新型コロナウイルスの発生から早3ヵ月。
しかし、感染者は増える一方だ。
新型コロナウイルスは終息するのだろうか?
終息するとすればその時期はいつだろうか?
専門家の予想をまとめてみた。
新型コロナウイルス終息の条件
新型コロナウイルスの「終息」とは、感染患者が1人もいない状態のことである。
過去にもコロナウイルスが猛威を振るったが、「終息宣言」が出ている。
過去のコロナウイルス感染症の「終息宣言」
SARS(重症急性呼吸器症候群)
SARSは2002年11月に、中国広東省仏山(フォーシャン)市で流行が始まる。
2003年7月5日にWHOより「終息宣言」が出された。
MERS
MERSの韓国での感染拡大では、2015年5月中旬から感染した患者が出た。
韓国政府は2015年12月24日をもって終息宣言を発表。
※但し、中東地域では、MERSはまだ終息していない。
新型インフルエンザ
2009年の新型インフルエンザの感染拡大では、4月にアメリカやメキシコで、ブタ由来のウイルスが、人から人に感染する例が複数確認された。
8月10日、WHOは世界的な大流行は終結したとして、パンデミックを解除した。
新型コロナウイルスで「終息宣言」を出す条件
※以上の引用元:新型コロナ 見えない先行き-どうなれば「小康状態」や「終息」といえるのか?【保険研究部 主席研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 篠原 拓也氏|ニッセイ基礎研究】
新型コロナウイルス終息時期の予測
「新型コロナウイルス終息時期はいつになるのか」についての予測は、主にニュースサイトが専門家に聞いた見解を記事で紹介している。
※一部取り上げる。
※「予報」ではなく「予測」
気候が温暖になる夏前をめどに、ウイルスは一定程度減る方向に向く
政府専門家会議のメンバーで、日本感染症学会の舘田一博理事長(東邦大学教授)は、「(日本は)4月以降は気温や湿度が上昇し、ウイルスが生き延びにくい環境になる」と、ウイルスの弱点を説明する。
但し、これは北半球の話。
※引用元:「日本では4月以降、新型コロナウイルスは生き延びにくい」は本当か【ニュースイッチ】
新型コロナウイルス終息まで「二年程度はかかる」
免疫を得るには、ウイルスに感染して”集団免疫”を獲得するか、ワクチンを接種する方法がある。
※”集団免疫”とは、多くの人がウイルスに対する免疫を獲得する状態を指す。
但し、”集団免疫”には。新型コロナウイルスの場合、人口の7~8割が感染する必要があり、現実的ではない(=封じ込めと真逆)。
となるとワクチンの接種となるが、ワクチンの開発は始まったばかり。
東京医大の浜田篤郎教授(渡航医学)は「最終的にはワクチンができるまで流行を繰り返すのではないか」とした上で、終息まで「二年程度はかかる」と予想する。
※引用元:「集団免疫」獲得が終息のカギ 専門家「流行繰り返し長期戦に」【東京新聞】
「二年程度はかかる」のが現実になれば、来年の東京オリンピック開催は不可能だ。
新型コロナウイルス終息時期は予測できない
SARSウイルスと新型コロナウイルスの遺伝子は、90%近く同じであるという。
であれば、夏ごろに終息する可能性がある。
しかし、事はそう単純ではない。
それは夏(季節性)だから終息したのか、封じ込めが効果を発揮したのが夏だったからなのかに明確な答えが出ていない為だ。
即ち、「新型コロナウイルス終息時期は予測できない」という主張だ。
※引用元:新型コロナは春に終息? 予測が信頼できない理由|ナショジオ スペシャル
新型コロナウイルス終息時期の予測まとめ
以上、ニュースサイトで紹介されている専門家の予想をまとめると以下になる。
●2年程度かかる
●予測はできない
基本的に新型コロナウイルスの終息時期は予測できない。
また、新型コロナウイルスの封じ込めがどこまでうまくいくかによっても変わって来る。
新型コロナウイルス終息時期がいつになるかは、新型コロナウイルスが季節的かそうでないかによって異なる。
新型コロナウイルスが季節的なものである場合
新型コロナウイルスの封じ込めが上手くいき、新型コロナウイルスが季節的なものであれば、夏ごろに終息する可能性がある。
但し、それは北半球の話。
今度は南半球で感染が拡大し、その感染が北半球に及ぶ可能性があるので、安心はできない。
新型コロナウイルスが季節的なものでない場合
新型コロナウイルスが季節的なものでなければ、終息はワクチンの開発を待つしかない。
これには2年程度かかる見込み。
※1年から1年半という説もある。
この場合、新型コロナウイルスの終息宣言は来年以降になる。
新型コロナウイルスはどうすれば終息するのか?
新型コロナウイルスを終息させるには以下の方法が考えられる。
※専門家の意見を基に個人的にまとめたものです。
●集団免疫
●季節(高温多湿)
●免疫力を高める
●ワクチン
封じ込め
新型コロナウイルスが厄介なのは、自覚症状がない感染者が感染を拡大する可能性があることだ。
封じ込めには限界がある。
集団免疫
集団免疫には人工の7~8割程度が新型コロナウイルスに感染する必要があり、現実的でない。
季節(高温多湿)
「インフルエンザウイルスなど一部のウイルスは、気温が低く空気が乾燥していると感染が拡大しやすい」とされているが、新型コロナウイルスもそうなのかについては分かっていない。
免疫力を高める
新型コロナウイルスに感染した人が全て重症化する訳ではない。
その差は「免疫力」にある。
いかに「免疫力」を高めるかが今後の課題となる。
ワクチン
新型コロナウイルスに最も有効なのがワクチン接種だ。
しかし、ワクチンの開発は始まったばかり。
ワクチンが出来るまで1年~2年程度かかる。
我々が今取るべき新型コロナウイルス対策は?
個人レベルで出来ることは限られる。
※私見です。
感染を拡大しない
まず、感染を拡大しないことだ。
マスク着用、アルコール消毒の徹底、密閉した空間、人と至近距離での接触は避ける。
※これは一般的に推奨されている
免疫力を高める
ウイルスを始め病気に打ち勝つには「免疫力」がカギになる。
しかし、このことについて触れた記事やニュースは見当たらない。
免疫力を高めるのは何かをしてすぐ効果を発揮するものではないが、健康と免疫力は切っても切れない関係なので、これを機に免疫力を高める生活習慣を意識することが大事だ。
●ストレス:ストレスがあると自律神経のバランスが崩れ免疫力が下がる
●体を温める:入浴、運動、筋トレ
●体を温める食品を摂る:生姜等
●腸内環境を改善する:ヨーグルト等乳酸菌や食物繊維を摂取して便秘改善
●禁煙:喫煙習慣があると新型コロナウイルスに感染した時に重症化する可能性あるようだ。