梅肉エキス(梅エキス)の効能が俄然、注目されるようになったきっかけはTV番組「あさイチ」のようですね。
梅肉エキス(梅エキス)には、癌・不妊・便秘・風邪・下痢止め等の効果があると言われていますが、本当でしょうか?
梅肉エキスの副作用は?
梅肉エキスはいつ飲むのが効果的?量は?
梅肉エキスの作り方は?
梅肉エキスの効能・副作用・効果的な飲み方・作り方を丸ごとスッキリ解説します。

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梅肉エキスとは何?梅干しとの違いは?

梅肉エキスとは?

梅肉エキス(梅エキス)とは、青梅の実の絞り果汁を長時間煮詰めて水分を蒸発させ、ペースト状にした健康食品です。

梅肉エキスは、青梅1kgから、わずか20g~30g程度しか作れない貴重なエキスです。

梅と言えば、馴染みのあるのは梅干ですが、梅干と梅肉エキスの違いは何でしょうか?

梅干と梅肉エキスの違い

梅干と梅肉エキスには以下の違いがあります。

●塩分の有無
●ムメフラールの有無
●有効成分の割合

梅干と梅肉エキスの違い:塩分の有無

まず、梅肉エキスは梅干が原料ではありません。
青梅が原料です。

従って、塩分は後で添加しない限り含まれないので、塩分制限がある高血圧や腎臓病の方が召し上がっても安心です。
梅肉エキスそのものは塩分0%です。

尚、梅エキスも梅肉エキスも内容は同じです。

梅干と梅肉エキスの違い:ムメフラール

次に、梅を長時間加熱する過程で主成分であるクエン酸と糖質が結合し「ムメフラール(Mumefural)」という新規化合物が生まれます。

「ムメフラール」は、梅や梅干しには含まれません。
梅肉エキス特有の成分
です。
※「ムメフラール」の効能・効果については後述します。⇒血液サラサラ・血流改善効果

梅干と梅肉エキスの違い:有効成分の割合

梅肉エキスに含まれる有効成分は梅干しの数十倍と言われています。

梅肉エキスの効能・効果

梅は古くより、「梅は三毒(水の毒、血液の毒、食べ物の毒)を絶つとして珍重されてきました。

その梅の健康効果を凝縮した梅エキスがすでに江戸時代の後期には登場し珍重されていたという記録があり、1817年に発刊された『諸国古伝秘法』には、食中毒などに効くとして、製法についても紹介されています。

以下は、梅肉エキスの効能・効果を取り上げたあさイチの動画です。

梅肉エキスの効能・効果は主に以下の成分によるものです。

●クエン酸・リンゴ酸:梅に元々含まれる
●ムメフラール:梅肉エキスにしか含まれない
●その他成分:梅に元々含まれる

梅肉エキスには以下の効能・効果あると言われています。
※順不同

●疲労回復
●骨粗鬆症の予防
●骨粗鬆症の予防
●胃がん予防
●胃炎や胃潰瘍の予防
●食欲増進
●不妊改善
●下痢・便秘改善
●食中毒の予防
●風邪の予防
●喉の痛みの改善
●インフルエンザ予防
●血液サラサラ・血流改善
●冷え改善
●肝臓の機能を高める・肝臓病の改善

実際のところはどうなのでしょうか?
真偽を調べてみました。

疲労回復効果

梅干と聞いただけで、唾が出る方も多いのではないでしょうか?
梅肉エキスは梅干し同様、「酸っぱい」です。

「酸っぱい」理由は、梅に含まれるクエン酸にあります。

スポーツ時の疲労回復にレモンが使われることが多いですが、レモンが「酸っぱい」のもクエン酸が原因です。

何故、クエン酸に疲労回復の効果があるのでしょうか?

