ヨーグルトというと一般的には牛乳を使ったヨーグルトを指しますが、豆乳ヨーグルトと一般のヨーグルトとでは効果に違いはあるのでしょうか?
豆乳ヨーグルトの効果、一般のヨーグルトとの違い、豆乳ヨーグルトを食べるのに効果的時間・量など効果的な食べ方をご紹介します。
豆乳ヨーグルトとは?
ヨーグルトというと一般的には牛乳を使ったヨーグルトですが、豆乳ヨーグルトは牛乳の代りに豆乳を発酵させたものです。
豆乳ヨーグルトは植物性なので、乳製品アレルギー方にも大丈夫!
玄米、発芽玄米、市販の種菌、蜂蜜等を使って家庭で簡単に自家製豆乳ヨーグルトが手作りできます。
※豆乳ヨーグルトの作り方は⇒豆乳ヨーグルトの簡単!作り方[玄米・発芽玄米・市販ヨーグルト・種菌]
勿論、市販の豆乳ヨーグルトを種菌にして作ることも出来ます。
[関連記事]市販の豆乳ヨーグルトを種菌にした豆乳ヨーグルトの作り方
発芽玄米を豆乳を加えた発酵させた豆乳ヨーグルトを検査機関で調べたところ、1gに45億個の乳酸菌が入っていたそうです。
一般的なヨーグルトは1mL当たりの乳酸菌の数が1000万個以上と、法律で決められていますが、実際には1mL当たり数億個以上入っています。
豆乳ヨーグルトの乳酸菌は市販品と比べても十分以上の数だと言えます。
※参照:「おなかすっきり! やせて健康になる 豆乳ヨーグルト」
植物性乳酸菌の特徴
発酵食品である豆乳ヨーグルトには、乳酸菌がたくさん含まれています。
豆乳ヨーグルトの植物性乳酸菌は、ヨーグルトやチーズに含まれる動物性乳酸菌に比べて、過酷な環境でも死滅しにくく、生きた状態で腸まで届きやすいと言われています。
豆乳ヨーグルトの乳酸菌をとると、腸内に善玉菌が増えるので、腸内環境が整って自律神経のバランスや免疫にもよい影響を与えます。
次に豆乳ヨーグルトの主原料である豆乳の栄養成分がみておきましょう。
豆乳は栄養の宝庫
大豆を搾って作られた豆乳には、良質のタンパク質の大豆たんぱくやイソフラボン、サポニン、レシチン、オリゴ糖、ビタミン、ミネナル類といった栄養素が含まれています。
豆乳は、牛乳に比べて低カロリーで、コレステロールもゼロなのでダイエット中や高コレステロール血症の人にもおすすめです。
※豆乳の効果について詳しくは別記事
豆乳ヨーグルトの効果・効能
豆乳ヨーグルトの効果・効能は、乳酸菌の働きによる効果と原料の豆乳による効果が考えられます。
尚、豆乳ヨーグルトは玄米、発芽玄米、市販の種菌、蜂蜜等を使って手づくりできますが、材料・種菌が異なっても、効果・効能は基本的に同じです。
免疫力がアップして病気になりにくくなる!
