ヨーグルトは牛乳と種菌があれば、自宅で手作りできます。
種菌は市販のヨーグルトを利用する方法と、粉末種菌を使う方法があります。粉末種菌は通販で購入できます。
ここでは、市販の種菌で作る失敗しないヨーグルトの作り方を徹底解説します。

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ヨーグルトとは?

ヨーグルト

ヨーグルトとは、牛乳に乳酸菌を入れて発酵させた乳製品のことを指します。
※牛乳と乳酸菌(=種菌)があればヨーグルトができます。これについては後述します。

乳酸菌には高い整腸作用と、体内でビタミンB群を生成する働きがあります。

ヨーグルトにはタンパク質、カルシウムが牛乳よりも消化・吸収されやすい状態で含まれていますので、栄養価の高い健康食品と言われています。

ヨーグルトの効果

ヨーグルトは、1日にたくさん食べるより、毎日食べると効果的です。

ヨーグルトは万能健康食品とも呼ばれているので、ヨーグルトに含まれている菌の効果にはさまざまなものが挙げられます。

  • 便秘の予防・解消・改善
  • 免疫力を高める作用
  • 免疫力を高める作用
  • 肌トラブルの改善
  • 生活習慣病の予防
  • 骨を強くして筋肉の元になる
  • 脂肪燃焼の促進

 

牛乳の選び方

牛乳は「種類別牛乳」の表示があるものは適しています。
但し、低温殺菌牛乳は、まれにうまくできないことがあります。

それ以外に以下の牛乳でもヨーグルト作りが可能ですが、確実ではありません。
・種類別低脂肪牛乳
・種類別無脂肪牛乳
※ねばりがゆるくなったり、ホエー(乳清)が多く出ることがあります。

以下の牛乳はヨーグルト作りには不可です。
・種類別加工乳
・種類別乳飲料

牛乳を使う時の注意点

牛乳は、必ず使う直前に開封して下さい。
開封してから時間のたったものは雑菌が混入している恐れがあります。

また、牛乳はできるだけ日付の新しいものを使い、出来上がったヨーグルトは冷蔵庫で保存の上、1週間を目安にできるだけ早めに食べきりましょう。

失敗しないヨーグルトの作り方の注意点

ヨーグルトをおいしく安全につくるポイントです。

  • 必ず熱湯消毒を!
    容器やスプーンに熱湯を満遍なくかけると消毒できます。
    牛乳やヨーグルトが直接触れる部分は手や布巾で触らないで下さい。
    消毒した後、水分が少々残っていても問題ありません。
  • 固まったらすぐに冷蔵庫へ。
    静かに斜めに傾けて固まっていたら出来上がりです。
    すぐに冷蔵庫へ。
    固まっているのに常温に放置するとヨーグルトの菌が弱り、腐ってしまうことがあります。
  • 寒い時期の注意点
    20度以下の場所では、発酵が進まず上手にできないことがあります。
    しかし、ストーブの上にのせたり、こたつの中に入れると温度が上がり過ぎて菌が弱りますので、しないで下さい。
  • 暑い季節の注意点
    気温が高くなると、発酵が早く進み、過発酵する可能性があります。
    早目にチェックして、固まっていたらすぐに冷蔵庫に入れて保存しましょう。

牛乳パックを使ったヨーグルトの作り方

・市販の牛乳パックと粉末種菌1包を用意。
・粉末種菌を牛乳パックに入れ、煮沸した棒などでよくかき混ぜる。
・牛乳パックの口をクリップなどで閉じ、常温で24時間発酵させて固まったら出来上がり。
・冷蔵後に保存し、お召し上がりください。

ヨーグルトメーカーを使ったヨーグルトの作り方

ヨーグルトを手作りする時に問題なのは温度コントロールです。
室温で作る場合、季節によって発酵時間がまちまちになります。
※特に夏場は過発酵の可能性があります。

そこで、便利なのがヨーグルトメーカーです。
温度を最初にセットするれば、後はほったらかしです。

1Lの牛乳パックが丸ごと使えるヨーグルトメーカーは便利です。

作ったヨーグルトを種菌にしたヨーグルトの作り方

出来上がったヨーグルトを種菌にしてヨーグルトをつくることができます。※市販のヨーグルトを種菌して作るヨーグルトもこれと同じ方法です。

牛乳と種菌の割合は10:1がおすすめです。

[例]
牛乳500mL、種ヨーグルト約50g(大さじ3杯)
≪作り方≫
・牛乳に種ヨーグルトを入れ、よくかき混ぜます。
・常温で放置します。
・固まったら完成です。
≪注意点≫
上手くできたら、容器の中央の一部を次のヨーグルトを作る「種ヨーグルト」として取っておきましょう。
「種ヨーグルト」は冷蔵保存で1週間を目安にお使いいただけます。
※出来上がったヨーグルトの容器に残ったヨーグルトに牛乳を注ぎ足す方法は、雑菌が入りやすいので全体におやめください。

ヨーグルトが上手に作られている限り、作り続けることができます。
しかし、気を付けていても風味が変わり、乳酸菌が弱ったり少なくなったりします。

安心してお召し上がりいただく為には、最低でも季節ごと(3か月に1回)、できれば毎月のお取替えをおすすめします。

市販されている種菌の種類

乳酸菌には数多くの種類があります。
どの乳酸菌が自分に合うかは試してみなければ分かりません。

1種類のヨーグルトを1日あたり200~300グラム程度、2週間ほど試してみましょう。

例えば、便通が改善された、肌の調子が良い、風邪を引きにくくなったなどの効果を感じられたら、そのヨーグルトはあなたに合ったものだといえるでしょう。

市販されている種菌中から、おすすめの種菌をご紹介します。

カスピ海ヨーグルト

「カスピ海ヨーグルト」のクレモリス菌FC株は、発酵の際に粘り成分EPSを作り出します。

ねばり成分EPSは、健康維持にかかわる多様な機能を持つことがわかっています。

オリジナルケフィア

ケフィアとはコーカサス生まれの発酵乳。
多種の乳酸菌に加え、酵母が一緒に発酵するのが特徴です。

王様のヨーグルト種菌

「王様のヨーグルト種菌」には3種類の乳酸菌が含まれています。
海外で昔から永年伝わってきた天然の乳酸菌から「健康」と「味覚」にこだわり選び抜いた乳酸菌を混合しています。

この3種類の乳酸菌の中でも、クレモリス菌が発生させる粘性多糖体というトロミ成分が食物繊維のような働きをして、カラダの内から元気にしてくれます。