メラトニンとは夜の睡眠を演出する睡眠ホルモンです。
メラトニンはセロトニンを原料に体内で合成されます。
従って、体内で合成されるメラトニンに副作用はありません。
考えられるのは、メラトニンサプリメントの過剰摂取と薬剤による副作用です。
メラトニンサプリメントと薬剤に副作用について徹底解説します。
メラトニンを増やす方法
メラトニンはセロトニンを原料に体内で合成されます。
セロトニンは昼間分泌されますが、夕方は分泌されません。
その代わりにメラトニンが夕方から分泌を始めます。
セロトニンの分泌を増やす方法
メラトニンを分泌を増やすには、日中にセロトニンの分泌を増やしておくことです。
セロトニンの分泌を増やすには、その原料となるトリプトファンを摂る事、そして、日光をしっかり浴びる事です。
また、呼吸運動やジョギングやランニングもセロトニンの分泌を増やす効果があります。
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一方、夕方に分泌を始めたメラトニンの分泌を阻害する要因もあります。
それは、パソコンやスマホのブルーライトです。
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メラトニンサプリやメラトニン薬剤が必要な理由
上記の生活習慣の改善で、メラトニンが正常に分泌され、ぐっすり眠れれば問題はないわけですが、「ぐっすり眠れない」「スッキリ目覚められない」「寝付けない」「眠れない」という場合は、メラトニンサプリやメラトニン薬剤を使用することになります。
しかし、問題は、メラトニンサプリやメラトニン薬剤に副作用はないのか?ということです。
メラトニンの副作用
Wikipediaでは、メラトニンの副作用について触れています。
※「メラトニンの徐放剤」に続く文章なので、メラトニン薬剤の副作用だと考えられます。
・悪夢
・低血圧
・睡眠障害(昼間に飲むなど服用時刻を間違えると概日リズムを乱すことになる、といった意味)
・生殖機能の退化
・腹痛(多量に飲んだ場合は、吐き気などの原因になる、といった意味)専門家の指導が無い限り、14歳以下の子供、妊娠を希望する女性、妊婦、授乳中の女性は使用しないことが勧奨されている。
アメリカやカナダでは処方箋無しで購入でき目立った副作用はないとされてきたが近年、副作用の報告が増えている。
但し、文末の「副作用の報告が増えている。」に関しては、根拠が示されていないので「要出典」の注が付いています。
また、文中にある「多量に飲んだ場合」の「多量」とはどれくらいの量なのか、全く記載がないので、不親切な文章と言えます。
メラトニン薬剤の副作用
メラトニン薬剤の副作用について、日経メディカルに記事がありました。
2010年4月16日、不眠症治療薬のラメルテオン(商品名:ロゼレム錠8mg)が承認を取得した。
適応は「不眠症における入眠困難の改善」であり、用法・用量は「成人に1回8mgを就寝前に投与」となっている。今回、承認されたラメルテオンは、ヒトの視交叉上核に多数存在している脳の松果体のホルモンである「メラトニン」の受容体に選択的に結合して、薬理作用を発揮する薬剤である。
そして、副作用に関し、以下の記述があります。
使用に際しては、承認時までの臨床試験で、副作用(臨床検査値異常を含む)が10.4%に認められていることに注意が必要である。
主な副作用は、傾眠(3.4%)、頭痛(1.0%)、倦怠感(0.5%)、浮動性めまい(0.5%)などであり、重大な副作用としてはアナフィラキシー様症状(蕁麻疹、血管浮腫等)が認められている。
メラトニンサプリメントの副作用
メラトニンサプリに関しては、特に問題になる副作用はないようです。
「オランダで、1日75mgのメラトニンを1,400人の女性に4年間投与したところ、健康を害するような結果はみられなかった。」
「FDA(アメリカ食品医薬品局)によると、メラトニンが米国内で一般に発売されて2年以上経った段階で、懸念すべき副作用は1件も報告されていないと発表。」
尚、「ひどいアレルギー症状や自己免疫疾患の人、リンパ腫や白血病等免疫系にガン症状のある方は、症状を悪化させる恐れがある為、使用を避けるように」とメラトニンサプリメントの説明に記載されていることがあります。