酢ピーナッツ(ピーナツ)がテレビ番組「この差って何ですか?」等で取り上げられたこともあり、血圧を下げる効果等があると注目されています。
酢ピーナッツの人気の秘密は、作り方と食べ方が簡単なことにあります。
酢ピーナッツには何故、血圧を下げる効果があるのでしょうか?
悪玉コレステロールを上げない効果や血糖値の上昇を防ぎ糖尿病予防になるというのは本当でしょうか?
酢ピーナッツの効果、作り方、効果的な食べ方、保存方法等酢ピーナッツに関する疑問を徹底解説します。

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酢ピーナッツとは?

酢ピーナッツとは、ピーナッツを酢に漬けたものです。

酢ピーナッツ

酢ピーナッツのメリット

ピーナッツと酢には各々健康効果があり、これを合わせて摂ることで相乗効果があります。

さらに、酢ピーナッツには以下のメリットがあります。
●酢の酢酸にはピーナッツの「オレイン酸」を分解する効果があり、ピーナッツを単独で食べるより体に吸収しやすくなる。
「お酢」と「ピーナッツ」の効果的な食べ方【TBSこの差って何ですか?】
●酢とピーナッツを単独で食べるのに抵抗がある方も、食べやすい。

酢ピーナッツは、どちらかというと、ピーナッツの効果をより引き出す食べ方と言えるかもしれません。

また、酢ピーナッツは料理に使えるので単独で食べるより飽きがきにくいというメリットもあります。

酢ピーナッツの本

以下はミスター血圧の異名を持つ医師の渡辺尚彦先生監修の本です。
渡辺尚彦先生はTV番組やインタビューで、酢ピーナッツや高血圧に関してコメントされています。

※本記事の内容は主に上記の本を参照して書きました。

では、まず、酢とピーナッツの各々の健康効果を見ていきましょう。

酢の効能効果

酢には主に以下の効果が期待できます。

●血圧を下げる効果
●血糖値の上昇を防ぐ効果
●脂肪燃焼効果
●内臓脂肪減少効果

血圧を下げる効果

食酢メーカーによる臨床試験では、毎日酢を摂ることで、酢に含まれる酢酸という成分が高めの血圧を下げ、安定させるという結果が出ています。

血糖値の上昇を防ぐ効果

食酢メーカーの臨床実験で、食事と一緒に酢を摂ることで、食後の血糖値の上昇がゆるやかになるという報告があります。

脂肪燃焼効果

酢には代謝を高めて脂肪燃焼を活発にしたり、内臓脂肪を減少させる働きがあります。

内臓脂肪減少効果

食酢を12週間続けて毎日摂ることで、内臓脂肪、体重、腹囲、BMI、血中中性脂肪が減少したという研究データがあります。

※お酢を使ったダイエットについては⇒お酢ダイエットの方法[お酢の効果・痩せる効果的な飲み方]

ピーナッツの効能効果

ピーナッツには以下の効果が期待できます。

●老化防止(アンチエイジング)効果
●悪玉コレステロール値を上げない・動脈硬化を予防する効果
●血糖値の上昇を防ぐ効果
●便秘の予防・改善効果
●認知症予防効果

老化防止(アンチエイジング)効果

ピーナッツの薄皮に含まれる「レスベラトロール」(ポリフェノールの一種)が含まれており、強い抗酸化作用があります。
「レスベラトロール」には、細胞や血管を老化させる悪性の活性酸素を取り除く働きがあります。
また、「レスベラトロール」は老化防止に役立ちます。

悪玉コレステロール値を上げない・動脈硬化を予防する効果

ピーナッツの約半分は脂質ですが、そのほとんどは体に良いと言われる不飽和脂肪酸である「オレイン酸」。
不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールの上昇を防ぐ(⇒動脈硬化を予防する)と言われています。

血糖値の上昇を防ぐ効果

ピーナッツはGI値が低く、血糖値が上がりにくい食材です。

便秘の予防・改善効果

ピーナッツに含まれるオレイン酸は、腸を刺激してぜん動運動を起こし、便通をスムーズにしてくれる働きがあります、

また、ピーナッツ100gに水溶性食物繊維0.4g、不溶性食物繊維7gと、2種類の食物繊維を含んでいます。

いずれの食物繊維も便秘の予防・改善に役立ちます。

さらに、ピーナッツには腸内の水分を調節して腸内環境を良くし、便通を良くするマグネシウムも豊富です。

以上のことから、ピーナッツには便秘の予防・改善効果が期待できます。

認知症予防効果

ピーナッツの薄皮から抽出したポリフェノールを摂取したマウスは、記憶や学習能力が低下しないという結果が発表されています。

また、ピーナッツは、ビタミンB群のコリン、レシチンという物質も含んでおり、これらは神経伝達物質である「アセチルコリン」の材料となります。

アメリカのコロンビア大学で行われた実験では、コリンを摂取し続けたマウスの記憶力が向上し、しかも記憶が長く保持される傾向があると発表されました。

以上から、ピーナッツには、認知症予防効果が期待できます。

ピーナッツの栄養・効能効果・食べ過ぎるとどうなる?【徹底解説】

酢ピーナッツの効果

以上から、酢ピーナッツには以下の効果が期待できます。

●ピーナッツの薄皮の成分が老化を防ぎ、長寿遺伝子スイッチをオン
●ピーナッツの良質な油、オレイン酸が動脈硬化を予防する効果
●酢に含まれる酢酸が血圧上昇を防ぐ効果
●血糖値上昇をゆるやかにし糖尿病を予防する効果
●内臓脂肪を減らして肥満&メタボを防ぐ効果
●便秘を改善して腸内環境を整える効果
●脳の動きを活発にして認知症を予防する効果

