先日、薬局にトイレットペーパーを買いに行ったら棚が空だった。
店員に理由を尋ねると、今朝から急に売れ出したとのこと。
※コロナウィルスの関係でトイレットペーパーが無くなるというデマがSNSで拡散した為
消毒液(消毒用エタノール)も欲しかったが、これも在庫切れ。
燃料用アルコールも売れて在庫が無いという。
しかし、そもそも、消毒用エタノールと燃料用アルコールは別物だと言う。
燃料用アルコールは消毒効果あるのか?
徹底解説します。

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燃料用アルコールとは?

燃料用アルコールはどこで買える?

燃料用アルコールは通販で購入できる。

勿論、薬局(ドラッグストアー)やホームセンターでも販売されている。

燃料用アルコールそのものの値段は決して高くない。
メーカーにもよるが、500mlが500円前後。

但し、実店舗で在庫が無くなる可能性があると、先に大量購入して元値の何倍もの価格で転売する輩が出てくる。

燃料用アルコールに関してもその兆しがある。

燃料用アルコールの用途

「ケンエー 燃料用アルコール」の場合、以下の説明が記載されている。

メタノール、エタノール、イソプロパノールを配合したアルコール(燃料用)です。
【使用方法】
アルコールランプやコーヒーサイフォンの燃料に・・・。

「消毒」の文字はない。

燃料用アルコール使い方

燃料用アルコールの成分

メタノール 76.6%
エタノール 21.4%
イソプロパノール 0.3%

消毒液(消毒用エタノール)との違いは、メタノール が入っているかどうか。

●燃料用アルコール:メタノールあり
●消毒用エタノール:メタノールなし

では、メタノールとは何だろうか?
メタノールとエタノールの違いは?

メタノールとエタノールの違い

メタノールとは?

メタノール (methanol) とは、有機溶媒などとして用いられるアルコールの一種である。別名として、メチルアルコール (methyl alcohol)、木精 (wood spirit)、カルビノール (carbinol)、メチールとも呼ばれる。
・・・
引用元:Wikipedia

メタノールの用途

ホルマリンの原料、アルコールランプなどの燃料

メタノールの危険性

メタノールとはメチルアルコールのこと。
メチルアルコールは飲むと失明すると言われている。

メタノールには以下の危険性がある。

●引火
●飲用毒性

エタノールとは?

エタノール(ethanol)は、アルコールの一種。揮発性の無色液体で、特有の芳香を持つ[2]。別名はエチルアルコール (ethyl alcohol)。
引用元:Wikipedia

エタノールの用途

エタノールには以下の用途がある。

●飲料用
●医薬として
メタノールやエチレングリコールを誤飲した場合の解毒剤として用いられる
●食品添加物
殺菌料として食品添加物に用いられる。
無水エタノールと消毒用エタノールの違い・使い方の違いを徹底解説
●自動車用燃料

エタノールの危険性

エタノールを長期にわたって摂取し続けると、大脳萎縮が発生する。

メタノールとエタノールの違い【まとめ】

メタノールとエタノールの用途の違いをざっくりまとめると、以下になる。

●メタノール:燃料
●エタノール:医薬・食品添加物(消毒液)

燃料用アルコールは消毒に効果なし?

燃料用アルコールの消毒効果は?

以上、メタノールとエタノールを見てきたが、エタノールに「消毒」効果はない。

消毒用エタノールが在庫切れなので、燃料用アルコールを代用しようとする人が多いようだが、同じアルコールでも内容が異なる。

そもそも、燃料用なので、引火性が高い。
また、毒性が強い為、手等の殺菌には向かない。

誤って目に入ると失明する恐れがあるので、取り扱いには注意が必要だ。

燃料用アルコールで消毒液を作るのは危険でさえある。

燃料用アルコールを消毒用に使う危険性

燃料用アルコールを消毒用として使うことが誤りであり、危険であることは既に記事が投稿されている。

燃料用アルコールを消毒用に使う危険性は以下の2点。

●引火性
●飲用毒性

燃料用アルコールは、毒性が高いので、皮膚は勿論、飲用すると失明の恐れがある。

燃料用アルコールは消毒に効果あり?【まとめ】

燃料用アルコールは消毒に効果はあるのか?
結論は、効果なし。
それどころか、引火及び毒性が高いので危険でさえある。

消毒用エタノールも燃料用アルコールもアルコールに変わらないが、性質は全く異なる。

燃料用アルコールを消毒用に代用しようとは決してしないでください。