お酢には穀物酢や米酢などの種類があります。
穀物酢とは?米酢の違い(使い分け)は何でしょうか?
穀物酢の効果効能は?
穀物酢を飲むのが危険というのは本当?
穀物酢とは?米酢・みりんの違い(使い分け)や効果効能、穀物酢飲むことの危険性についてスッキリ解説します。
穀物酢とは?
穀物酢はその名の通り穀物(米・小麦・酒粕・コーンなど)を原材料として作られているお酢です。
価格帯は値頃で、さっぱりとした酸味と少し酢のツンとした香りが特徴的です。
その用途は様々で、和洋中とお料理全般で活躍してくれます。
穀物酢と米酢の違い
穀物酢と米酢の違いは原料の違いです。
●穀物酢:穀物(米・小麦・酒粕・コーンなどをブレンド)
●米酢:白米
※米酢の原料には白米と玄米がありますが、「米酢」と言った場合、一般的に白米で作ったお酢を指します。
※玄米が原料の米酢は特に玄米酢と呼びます。
※米を原料にした酢にはこの他に黒酢もあります。
原料が違う事で、香りや味の違いが発生し、向いている料理に違いが出ます。
米酢と穀物酢の使い分け
穀物酢はクセのない、シンプルなさっぱり味なので何にでも合います。
一方、米酢は和食との相性が良いとされており、あわせ酢やすし酢、煮物の隠し味などに使うと、味が締まって良いと言われています。
但し、穀物酢と米酢にはもう1つ、値段の違いもあります。
穀物酢は米酢に比べて安いです。
経済的に考えるなら、どんな料理にも合う穀物酢を主に使い、香りや味を楽しみたい時(酢飯等)に米酢を使うと言った使い分けも考えられます。
米酢と穀物酢の違い比較表
米酢と穀物酢の違いを表にまとめてみました。
穀物酢 | 米酢 | |
---|---|---|
原料 | 麦・米・小麦・酒粕・コーンなどをブレンド | 白米 |
香り | あまりない | 強い |
味 | クセのない、シンプルなさっぱり味 | まろやか |
適した料理 | 加熱する料理/中華・洋風を中心に何でも合う | 加熱しない料理/主に和風料理 |
値段 | 安い[ミツカン穀物酢500ml:115円] | 高い[ミツカン米酢500ml:213円] |
穀物酢とみりんの違い
これは穀物酢に限ったことではなく、お酢全般と「みりん」の違いになります。
原料の違い
●お酢:米や麦などの穀物、りんごやぶどうなどの果物
●みりん:もち米、麹、焼酎等
製法の違い
●お酢:長期間かけて穀物や果物の糖が発酵作用によってアルコールとなり、さらにその後アルコールが酢酸に変化することでお酢になる。
●みりん:蒸したもち米と麹を焼酎に長期間漬け込み、発酵作用によって醸造。みりんにはアルコールが含まれ、酒税法上は酒に分類される。
味の違い
●お酢:酸味がある。
●みりん:米のでんぷんが糖に変わるため甘い。
穀物酢とみりんの使い分け
穀物酢とみりんも調味料ですが、味が異なります。
みりんは煮物料理に適しています。
※「みりん」について詳しくは別記事参照
穀物酢の効果
以下は穀物酢にのみ限った効果ではなくは、お酢全般に期待できる効果効能です。
ポイントは、お酢に含まれるアミノ酸とクエン酸等の働きによる効果です。
・ダイエット効果
※お酢ダイエット方法については別記事参照
・疲労回復効果
・腎臓結石予防効果
・肩こり改善効果
・高血圧抑制効果
・便秘改善効果
・内臓脂肪を減らす効果
・食欲増進効果
・血中脂質低下効果
[関連記事]米酢とは?穀物酢の違い・効果効能&米酢の効果的な飲み方
穀物酢を飲むのは危険?
こちらも、穀物酢に限ったことではなく、お酢全般に言えることです。
穀物酢を飲む時に注意すべきポイントをご紹介します。
穀物酢は薄めて飲む
お酢を飲む際に、濃度が高い原液を飲んだり、、一度に多量に飲み過ぎると、胃や食道・口腔内の粘膜を荒らして傷つける可能性があります。
特に子どもや胃腸が弱い人、または空腹時はお酢を飲むと胃腸に負担を与えてしまう場合があり、胸やけなどの症状にみまわれることもあります。
穀物酢を飲む時は5倍前後に薄めて飲みましょう。
量は1日に15ml程度、多くても30ml程度に抑えましょう。
穀物酢を飲んだら歯を磨く
酢の成分が口の中に残っていると歯のエナメル質を溶かしてしまう恐れがありますので、お酢を飲んだ後は必ず歯を磨きましょう。