「飲むと頭がシャキッとして勉強がはかどる」ことから子供たち(小学生、中学)に人気の高いエナジードリンク。
実際、エナジードリンクにはどのような効果があるのでしょうか?
エナジードリンクと栄養ドリンクの違いは?
また、エナジードリンクを飲み過ぎるによる副作用は?その症状は?
エナジードリンクの効果・副作用(症状)と効果的な飲み方を徹底解説します。

sponsorlink

エナジードリンクとは?

エナジードリンクは体力・持久力の補給などを謳う炭酸飲料(清涼飲料水)です。
他の清涼飲料水に比べカフェインの含有量が多く、甘さが強い炭酸飲料といった特徴があります。

エナジードリンク

エナジードリンクと栄養ドリンクの違い

エナジードリンクと栄養ドリンクの違いは、医薬部外品かそうでないかの違いです。

●エナジードリンク:炭酸飲料(清涼飲料水)
●栄養ドリンク:医薬部外品

医薬部外品は効果効能が認められている有効成分を配合されています。
リポビタンD等に配合されている「タウリン」がそれです。

詳しくは⇒栄養ドリンクおすすめランキング~疲労回復・眠気・風邪・女性に効くのは?

医薬部外品は「滋養強壮」や「栄養補給」といった効果効能を謳うことができます。

一方、エナジードリンクは食品なので、医薬成分の「タウリン」等を配合できず、効果効能を謳えません。

では、エナジードリンクにはどんな成分が配合されているのでしょうか?

エナジードリンクの成分

以下は、エナジードリンクに主に配合されている成分です。
※商品によって異なります。

●カフェイン
●ナトリウム
●ビタミンB2
●ビタミンB6
●ナイアシン
●アルギニン
●パントテン酸

カフェイン

カフェインには以下の作用があります。

・鎮痛作用
・スタミナの持続力アップ
・眠気減退
・気分高揚

ナトリウム

細胞内外のミネラルのバランスを保つためには不可欠の元素。
大量に汗をかいたときなどには汗とともにナトリウムが失われるので、食欲不振、吐き気、筋肉痛などが起こることがある。

ビタミンB2

ビタミンB2は糖質・脂質・アミノ酸の代謝に関わっています。

ビタミンB6

ビタミンB6は水溶性ビタミンの一つで、タンパク質(アミノ酸)からエネルギーを生産したり、筋肉・血液を作る働きがあるとされます。

皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、免疫力の向上や貧血予防などの効果が期待できます。

ナイアシン

ナイアシン(ビタミン3)は水溶性ビタミンB群の一つで、ニコチン酸とニコチンアミドの総称。エネルギーの代謝に関与するビタミンです。

アルギニン

タウリンの代用成分です。
アルギニンは血管を拡張させるため、血の流れが良くなります。

パントテン酸

ビタミンの1つ。
内で活性化され、エネルギー産生の時に重要な役割を果たしている補酵素AやACPの成分となる。

エナジードリンクは子供が飲んでも大丈夫?

栄養ドリンクは医薬部外品の為、大人(15歳以上)という制限があります。
しかし、エナジードリンクは清涼飲料水(食品)なので、年齢制限はありません。
従って、子供が飲んでも大丈夫です。
但し、エナジードリンクの飲む過ぎには注意が必要です。
※エナジードリンクの飲む過ぎによる副作用については後述。

エナジードリンクの効果

エナジードリンクは薬ではないので、効果効能は謳えません。
しかしながら、配合成分や口コミ評判から以下の効果が期待できます。

●眠気覚まし
●集中力
●疲労回復

眠気覚まし

エナジードリンクの他の清涼飲料水との決定的な違いは配合されているカフェインの量です。

カフェインには覚醒作用がありますので、眠気覚ましに効果が期待できます。

集中力

これから頑張る時にエナジードリンクを飲むと、気分が高揚したり、集中力が期待できます。

カフェインや炭酸の働きによるものです。

さらに、フェインにアルギニンという成分を加えると脳内の興奮作用がより強まったという治験結果もあります。

疲労回復

ビタミンB群、アルギニン、糖質等の働きで疲労回復が期待できます。

エナジードリンクの効果持続時間

エナジードリンクの効果はどれくらい持続するのでしょうか?

エナジードリンクの効果の持続時間は一般的に約4~5時間と言われています。
但し、エナジードリンクに含まれるカフェインの量によっても異なります。

エナジードリンクの副作用

エナジードリンクを飲み過ぎるとどのような副作用があるのでしょうか?
症状は?