酢ピーナッツの作り方

酢ピーナッツの作り方は簡単です。

用意するもの

●醸造酢:200g
●ピーナッツ:300ml
●保存容器

醸造酢

醸造酢には穀物酢、米酢、黒酢、ワインビネガー、バルサミコ酢、リンゴ酢等がありますが、どれでも構いません。
▶醸造酢の違いについて詳しくは⇒お酢の種類の違い(使い分け方)・効果をスッキリ解説!

ピーナッツ

ピーナッツは薄皮付きの塩等無添加で炒ったものを使います。
炒ったピーナッツの方が生をゆでたピーナッツより栄養価が高いです。
ピーナッツの皮にはポリフェノールが含まれており、酸化ストレスに効果を発揮します。
酸化ストレスに効果を発揮し、心臓や血管の衰えに効果があると言われています。

保存容器

蓋付きの密封瓶を使います。
中身が分かるように透明な容器がおすすめ。

作り方

①ピーナッツは薄皮お剥かずにボウルや容器などに入れ、かぶるくらいの酢を注ぎ入れる。

②煮沸消毒した保存容器に移して蓋をして、冷蔵庫で3~5日保存。
ピーナッツが酢を吸ったら、酢をを継ぎ足す(分量外)。

酢ピーナッツの保存方法

酢ピーナッツは、しっかり密閉できる保存瓶や保存容器に入れて冷蔵庫に保存し、食べる時は清潔なスプーンなどを使って取り出す。

保存期間

酢ピーナッツは漬けて半日程度で美味しく食べられますが、3~5日置いた方がしっかりと酢を吸ってふくらみ、やわらかくなるので油っこさが気にならなくなります。

3日以上漬けた方が酢との相乗効果が期待できます。

賞味期限

漬けてから1ヶ月以内に食べきりましょう。

ピーナッツを漬けて残った酢の使い方

残った酢に再び新しいピーナッツを漬けるのは避ける。

酢にも有効成分レスベラトロールが溶け込んでいるので、料理に使ったり、水やお湯で薄めて飲んだりして、出来るだけ使いきる。
リンゴ酢ドリンクの作り方

酢ピーナッツの効果的な食べ方

酢ピーナッツの食べ方はとても簡単。

食べる量

1日10~20粒を薄皮ごと食べる。

いつ食べる?

酢ピーナッツを食べる効果的なタイミングには、以下があります。

●朝に
●間食に
●スポーツの後に

朝に

人間は、午前中が一番体がさびるそうです。
それ故、朝にポリフェノールを摂るのが一番おすすめです。

間食に

酢ピーナッツは空腹時に食べても血糖値が上がりにくいので、小腹が空いた時におやつや間食として食べるのもおすすめ。

スポーツの後に

酢ピーナッツには、疲労回復をサポートする酢酸やアミノ酸が含まれているので、スポーツの後や、疲れている時、食欲がない時に食べるのもおすすめ。

酢ピーナッツのレシピ

お酢の酸味が苦手な方は蜂蜜を入れるとより食べやすくなります。

また、酢ピーナッツは色々と料理に使えるので、飽きが来なくて良いですね。
前述のミスター血圧こと渡辺尚彦先生の「酢ピーナッツでやせる!血管を強くするには!」には、おいしく食べられるレシピが30個紹介されています。

以下は「TBS健康カプセル! ゲンキの時間」で紹介された酢ピーナッツを使って簡単に出来るドレッシングのレシピです。

【材料】
・刻んだ酢ピーナッツ:30粒
・麺つゆ(4倍濃縮):大さじ1/2
・マヨネーズ:大さじ2
・砂糖:小さじ1/2

【作り方】
上記の材料をよく混ぜればドレッシングの完成!
お好みの野菜にかけてお召し上がりください。

▶参照元⇒酢ピーナッツを使ったドレッシング【TBS健康カプセル! ゲンキの時間】

酢ピーナッツの口コミ

最後に酢ピーナッツの口コミをご紹介します。

「ほぼ毎日10~15粒ほど食べていますので日々の血圧コントロールはできているみたいです。」
▶参照元:楽天みんなのレビュー・口コミ~【無添加 無塩】生落花生 500g 薄皮付きアメリカ産生ピーナッツ

前述の「酢ピーナッツでやせる!血管を強くする!」には酢ピーナッツを実践された方の口コミ体験が2件紹介されています。
以下、抜粋です。

「食事制限も運動もせず4週間で2㎏減!悪玉コレステロールが14も減りました!」(体験者:45歳女性)

「食べ始めて1週間で便秘が解消!疲れを感じにくくなり肌もしっとりツヤツヤ。」(体験者:58歳女性)