それはクエン酸には疲労物質である乳酸を分解する働きがあるからです。

そして、疲労回復には、レモンより梅肉エキスで摂取する方が効率的です。

何故なら、クエン酸等有機酸の含有量は、レモンが5%なのに対して、梅肉エキスは何と53%(レモンの約10倍)もあるからです。

骨粗鬆症の予防効果

梅肉エキスに含まれるクエン酸は「キレート作用」というミネラルを身体に吸収しやすい形にする働きもあり、カルシウムの吸収率を高めます。

又、梅肉エキスにはマグネシウムが沢山含まれています。

結果、骨粗鬆症の予防効果できます。

胃がん予防効果

梅に含まれる梅リグナン(シリンガレシノール)には胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌の運動を抑制する働きがある為、胃がん予防効果が期待できます。

胃炎や胃潰瘍の予防効果

胃炎や胃潰瘍の予防に梅が効くと古くから考えられています。

食欲増進効果

梅の酸味成分であるクエン酸は唾液の分泌を促して食欲を増進させるばかりでなく、胃液やその他の消化酵素の分泌を高めて消化吸収を助けてくれます。

不妊改善効果

ネットには「梅肉エキスに不妊改善効果がある」という記事が散見されますが、一部誤解があります。

あくまで医学的に効果が証明されているのは特定の梅抽出物」であって、「単なる梅や梅酢・脱塩濃縮梅酢・梅エキスには不妊を改善する根拠はない」。

上記の「特定の梅抽出物」とは、「ウムリン(UMULIN)」のことです。

和歌山県立医科大学を中心に進められてきた梅の不妊治療効果の研究が実を結び、2014年には医学的に認められて梅抽出物ウムリン(UMULIN)配合サプリメントの一般販売されています。

ウムリン(UMULIN)配合唯一のサプリメント「ウム(UMU)」は、公式サイトのみで購入できます。
期間限定でお試しキャンペーンを実施中のようです。⇒【世界で唯一のサプリメント】ウメ由来抽出成分「ウムリン」で妊活

下痢・便秘改善効果

下痢と便秘は正反対のイメージがありますが、いずれも腸がスムーズに動いていないのが原因です。

梅肉エキスは腸内の抗菌・減菌効果を高め、同時に含まれているカテギン酸が、腸のぜん動運動を促進させて、整腸作用に力を発揮します。

腸内の炎症を鎮め、ただれている腸壁の組織を引き締め、下痢を止める効果が期待できます。

食中毒の予防効果

梅干弁当というぐらい、梅には殺菌作用があります。
腸炎ビブリオ菌や黄色ブドウ糖球菌は有機酸に弱いので 食中毒の予防にも効果的。
O-157などにも有効とされています。

風邪の予防効果

梅肉エキスに含まれるクエン酸には殺菌・抗菌作用がありますので、風邪の予防や早期治癒の効果が期待できます。

喉の痛みを改善する効果

風邪などで喉が痛む時は、ぬるま湯で5~10倍に薄めた梅肉エキスでうがいします。

強力な殺菌効果が働き効果抜群です。

インフルエンザ予防効果

梅ポリフェノール(エポキシリオニレシノール)には、インフルエンザウイルスの増殖を抑え、感染力を弱める効果があります。

血液サラサラ・血流改善効果

梅肉エキスに含まれるムメフラールはクエン酸と糖の一部からつくられており、血流を改善する効果が期待できます。

冷え改善効果

血流が改善することで、冷えの改善にも効果が期待できます。

肝臓の機能を高める・肝臓病の改善効果

梅にはピルビン酸という成分が含まれれおり、ごく微量のピクリン酸が、肝臓の機能を高めると、食料産業研究所の川島四郎博士は説いています。

梅肉エキスの副作用

梅肉エキスの効能・効果を見てきましたが、副作用はないのでしょうか?

梅肉エキスについては「副作用がない」という記述はあっても、副作用に注意すべきであるといった記述は見あたりません。

但し、胃腸の弱い方は飲み方に注意する必要があります。

梅肉エキスの効果的な飲み方

梅肉エキスに効果的な飲み方はあるのでしょうか?

梅肉エキスはいつ飲むのが効果的?

