ココアという、温かい甘い飲み物を想像するのは私だけでしょうか?
特に寒い時は体が温まります。
そもそも、ココアとは?
ココアとココアパウダーの違いは?
ココパウダーと純ココア、ピュアココアの違いは?
ココアとチョコレートの違いは?
ココアに関する疑問を分かりやすく解説します。
ココアとは何か?
「ココア」というと甘い温かい飲み物(ホットココア)を想像しますが、「ココア」とは、そもそも何でしょうか?
ココアとは、広義には、カカオ豆およびカカオ豆を原料とするチョコレートの各種中間製品(カカオペースト(カカオマスを滑らかにしたもの)、狭義のココア、ココアバターなど)、狭義には、カカオマスの油脂分(ココアバター)を減らした固形物、または、その粉末ココアパウダーや、ココアパウダーを溶かした飲料の略称である。
Wikipedia~ココア
まとめると、以下になります。
●狭義のココア:カカオ豆およびカカオ豆を原料とするチョコレートの各種中間製品
●広義のココア:カカオマスの油脂分(ココアバター)を減らした固形物、または、その粉末ココアパウダーや、ココアパウダーを溶かした飲料の略称
ココアとカカオの違い
ココアの原料はカカオの種子(カカオ豆)です。
カカオ豆を発酵・焙煎⇒種皮と胚芽と取り除く⇒すり潰す⇒カカオマス
カカオマスからココアバターを搾油⇒残りがココアケーキ
ココアとココアパウダーの違い
ココアケーキを粉砕したものがココアパウダーです。
ココアパウダーは純ココアとも呼ばれます。
さらに、ココアパウダーに砂糖や粉乳を加えると「調整ココア」になります。
チョコレート類の表示に関する公正競争規約」では「調整ココア」に分類され、同規約では「ココアパウダーに糖類、乳製品、麦芽、ナッツなどを加えて飲みやすくしたもの」と定められています。
「調整ココア」と言えば、バンホーテンが有名です。
冒頭に「甘い温かい飲み物(ホットココア)」と書きましたが、「調整ココア」の事だったのですね。
以下のバンホーテンの調整ココアの原料を見ると、一番目が「砂糖」。
「砂糖」がたっぷり入っています。甘いわけです。
「砂糖」次に多いのが、「ココアパウダー(ココアバター22%~24%)」。
本来、「調整ココア」は、ココアバターを除く多くの油脂と乳化材を添加
するのが普通です。
これは、ココアパウダーがお湯に溶けやすくし、粉っぽさをなくし、風味を良くする為です。
純ココアとピュアココアの違い
市販されているココアパウダーには、「純ココア」や「ピュアココア」と記載されているものがあります。
純ココアとピュアココアは違いがあるのでしょうか?
結論から言うと、純ココアとピュアココアは同じです。
定かではありませんが、森永製菓がココアパウダーを「純ココア」という商品名で販売したのが始まりのようです。
但し、パッケージには「PURE COCOA(ピュアココア)」とも書かれています。
ココアパウダーと純ココア・ピュアココアの違い
純ココアとピュアココアが同じものだと分かりました。
では、ココアパウダーと純ココア・ピュアココアの違いはあるのでしょうか?
ココアケーキからココアバター(油脂分)を除いたものがココアパウダーでした。
しかし、ココアバター(油脂分)を100%除いた物ではありません。
ココアパウダーのうち、脂肪分が22%以上、水分が7%以下で、バニラ系の香料以外を含まないものを純純ココア・ピュアココアと言います。
従って、純ココア・ピュアココアにはココアバターが含まれています。
前述の「ココアパウダー(ココアバター22%~24%)」というのは、純ココア・ピュアココアを使用しているということを表現していたわけです。
砂糖等を加えない純粋にココアマスからココアバターを除いた無調整のココアパウダーのことです。
ココアとチョコレートの違い
チョコレートは、カカオマスを主原料に、砂糖、ココアバター、粉乳などを混ぜて練り固めた食品です。
一方、ココアはカカオマスからココアバターを搾り取った残りです。
元々、17世紀以前に飲まれていたチョコレートは、単にカカオをすり潰しただけで油脂分が多く、湯が牛乳に溶けにくい難点があり、カカオマスから油脂を分離して粉末する手法が開発されました。
これがココアです。
固形のチョコレートは、ココアを作る時に出来た副産物のココアバターを再利用して出来たとのこと。
今や、ココアよりは固形のチョコレートが主流になっています。
時代が変われば嗜好も変わるものですね。
※ココア・ココアパウダーの糖質・カロリー、効果効能等についてはココア・ココアパウダーとは?効果・副作用・効果的な飲み方は?