お酢には穀物酢、米酢、黒酢、ワインビネガー、バルサミコ酢、リンゴ酢と言った種類があります。
お酢の種類の違いは何でしょうか?
お酢の種類による使い分け方は?お酢の効果は何?
お酢の種類の違い、お酢の種類による使い分け方、効果効能をスッキリ解説します。
お酢の種類
お酢は酸味のある調味料です。
原料によって種類が分かれます。
原料には、穀物、米、果物等があります。
お酢の種類と主な特徴をご紹介します。
穀物酢
穀物酢は1000mlにつき40g以上の穀物を使って作られたお酢です。
【原料】米・小麦・とうもろこし等をブレンドしたお酢。
【特徴】
一般的に「お酢」というと、穀物酢を指すことが多い。
【味・香り】
香りはあまりなく、味もサラリとしているので煮物・かけもの・味付け等料理一般に使われます。
[関連記事]穀物酢とは?米酢の違い(使い分け)は?効果は?飲むのは危険?
米酢
米酢は1000mlに40g以上のお米を使って醸造されたお酢です。
米と酒のみで造られたものは、純米酢と呼ばれることが多い。
【原料】お米(白米)
※米酢の原料には白米と玄米がありますが、「米酢」と言った場合、一般的に白米で作ったお酢を指します。
【特徴】
クエン酸が豊富に入っており、他のお酢と比べると高い疲労回復効果があります。
【味・香り】
香りが強く、味はまろやかです。
和風料理(和食)と相性が良く、特に酢飯にはピッタリです。
[関連記事]米酢とは?穀物酢の違い・効果効能&米酢の効果的な飲み方
玄米酢(黒酢)
「飲むお酢」といえば、黒酢です。
黒酢を原料にしたサプリメントも開発されています。
【原料】玄米
【特徴】アミノ酸が豊富です。しかも黒酢のアミノ酸は、消化の必要なく直接エネルギーとなり、疲労回復効果がかなり期待できます。
【味・香り】
香りが強くなめらかな味があるため、中華・魚介料理・飲み物との相性が良いです。
ワインビネガー
ワインと言えば、フランス。
ワインビネガーはフランス料理や地中海料理に合います。
【原料】ブドウ
【特徴】
ワインビネガーは、通常のお酢としての効能だけでなく、ワインの成分であるポリフェノールを豊富に含んでいるのが特徴。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、美肌・老化防止の効果が期待出来ます。
【味・香り】
ワインビネガーは酸味が強く、ドレッシング・マリネと相性抜群です。
バルサミコ酢
バルサミコ酢と言えば、イタリア料理ですね。
【原料】ブドウ
ワインビネガーとの違いは、バルサミコ酢はブドウの果汁を3~7年熟成させて作ります。
【特徴】
バルサミコ酢はドレッシングやマリネといった使い方のほか、火を通して食べるのがおすすめです。
火を通して酸味を飛ばすことで「深み・甘み」が強調されるため、大変香り高くなります。
【味・香り】
バルサミコ酢は味に深み・甘みがあることが特徴です。
リンゴ酢
【原料】りんご
【特徴】
りんご酢は他のお酢に比べてカリウムが豊富です。
カリウムは身体の中の余分な塩分を排出する効果があるため、むくみ・高血圧などに効果が期待できます。
【味・香り】
りんご酢は他のお酢に比べると酸味が抑え目で、爽やかな味が特徴です。
ドレッシング・マリネといった使い方のほか、デザート・飲み物との相性がとても良いです。
▶リンゴ酢について詳しくは⇒リンゴ酢の効能効果[血圧・むくみ・血糖値・ダイエット]と効果的な飲み方【徹底解説】
お酢の種類と使い分け
お酢の種類の違いと使い分けを一覧表にしました。
穀物酢 | 米酢 | 玄米酢(黒酢) | ワインビネガー | バルサミコ酢 | リンゴ酢 | |
---|---|---|---|---|---|---|
原料 | 麦・米・小麦・酒粕・コーンなどをブレンド | 白米 | 玄米 | ブドウ | ブドウ | リンゴ |
香り・味 | クセのない、シンプルなさっぱり味 | 香りが強い・まろやかな味 | 香りが強くなめらかな味 | 酸味が強 | 味に深み・甘みがある | 酸味が抑え目で、爽やかな味 |
適した料理 | 加熱する料理/中華・洋風を中心に何でも合う | 加熱しない料理/主に和風料理 | 中華・魚介料理・飲み物 | ドレッシング・マリネ | 中華・魚介料理・飲み物 | ドレッシング・マリネ・デザート・飲み物 |
値段 | [例]ミツカン穀物酢500ml:115円 | [例]ミツカン米酢500ml:213円 | [例]ミツカン 純玄米黒酢 500ml:727円 | [例]MAILLE 白ワインビネガー500ml:545円 | [例]ミツカン バルサミコ 500ml:1,210円 | [例]ミツカン 純りんご酢 500ml:989円 |
お酢の種類による効果の違い
お酢は種類が違っても期待できる効果は基本的に同じです。
お酢の効果効能のポイントはお酢に含まれるアミノ酸とクエン酸等の働きに負うところが大きいです。
・ダイエット効果
※お酢ダイエット方法については別記事参照
・疲労回復効果
・腎臓結石予防効果
・肩こり改善効果
・高血圧抑制効果
・便秘改善効果
・内臓脂肪を減らす効果
・食欲増進効果
・血中脂質低下効果
[関連記事]米酢とは?穀物酢の違い・効果効能&米酢の効果的な飲み方
上記以外に、料理に使った時に以下のメリットがあります。
防腐・抗菌効果
お酢の主成分の酢酸には、防腐・抗菌効果があるので、食材を傷みにくくしてくれます。
身近なものではマヨネーズ。
お酢+卵+油と調味料で作ります。
脂っこい料理がさっぱりと仕上がる効果
油を多く使う炒め物や揚げ物などのお料理にお酢を加えると、脂っこさが和らいで、さっぱりと仕上がります。
肉や魚の骨を柔らかくする効果
お酢には、たんぱく質を分解する働きがあり、お肉をやわらかくしてくれます。
又、お酢にはカルシウムを溶かす働きもあり、お魚の骨も柔らかくなります。
魚の臭みを取る効果
トリメチルアミンという成分が、お魚の臭みの元です。
お酢はこの成分に作用して、お魚の臭いも元から消してくれます。
お魚の下処理に使ったり、煮魚などの調理に使うと便利です。
色を鮮やかにする効果
レンコンなどアクの強い野菜は、お酢を入れた水に晒すと白く仕上げられます。
また、みょうがなどを酢漬けにすると、アントシアニンという色素がお酢の作用で鮮やかになります。