梅肉エキスは食品ですので、いつどの時間に飲んでも構いません。

一般的には食前より食後に飲むのが良いと言われています。
特に胃腸の弱い方は空腹時を避けて食後に飲むことをオススメします。

以下に事例として梅肉エキスの効果的な飲み方をご紹介します。

●胃腸の調子が悪い時(お腹を壊したり・消化不良の時)⇒解消
●脂っこい食事の後⇒胃もたれしない
●お酒を飲んだ時⇒翌日に残らない
●子供の腹痛や、風邪をひいた時⇒治まる
●就寝前に飲む⇒翌朝、スッキリと目が覚め、前日の疲れが取れている。

効果的な量

梅肉エキスの摂取量は1日約3gが理想と言われていますが、最低1~2gは毎日摂取すると良いようです。

多く飲めば効果があるということはありません。
それより目安量を毎日続けて飲むということが大切です。

梅肉エキスの飲み方

梅肉エキスはとにかく「酸っぱい」のが特徴です。
抵抗なければ、そのまま舐めて構いません。

酸っぱくて飲みづらいと言う方は、蜂蜜等入れ、お湯に溶かすと飲みやすくなります。

又、蜂蜜やドライフルーツなどと一緒にヨーグルトにかけると美味しいです。

梅肉エキスは、子供が食べても大丈夫です。
但し小さなお子さんの場合は、量を減らして飲ませてあげてください。

梅肉エキスの作り方

梅肉エキスは自宅でも手作りできます。
作り方は簡単と言えば簡単ですが、手間と時間がかかります。

梅肉エキスの原料は青梅です。
一般的に青梅1㎏から作れる梅肉エキスは20~30gと言われています。

仮に30gの梅肉エキスが出来た場合、どれくらい持つのでしょうか?
梅肉エキスの効果的な飲み方は後述しますが、1日の摂取量の目安は1~2g(理想は3g)と言われています。

間を取って1日2g摂取した場合は、15日分です。

【準備物】
・青梅:適量
・おろし金
・ホーローの鍋や土鍋など酸に強い鍋
・清潔な布巾や手ぬぐい
・ザル
・ヘラ
・その他

青梅は通販等で購入できます。
青梅は1個ずつすりおろすので大きめの粒(2Lサイズ)がオススメです。

≪手順≫
①青梅のヘタを竹串等で取り除く。
②梅はさっと洗って汚れを落とし、水気をしっかりと切る。
③おろし金で梅を1個ずつすりおろす。
④鍋にザル、その上に布巾をおき、すりおろした梅を汁ごと適量入れ、手で絞るようにして果汁を鍋の中に絞り出す。
⑤すりおろした梅を全て搾り出したら、鍋で気長に煮詰める。
※梅2㎏分の果汁で1~2時間はかかる

煮詰める時間が長いほど、梅肉エキスの量は減り、粘りが出ます。

出来上がった梅肉エキスは、清潔なビンに熱いうちに詰め替え、冷暗所で保存します。

梅肉エキスは覚めると硬くなるので、冷蔵庫は避けた方が無難です。

梅肉エキス製品

梅肉エキスは手作りが可能ですが、手間も時間もかかります。
また、青梅を購入して作ると意外と高くつきます。
※青梅1㎏2000円前後⇒梅肉エキス20~30g(煮込む時間が短いと梅肉エキスの量は多くなります)

かえって市販されている梅肉エキスの方が安いことも。

「青梅が安価に手に入る」、「梅肉エキスを手作りする手間をいとわない(楽しい)」、いった方以外は、市販の梅肉エキスを利用するのが得策です。

梅肉エキスのサプリ

梅肉エキスに「甘味を加えても飲みづらい」、「外出先では甘味を加えるのは面倒」といった方には、梅肉エキスのサプリメントがオススメです。

梅肉エキスのサプリは粒タイプが一般的ですが、カプセルタイプは全く酸っぱくないので、飲みやすいです。⇒はちみつ梅エキス[梅肉エキス/梅翁園]