●カフェインの摂り過ぎによる副作用
●糖質の摂り過ぎによる副作用
●カフェインとアルコールの同時摂取による副作用

カフェインの過剰摂取による副作用

エナジードリンクの副作用として一番問題なのは、カフェイン中毒です。

カフェインの1日摂取量目安

欧州食品安全機関(EFSA)の摂取目安の上限(日本では摂取目安量の提示はなし) は以下になっています。

●1度の摂取量:200mgまで
●1日摂取上限量:400mgまで
●体重1kgあたり3mg
●妊婦:1日200mg

特に大事なのは「体重1kgあたり3mg」という部分。
エナジードリンクは栄養ドリンクと異なり、年齢制限が無い為、15歳以下の子供も飲むことができます。

しかし、それらの子供達は体重が大人に比べ軽いので、大人と同じ飲み方をすると、1日摂取目安を超え、過剰摂取になる可能性があります。

エナジードリンクに含まれるカフェインの量は商品によって異なるので、確認して、摂取量を守ることが大事です。

「レッドブルエナジードリンク」のカフェイン量

ちなみにエナジードリンクのブームのきっかけとなったのが、「レッドブルエナジードリンク」です。

「レッドブルエナジードリンク」は容量に種類がありますが、1缶185mlの場合、100mlあたり43.2mg(1缶79.92㎎)のカフェインが配合されています。

小学5年生が「レッドブルエナジードリンク」を何本飲むと過剰摂取?

小学5年生の平均体重は34㎏。
カフェインの1日の摂取量の上限は34×3mg=102mg

従って小学5年生が1本185mlの「レッドブルエナジードリンク」を1日2本飲むと、1日摂取目安量を軽くオーバーしてカフェインの過剰摂取となり、カフェイン中毒を起こす可能性があります。

体重55㎏の子供なら、1日にカフェイン摂取量の上限は165㎎。
「レッドブルエナジードリンク」185ml缶(カフェイン量159.84㎎)だと約2本に該当します。

カフェインの過剰摂取による症状

カフェインを一度に多く摂りすぎると、急性症状(めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え等)が起きます。

糖質の摂り過ぎによる副作用

エナジードリンクには1本当たり砂糖約大さじ5杯程度含まれます。

エナジードリンクを何本も飲むと糖分の摂りすぎで、肥満や糖尿病のリスクに繋がります。

カフェインとアルコールの併用による副作用

カフェインとお酒(アルコール)の同時摂取について、米国疾病予防管理センター(CDC)は、カフェインがアルコールによる機能低下を隠すことにより、アルコールを飲み過ぎてしまい、結果としてアルコールによる健康への悪影響を受けやすくなると指摘しています。

カフェインと薬の併用による副作用

鎮痛剤、感冒薬(風邪薬)等にもカフェインは配合されています。
エナジードリンクと薬を併用することでカフェインを過剰摂取するリスクがあります。

勿論、コーヒーやお茶(特に玉露)、コーラ、チョコレート等にもカフェインは含まれるので、これらとエナジードリンクを併用する場合も注意が必要です。

エナジードリンクの効果的な飲み方

エナジードリンクには効果的な飲み方はあるのでしょうか?

エナジードリンクを飲むタイミング

エナジードリンクは飲む目的によって飲むタイミングは異なります。

栄養補給の飲むタイミング

食後30分以内は消化器官の働きが活発なので、栄養補給が目的なら、食後30分以内にエナジードリンクを飲むのが効果的。

集中力を高める飲むタイミング

脳の覚醒作用や高揚感を高める働きがあるカフェイン。
カフェインは摂取してから効果が現れるのは30分後(空腹時/食後は1時間後)と言われているので、これから頑張らないといけない時は、30分前(空腹時/食後は1時間前)にエナジードリンクを飲むのが効果的。

眠気覚ましの飲むタイミング

カフェインには眠気覚ましの働きがあるので、眠くなる30分前にエナジードリンクを飲むのが効果的。

疲労回復の飲むタイミング

疲労回復が目的なら、「疲れかな?」という時にサッと飲むのが効果的。
滋養強壮ということなら、栄養ドリンクでないと効果が期待できません。

栄養ドリンクの効果・飲み過ぎによる副作用・効果的な飲み方を徹底解説

「栄養ドリンク」関連記事