血圧計には手首式血圧計以外に上腕式血圧計・アーム式血圧計があります。
何が違うのでしょうか?
例えば、上腕式血圧計と手首式血圧計ではどちらが正確に測定できるのでしょうか?
血圧計の種類(メリット・デメリット)、値段の違い、上腕式と手首式ではどちらが正確に測定できる?正しい測定方法とは?等について調べてみました。
血圧計の種類
血圧計には以下の種類があります。
●上腕式血圧計
●手首式血圧計
アーム式血圧計
健康診断で血圧を測る時は通常アーム式血圧計です。
メリット
腕を通すだけ簡単に測れる。
デメリット
持ち運びに不向き。
値段が比較的高い。
上腕式血圧計
一般的に血圧計と言えば上腕式血圧計を指す事が多い。
メリット
手首式血圧計よりは正確に測りやすい。
デメリット
上腕にカフを巻くので冬場は寒い。
手首式血圧計
手首にカフを巻くタイプ。
メリット
コンパクトで持ち運びやすい。
デメリット
腕の位置などによっては正確に測れない場合がある。
血圧計の値段の違い
前述の通り、血圧計は大きく3種類あります。
血圧計の値段は一般的に、アーム式血圧計>上腕式血圧計>手首式血圧計の順です。
但し、商品によっては必ずしもこの順番とは限りません。
例えば、同じ手首式血圧計でも、メーカーも種類が異なると値段が違います。
その差は、付いている機能の差です。
※詳しくは別記事をご参照ください。⇒オムロン手首式血圧計【徹底比較】~種類(品番)の違い[価格・機能]
上腕式血圧計と手首式血圧計はどちらが正確に測定できる?
Panasonicの見解
(上腕血圧計と手首血圧計では)どちらも正確に測れます。
取扱説明書に記載している注意事項を守っていただければ、上腕血圧計・手くび血圧計とも正確に測定できます。
ただし、糖尿病、肝臓病、動脈硬化、高血圧症などで末梢(まっしょう)循環障害のある方は、手くびの血圧値と上腕の血圧値に大きな差が出ることがあります。
※出典:【血圧計】上腕血圧計と手くび血圧計では、どちらが正確に測定できますか[Panasonic]
ポイントは以下の2点です。
・末梢環障害のある方は、手くびの血圧値と上腕の血圧値に大きな差が出ることがある。
次に血圧計の正しい測定方法を見ていきます。
血圧計の正しい測定方法
②測定中は、指先・体を動かさないでください。
③測定する位置は、心臓の高さにしてください。
血圧を測る時の上腕および手くびの高さによって、血圧に差が出ます。
※引用:前述「【血圧計】上腕血圧計と手くび血圧計では、どちらが正確に測定できますか[Panasonic]」
高さによる血圧の差
●心臓よりカフ(圧迫帯)の位置が高い場合
心臓より10センチメートル高い位置で測ると血液が流れにくくなり、正しく測定した値より約7mmHg低くなります。
●心臓よりカフ(圧迫帯)の位置が低い場合
心臓より10センチメートル低い位置にすると血液の流れが多くなり、正しく測定した値より約7mmHg高く出ます。
血圧計の測定方法
血圧計は上腕、手首は心臓の高さに合わせて測定するのが基本です。
上腕式血圧計の測定方法
カフ(圧迫帯)部を心臓の高さに合わせる。
【動画】
Panasonic製カフ式上腕血圧計の正しい使い方
手首式血圧計の測定方法
カフ(圧迫帯)部を心臓の高さに合わせる。
【動画】
Panasonic製手首血圧計の正しい使い方
アームイン式血圧計の測定方法
3種類の血圧計の内、最も簡単に測れるアームイン式血圧計の正しい使い方(測定方法)です。
【動画】
Panasonic製アームイン対応血圧計の正しい使い方
血圧計による血圧の正確さ
今まで見てきたとおり、血圧計の種類によって正確さ(精度)に違いがあるのではなく、血圧の測定方法によって正しく測れる、測れないの違いが出ることがあります。
上腕式血圧計と手首式血圧計とでは、上腕式血圧計の方が、正しく測れる可能性が高いです。
※但し、手首式血圧計であっても正しい使い方をすれば正しく測定できます。
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