発酵調味料というと、塩麹がブームになりましたが、醤油麹(しょうゆこうじ)も負けてはいません。
醤油麹は塩麹に優るとも劣らない万能調味料です。
醤油麹とは?塩麹との違いは何でしょうか?
醤油麹の9つの効果効能とは?
スッキリ解説します。
醤油麹とは何か?
醤油麹(しょうゆこうじ)とは米麹を混ぜて発酵・熟成させたものです。
「しょうゆ糀」や「醤油こうじと」も言います。
塩麹と共に発酵調味料のブームの代表格と言えるでしょう。
塩麹との違い
醤油麹の最大の特長はなんといってもその豊かな旨味。
グルタミン酸の旨味成分が塩麹に比べて10倍以上にもなります。
万能調味料である醤油が原料として使用されているため、他の調味料をほとんど必要としません。
醤油麹の効果効能
醤油麹は、万能調味料として非常に便利ですが、それだけではありません。
様々な効果があります。
醤油麹の効果効能知る為に醤油麹の栄養成分をみておきましょう。
何故なら、醤油麹の栄養成分が効果効能に大いに関係しているからです。
醤油麹の栄養成分表(栄養素・栄養価・カロリー)
醤油麹、塩麹、濃い口醤油の栄養価を比較して一覧表にしました。
※可食部100g中
栄養素|食品名 | 醤油麹 | 塩麹 | 濃口醤油 |
---|---|---|---|
カロリー | 170kcal | 132kcal | 71kcal |
タンパク質 | 6.8g | 2.7g | 7.7g |
脂質 | 0.8g | 0.8g | 0.0g |
糖質 | 32.1g | 26.8g | 10.1g |
食物繊維 | 0.6g | 0.6g | 0.0g |
ナトリウム/食塩相当量 | 3079mg/7.8g | 4876mg/12.4g | 5700mg/14.5g |
カリウム | 239mg | 41mg | 390mg |
マグネシウム | 42mg | 10mg | 65mg |
ビタミンB1 | 0.08mg | 0.05mg | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.15mg | 0.06mg | 0.17mg |
ビタミンB6 | 0.14mg | 0.05mg | 0.17mg |
醤油麹には以下の効果が期待できます。
醤油麹の効果効能①:減塩効果
醤油麹を醤油の代りに使うと減塩効果があります。
その理由は、含まれる塩分濃度です。
・濃い口醤油:14.5%
何と、醤油麹を使うだけで濃い口醤油を使うより塩分を46%もカットできます。
さらに醤油麹の旨味成分は塩麹に比べて10倍以上!
万能調味料の塩麹の上をいく美味しさ。
結果、他の調味料を使わなくても十分美味しい。
醤油麹は高血圧等で塩分が気になる方におすすめです。
醤油麹の効果効能:疲労回復・美肌効果
醤油麹が持つ麹は、酵素の力によって素材の栄養素を倍増させる働きを持っています。
ビタミンB群や乳酸菌、ミネラルなどが増えることで、疲労回復や美肌などに効果的となります。
醤油麹の効果効能:便秘解消・肌荒れ改善・免疫力アップ・アレルギー改善・ダイエット効果
有用菌である麹菌は腸内環境を整えて、消化・吸収・排せつなどの代謝機能の正常化に働くので、便秘解消や肌荒れ改善が期待できます。
これは発酵食品の共通する特徴ですね。
腸内環境が改善する事が免疫力がアップ!
免疫力がアップすることで、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が改善する効果が期待できます。
さらに、代謝機能の正常化に働くことでダイエット効果も。
醤油麹の効果効能:健康効果
醤油麹には高い分解能力を持つ数十種類もの酵素が含まれており、以下のの優れた効能を生み出します。
・食品中のでんぷんやたんぱく質を分解して食品にうま味や甘味を与える・食材をやわらかくて消化をよくする
酵素の働きによって生み出された効能によって、栄養成分は体内に無駄なく吸収され、体を健康へと導いていきます。
【醤油麹に含まれる主な酵素】
●アミラーゼ:でんぷんを分解
●プロテアーゼ:たんぱく質を分解
●リパーゼ:脂肪を分解
●グルコアミラーゼ:グルコースを生成
●ペプチダーゼ:遊離アミノ酸を生成
醤油麹の効果効能:食欲増進・リラックス効果
醤油麹には他の調味料にはない特有の香り成分は300種以上も含まれているといわれ、その芳ばしい香りは、食欲増進やリラックス効果などをもたらします。
醤油麹の効果効能のまとめ
醤油麹の効果効能をまとめると以下になります。
①疲労回復効果
②美肌効果
③便秘解消効果
④肌荒れ改善効果
⑤免疫力アップ効果
⑥アレルギー改善効果
⑦健康効果
⑧食欲増進効果
⑨リラックス効果