特に更年期障害の女性の注目を集めているのがエクオールです。
エクオールとは何でしょうか?
大豆イソフラボンとエクオールの違いは?
エクオールにはどのような効果があるのでしょうか?副作用は?
エクオール検査キットって何?
エクオールの疑問をスッキリ解説します。

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エクオールとは何か?

大豆

エクオールは、腸内細菌によってイソフラボンの一種であるダイゼインから代謝されるイソフラバンジオールである。
約30-50%のヒトしかエクオールを作る腸内細菌を持っていない。
Wikipedia~エクオール

エクオールを知るには大豆イソフラボンを知る必要があります。
大豆イソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをすることは知られています。

大豆イソフラボンとエクオールの違い

しかし、摂取した大豆イソフラボンに含まれるダイセンという成分がそのまま利用されるのではなく、腸内細菌の力を借りてエクオールという成分に変換されて初めて女性ホルモン用作用が働くのです。

Wikipediaの記述の「約30-50%のヒトしかエクオールを作る腸内細菌を持っていない。」というのは、せっかく大豆イソフラボンを摂取しても、その内の約30-50%の人しか、エクオールに変換できないので、効果は期待できない、ということを意味するのです。

エクオールの効果

エクオールの効果は、大豆イソフラボンに期待できる効果と基本的に同じです。

●抜け毛を抑制する効果
●更年期障害の症状を軽くする効果
●月経前症候群の緩和
●骨粗しょう症の予防
●乳がんの予防
●美肌効果

抜け毛を抑制する効果

女性ホルモン「エストロゲン」には、髪の毛の毛周期(ヘアサイクル)を長くする働きがあります。

女性ホルモンと似た働きをするエクオールを摂取することで、抜け毛を抑制する効果が期待できます。

更年期障害の症状を軽くする効果

更年期障害は女性ホルモンが急激に減少することが主原因です。

女性ホルモンと似た働きをするエクオールを摂取することで、更年期障害の様々な不調を軽くする効果が期待できます。
※更年期障害については別記事参照

月経前症候群の緩和

大豆イソフラボン(=エクオール)の摂取により、月経前症候群による頭痛や不安感などが改善されたとの報告例があります。

骨粗しょう症の予防

女性ホルモン「エストロゲン」には、骨のカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。

男性に比べて女性に骨粗しょう症が多いのは、30歳頃をピークに女性ホルモンの分泌が減るからです。

女性ホルモンと似た働きをするエクオールを摂取することで、骨粗しょう症の予防する効果が期待できます。

乳がんの予防

女性ホルモン「エストロゲン」は過剰に分泌されると、がん細胞の増殖を促す作用があります。

大豆イソフラボン(=エクオール)は、このレセプターに先回りして結合しエストロゲンの働きを抑えるので乳がん発症リスクが下がると考えられています。

エクオールを摂取することで、乳がんを予防する効果が期待できます。

美肌効果

女性ホルモン「エストロゲン」は肌の弾力やハリの元であるコラーゲンを生成し、肌の潤いの源にもなります。

エクオールを摂取することで、美肌効果が期待できます。

[関連記事]大豆イソフラボンの効果効能[男性・女性]・摂取量の上限・過剰摂取による害

エクオールの副作用

エクオールは大豆イソフラボンのダイセンという成分が腸内細菌の力を借りて、エクオールに変換されます。

従って、エクオールの副作用とは、エクオールサプリメントの副作用ということになります。

エクオールサプリメントに副作用はあるのでしょうか?

これに関しては、厚生労働省の管轄の臨床試験によりエクオールの安全性と効果と副作用の臨床実験が実施されています。

結果はエクオールは副作用がなく、血清中の卵胞刺激ホルモン、トリヨードサイロニン、チロキシン 、甲状腺刺激ホルモンに対する影響は認められなかったとのことです。

副作用があるとすれば過剰摂取の問題でしょう。
内閣府食品安全委員会は「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」(2006年)の中で「大豆イソフラボンの安全な一日摂取量の上限値」や「特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値」を定めています。

エクオールサプリメントに関するものではありませんが、参考になると思います。

●大豆イソフラボンの安全な一日摂取量の上限値:70~75㎎/日
●特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値(上記の摂取量に含む):30㎎/日

[関連記事]大豆イソフラボンの効果効能[男性・女性]・摂取量の上限・過剰摂取による害

これは大豆イソフラボンの1日の摂取量の上限値を70~75㎎を定め、その内のサプリメントからの摂取の上限は30㎎とするものです。

但し、この上限を超えたら即、健康に悪影響があるということではありません。

また、この場合の大豆イソフラボンの量はダイセンという成分についてです。
ダイセンが体内で変換されてエクオールになるので、ダイセンとエクオールは同じ量ではありません。

お伝えしたいことは、どんな良いものでも、過剰摂取による副作用はゼロとはいえないということを忘れてはいけない、ということです。

エクオールの検査キット

「約30-50%のヒトしかエクオールを作る腸内細菌を持っていない。」ということを前述しました。

「エクオールを作る腸内細菌を持っていない」と、せっかく大豆イソフラボンを含む大豆製品やサプリメントを摂取しても、効果が出ないということになります。

自分が「エクオールを作る腸内細菌を持っているのか、持っていないのか」を判別してくれるのが、エクオールの検査キットです。

以下は、「あさイチ」で紹介されたエクオールがチェックできる検査キットです。

エクオール検査「ソイチェック」

大豆イソフラボンをもとに体内で「エクオール」をつくれているかどうかを、尿検査で簡単に調べることができます。
自宅からできる郵送型の尿検査キットです。
産婦人科医が受けたことのある検査「第2位」に選ばれました!(日経WOMAN 2015年9月号)

【口コミ】
Amazonカスタマーレビュー5つ星のうち4.0と高評価です。
「コンパクトでかわいい包装でした。
とてもシンプルでわかり易い説明書が良かったです。簡単にできました。」

「定期健診と同じような容器に尿を取って送るだけ。登録すればウェブで結果がわかるので手軽でいいと思います。」

「チェック用紙に記入と採尿のみ。
採尿も簡単で、封筒に入れてポスト投函するだけ。
煩わしさもない。結果は2週間かそれ以内に届きました。」

エクオールサプリメントとは?

女性の体に影響を与える女性ホルモン「エストロゲン」ですが、女性ホルモンの減少は更年期障害等の不調の原因になります。

そこで、注目されたのが女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをする大豆イソフラボン。

しかし、その後の研究で大豆イソフラボンのダイセンと言う成分が体内で変換されてできたエクオールがこの働きをしていることが分かりました。

但し、ダイセンをエクオールに変換する腸内細菌を持っている方は30~50%。

それ以外の方はせっかく大豆イソフラボンを摂取しても効果がない、ということになりました。

開発されたのがエクオールを主成分にしたサプリメントです。

エクオールの1日の目安量

エクオールの1日の目安量は10㎎。
木綿豆腐2/3丁または納豆1パック程度が該当します。

エクオールサプリメントがおススメの方

エクオールサプリメントは体内でエクオールを生成できない方に特にオススメです。
※ご自分が体内で「エクオール」をつくれているかどうかは「エクオール検査キット」でわかります。

また、体内でエクオールを生成出来るが、大豆製品を毎日摂り続けるのは難しいという方には、大豆イソフラボンかエクオールのサプリメントが便利です。

※大豆イソフラボン及びエクソールサプリメントは別記事参照