●圧力鍋
白にんにくは市販されていものでも構いませんが産地が不明です。
市販の黒にんにくの原料は青森県産の福地ホワイト六片種が大抵使われています。それは品質が良いからです。
通常は、青森県産と言えば福地ホワイト六片種です。
青森県産にんにくはネット通販で販売されています。
但し、黒にんにくを作る時にはバラのニンニクではなく、丸ごとのニンニクを使いましょう。
それは、丸ごとのニンニクの方が保存性が良いからです。
黒にんにくを手作りするメリット
黒にんにくを手作りする最大のメリットは、市販の黒にんにくより安くできる点です。
炊飯器で作る場合、電気代はかかりますが、材料費は「白にんにく」だけです。
黒にんにくを手作りするデメリット
黒にんにくを手作りデメリットは以下の点です。
・時間がかかる。
・手間がかかる。
・熟成の段階で臭いがする。
・市販されている物ほど、熟成は進まない。
黒にんにくの作り方:炊飯器
炊飯器を使うのは、黒にんにくを作る最も簡単でポピュラーな方法です。
生の白にんにくを皮ごと炊飯器を入れて、保温するだけなので、簡単といえば簡単です。
※保温後、日陰等で干す必要があります。
炊飯器で自家製 黒にんにくの作り方
炊飯器を使った黒にんにくの作り方は様々。
以下の動画「炊飯器で自家製 黒にんにくの作り方」は分かりやすいので、ご紹介します。
炊飯器で黒にんにくを作るには何をすれば良いのかが分かると思います。
「炊飯器で自家製 黒にんにくの作り方」の手順です。
①炊飯器(ジャー)にキッチンペーパーを敷く。
②にんにくを皮付きのまま、炊飯器に入れる。
③キッチンペーパーをかける。
④蓋を閉め、保温ボタンを押す。
⑤にんにくの臭いが部屋に広がるので工夫が必要です。
⑥2週間程、保温し続ける。
⑦にんにくを取り出し、ザルに移す。
⑧6時間程、外で日陰干しする。
⑨さらに室内で数日干す。
黒にんにくの賞味期限
常温:1ヶ月
冷蔵:半年
黒にんにくの保存方法
冷蔵庫へ保存する際は、密閉できる容器に入れます。
①メイソンジャーにキッチンペーパーを入れる。
②黒にんにくを丸ごと入れる。
③しっかり、フタをする。
④冷蔵庫に保存して、半年以内に食べきる。
炊飯器で作る黒にんにくのメリット
炊飯器で手作り黒にんにくを作るデメリットは以下の点です。
・時間がかかる(3週間以上)
・手間がかかる
・熟成当初はニンニクの臭いが部屋に広がる。
・黒にんにくを作る間、炊飯器が使えない。
実際に炊飯器で黒にんにくの手作りに成功した方には、「美味しい」と好評です。
黒にんにくの作り方:電子保温ジャー
電子保温ジャーとは、炊飯機能のない、炊いたご飯をおいしく保温するためだけに特化した調理器具のことです。
保温ジャーを使った黒にんにくの作り方は、炊飯器と全く同じです。
しかし、炊飯器にないメリットがあります。
保温ジャーで黒にんにくを熟成する間も炊飯器が使える。
これは大きいです。
炊飯器で黒にんにくを作ると炊飯器は使えません。
もう一台、炊飯器が必要です。
炊飯器を買うのに比べると保温ジャーは5,000円台で購入できますので、余分な出費にもなりません。
にんにくの匂いが広がらない
保温ジャーは炊飯器と違って、穴がありません。
従って、黒にんにくを熟成する時に強まるニンニクの臭いが広がる可能性がありません。
勿論、出来具合を確認するのに蓋を開けると、こもっていた匂いが一気に広がりますが、ベランダ等でその作業を行うと、炊飯器とは比べ物にならないくらい、臭いの広がりはありません。
黒にんにくの作り方:湯沸しポット
湯沸しポットを使った黒にんにくの作り方も、炊飯器、保温電子ジャーと同じです。
注意点は「空焚き」にならないないよう注意する点です。
黒にんにくの作り方:圧力鍋
炊飯器、電子保温ジャー、ポットを使った黒にんにくの作り方では、3週間程かかります。
手っ取り早く作るには圧力鍋がオススメです。
圧力鍋を使う黒にんにくの作り方には様々な方法があります。
以下は一例です。
圧力鍋で黒にんにくを作る手順
①にんにくを料理酒に浸します。
②にんにくをキッチンペーパーで包み、さらにキッチンペーパーに料理酒をスプレー。
③圧力鍋の蓋を閉め、20~30分煮込む。
④蓋を開け、ニンニクの色が茶色っぽくなっていたら、黒にんにくの完成です。
※色が薄い場合は、さらに煮込む。
圧力鍋で黒にんにくを作るメリット
圧力鍋を使った黒にんにくの作り方の最大のメリットは、時間がかからないことです。
圧力鍋で黒にんにくを作るデメリット
・料理酒を使うので、黒ニンニク本来の味を味わえない。
・ニンニクが黒くなるが「熟成」ではないので、「黒にんにく」と言えるかが疑問。
黒にんにくを手作りする時の注意点(失敗例)
黒にんにくを手作りする時には以下の点に注意が必要です。
●換気に注意(匂い対策)
●保温温度に注意
●空焚きに注意
換気に注意(匂い対策)
黒にんにくの熟成を始めた最初の1週間程は、ニンニクの臭いがきつくなります。
特に炊飯器を使うと空気穴から臭いが部屋中に広がります。
匂い対策としは、換気です。
それか、ベランダ等室外で炊飯器を使うことです。
但し、隣近所に臭いが広がりますので、ご注意下さい。
保温温度に注意
機械によっては保温温度が高く設定されているものもあります。
保温温度が高過ぎると焦げ付きの原因になります。
保温温度に注意しましょう。
空焚きに注意
湯沸しポットでは炊飯器や電子保温ジャーに比べて空焚きになりやすいです。
注意しましょう。
失敗例
失敗例として以下のものがあります。
●焦げた
●ニンニクが黒くならない
●ニンニクがべちゃつく
これらの原因には以下の理由が考えられます。
※原因はこれ以外にもあります。
焦げた
保温温度が高い。
ニンニクが黒くならない
湿度が高いか、熟成時間が足りない。
ニンニクがべちゃつく
乾燥が足りない。
炊飯器等で熟成した後、外で陰干しし、さらに室内で乾燥させる。
黒にんにく
黒にんにくを手作りするには時間がかかります。
安い黒にんにくがご希望であれば訳あり黒にんにくを購入する手もあります。
「訳あり黒にんにく」が安いのは以下の理由によります。
●粒の大きさが揃っていない。
●酸味が強い黒にんにくが入っている場合がある。
●しっかり中身が入っていない黒にんにくが入っていることがある。
「訳あり黒にんにく」は当たりはずれが大きいです。
「当たり」だと通常の「黒にんにく」と変わりません。
「はずれ」だと、値段なりの内容となります。
リスクを抑えるなら、通常の「黒にんにく」を購入することですが、500gで3000円~4,000円します。
しかし、セールで安く販売している時もあります。