風邪をひきやすかったり、疲れやすかったりする人は、免疫力が低下しているのかもしれません。
豆乳ヨーグルトに含まれる善玉菌の乳酸菌は、腸内で免疫細胞に刺激を与え、免疫細胞が本来の力を発揮するよう働きかけます。
花粉症やアトピー性皮膚炎の改善効果
花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギーの発生は、アレルゲンと呼ばれるアレルギーを引き起こす原因となる物質(花粉・ホコリ・カビ・ダニ・動物のフケや毛など)が引き金になります。
アレルギー反応は、アレルゲンが体内に侵入すると、免疫細胞が過剰に反応し、体から排除しようとして免疫のシステムが暴走してしまうことで起こります。
乳酸菌をとることで腸内環境が良くなると、免疫細胞が活性化し、免疫システムが正常に働くようになります。
結果、アレルギー症状を緩和したり、予防したりすることに繋がります。
便秘予防・美容効果
豆乳ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内環境をととのえ、腸のぜん動運動をを活発にして便秘を防ぎます。
その結果、肌や髪に悪影響を及ぼす有害物質がきちんと排除され、栄養の吸収を促して美しい肌や髪に導いてくれます。
ストレスや不眠改善効果
腸内環境と深い関係がある自律神経。
自律神経のバランスが乱れると、ストレスや不眠・便秘・睡眠不足など様々な不調が…。
豆乳ヨーグルトの乳酸菌は腸内環境を整え、自律神経のバランスを整えてくれ、質の良い睡眠ももたらしてくれます。
やせ体質に
便秘になり、腸内環境が悪化すると、悪玉菌が作り出す毒素や腐敗物を含んで血液がドロドロに。
その結果、代謝力が低下し、脂肪を溜め込みやすくなる為、太りやすくなってしまいます。
また、血液がドロドロに以下の危険性も…。
・肩こり
・便秘
・冷え症
・肌荒れ
・生活習慣病
豆乳ヨーグルトに豊富に含まれる乳酸菌をとり、腸内環境が整うと、きれいな血がつくられ、栄養はスムーズに細胞に取り込まれます。
すると、代謝力もアップし太りにくくなります。
また、肥満改善だけでなく、脂質異常症や動脈硬化を防ぐ上でも効果的です。
ダイエット効果
豆乳ヨーグルトに豊富に含まれる大豆たんぱくには、以下の働きがあります。
・体内に入った後、消化吸収に時間がかかる⇒空腹感を抑えて食べ過ぎを防ぐことに役立つ。
・脂質の代謝を促進⇒肥満の防止
また、以下の成分も脂肪燃焼に役立ちます。
・ビタミンB群:脂質の代謝に役立つ。
・サポニン:脂肪の吸収を抑制し、蓄積を防ぐ。
大豆たんぱくが豊富で腹持ちの良い豆乳ヨーグルトは、食事の最初に食べるとスローカロリーに役立ちます。
更年期の不調を緩和
更年期には女性ホルモンのエストロゲンの量が激減します。
エストロゲンは脳や神経、筋肉、関節、皮膚など全身の組織に関わっている為、分泌量が急に減ると、のぼせや冷え、発汗、頭痛、めまい、動悸、イライラなどの更年期の不調が現われてくることがあります。
豆乳ヨーグルトの成分、イソフラボンは、エストロゲンと構造が似ている為、継続して摂取すれば更年期の不調の緩和に役立ちます。
また、イソフラボンには血管を丈夫にして余分な脂質を減らす働きがある為、脂質異常症や動脈硬化の予防・改善効果も期待できます。
サポニンの抗酸化作用
豆乳ヨーグルトの原料である大豆には、サポニンという抗酸化力の高い成分が含まれています。
サポニンは、体内で脂質の酸化を抑制し、シミ・ソバカスを防ぎます。
また、代謝を促進する作用もあります。
その為、血中の悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪を減らして脂質異常症や動脈硬化を予防するのに役立ちます。
脳の老化予防効果
豆乳ヨーグルトの材料である豆乳には、レシチンが含まれています。
レシチンは脳や神経細胞などに多く、細胞膜の主成分となる脂質の一種です。
また、レシチンは神経伝達物質のアセチルコリンを作る材料にもなります。
レシチンを積極的に摂れば、脳の老化予防、肥満・生活習慣病の予防、肌の老化予防にも役立ちます。
豆乳ヨーグルトの効果的な食べ方
最後に豆乳ヨーグルトの効果的な食べ方ごご紹介します。
量は?
善玉菌を増やして腸内環境を良くする為には、ヨーグルトを1日200gくらい食べるのが効果的です。
※食べ過ぎについては別記事参照
朝・昼・晩いつ食べるのが良い?
1日のうちでどの時間に食べてもOKです。
毎日食べることが肝心です。
温度は?
料理に利用するなど豆乳ヨーグルトを加熱すると、乳酸菌は死滅します。
しかし、死滅した乳酸菌も腸内の善玉菌のエサになり、善玉菌を増やすのに有効です。
加熱して食べても問題ありません。
※当記事は「おなかすっきり! やせて健康になる 豆乳ヨーグルト」を主に参照しました。