新型コロナウイルスの感染力は衰えることなく、感染者は依然増え続けています。
新型コロナウイルスは主に飛沫感染と接触感染によって拡大します。
そこで気になるのが、新型コロナウイルスの生存期間です。
物(布・紙・ドアノブ等)や空気中で新型コロナウイルスの生存期間はどれくらいなのか?
エビデンスがある専門家の研究結果をまとめてみました。
新型コロナウイルスの生存期間[物]
新型コロナウイルスの物における生存期間の専門家による研究結果です。
THE JOURNAL OF Hospital Infection
※引用元:コロナウイルスの無生物表面上での生存期間と消毒薬の効果~新型コロナウイルス感染症対策|山形県 医療統括監 阿彦忠之
アメリカ国立衛生研究所(NIH)
SARS-CoV-2(COVID-19を引き起こしている新型ウイルスの正式名称)が人間の体外でどれくらい生きられるのか。
これも、まだ明らかになっていない。
但し、研究によると、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)といった他のコロナウイルスは、正しく消毒しないと、金属やガラス、プラスチックの上で最長9日間生きられる。
一部のウイルスは、低温状態で最長28日間生きられるという。
アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究では、段ボールに付着したSARS-CoV-2は最大24時間、プラスチックやステンレスの表面では2~3日間生存することも明らかになった。
※引用元:【解説】 新型コロナウイルス、表面でどれくらい生きられる?|NEWS JAPAN
医学雑誌「New England Journal of Medicine」
新型コロナウイルスは、物質表面でおよそ72時間生存することが明らかになった。
英国の専門家の研究結果が、医学雑誌New England Journal of Medicine(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)に掲載された。
パンデミックを引き起こしたSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)とその前のSARS-CoV-1がさまざまな条件でどのように広がるかを比較したところ、2つのウイルスの動作はほぼ同じであることがわかった。
例えば、銅や段ボール紙の表面より、プラスチックやステンレスの表面のほうが生存期間が長い。また空気中では最大3時間残存するという。
※引用元:新型コロナウイルスの生存期間が発表される|Sputnik日本
プレプリント論文
米国立衛生研究所、米国立予防接種・呼吸器疾患センター(NCIRD)、プリンストン大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校などの世界トップの科学研究機関の共同チームがmedRxivでプレプリント論文を投稿した。
新型コロナウイルスのエアロゾル及び材料表面における生存能力を専門的に研究した。
SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)とその前のSARS-CoV-1がさまざまな条件でどのように広がるかを比較したところ、2つのウイルスの動作はほぼ同じであることがわかった。
例えば、銅や段ボール紙の表面より、プラスチックやステンレスの表面のほうが生存期間が長い。
※引用元:2019新型コロナウイルス|ウィキペディア(Wikipedia)
新型コロナウイルスの生存期間[空気中]
新型コロナウイルスの空気中における生存期間の専門家による研究結果です。
医学雑誌「New England Journal of Medicine」
医学雑誌「New England Journal of Medicine」に掲載された研究結果によると、せきの飛まつで空中拡散した新型ウイルスは、最長で3時間生存できる。
また、1~5マイクロメートル(人間の髪の毛の幅の30分の1)ほどの細かい飛まつは、空気中に数時間とどまることもあるという。
※引用元:【解説】 新型コロナウイルス、表面でどれくらい生きられる?|NEWS JAPAN
プレプリント論文
※引用元:2019新型コロナウイルス|ウィキペディア(Wikipedia)
新型コロナウイルスの生存期間【まとめ】
物
「段ボールに付着したSARS-CoV-2は最大24時間、プラスチックやステンレスの表面では2~3日間生存する」
段ボール紙
最大24時間生存。
プラスチックやステンレス
2~3日間(72時間)生存。
※新型コロナウイルス以外コロナウイルスは最長9日間生存
ドアノブ
ドアノブはステンレス製が多いので、その場合は2~3日間(72時間)生存。
布
布については研究結果で明らかにされていない。
空気中
3時間:せきの飛まつで空中拡散した新型ウイルスは、最長で3時間生存できる。
※ウイルスの消毒の方法については別記事を参照ください。
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