ダイエットをいざしようと脂肪について調べてみると出てくるのが、体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪の名前。
体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪の違いは何でしょうか?
体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪の関係は?
体脂肪、体脂肪率・内臓脂肪レベル・皮下脂肪の違いと関係を徹底解説します。

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体脂肪率とは?

お腹の肉

体内に蓄積された脂肪のことを体脂肪といいます。

その体脂肪が体重に占める割合を体脂肪率といい、計算式は以下になります。

体脂肪率(%)=体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100

体脂肪が過剰に蓄積された状態が肥満とされています。

体脂肪率は年齢・性別によって適切な割合が異なります。
[関連記事]体脂肪率の男性・女性・年齢別(子供・20代・30代・40代等)の理想と平均値

体脂肪を計る仕組み

脂肪組織が電流をほとんど通さないという性質なのに対して、除脂肪組織(脂肪以外の組織で主に筋肉や水分)は電流を通しやすいという性質を持っています。

また、組織や成分によって電気の通りやすさが異なりますので、それぞれの電気抵抗値(流した電気の量と出てきた電気の量の差)を計測することで、からだの組織を推測しています。

タニタ~体組成計の測定項目の見かたについて

内臓脂肪・内臓レベルとは?

内臓脂肪とは?

腹筋の内側、内臓の周りについた脂肪のことを内臓脂肪といいます。

メタボリックシンドロームに代表されるように、内臓脂肪の過剰な蓄積は循環器系疾患などの生活習慣病の発症と密接な関係があるとされています。

タニタの体組成計では、内臓脂肪の状態を内臓脂肪レベルとして表示しています。

内臓脂肪レベルの判定基準

タニタの体重体組成計の内臓脂肪レベルの判定基準は以下になっています。

レベル判定の捉え方
9.5以下標準内臓脂肪蓄積のリスクは低いです。
10.0~14.5やや過剰適度な運動を心掛け、カロリー制限を行い、標準レベルを目指しましょう。
15.0以上過剰積極的な運動や食事制限による減量が必要です。

内臓脂肪蓄積のリスクを統計的に評価したものです。
体脂肪率が低い方でも、内臓脂肪レベルが高い場合もあります。
※医学的診断については、医師にご相談下さい。

皮下脂肪とは?

皮下脂肪とは、字を読んでごとく、皮下組織の下に蓄えられた脂肪です。
皮下脂肪は下半身につきやすく「洋ナシ型肥満」とも呼ばれます。
※女性に多い。男性に多い内臓脂肪型肥満は「リンゴ型肥満」と呼ばれる。

皮下脂肪は、一度体に蓄えられると減らしにくいという特徴がある。

しかし、動脈硬化の進行には関与しておらず、内臓脂肪に比べると体への影響は少ない。

但し、皮下脂肪が増えることで体重が増加し、関節痛や睡眠時無呼吸症候群などの要因となるので、注意が必要です。
※ふっくら、ぽっちゃり体型が該当。

皮下脂肪が増えると見るからに太っている印象を与えます。
見た目を気にしたり、や関節痛や睡眠時無呼吸症候群などのリスクが心配な方は減量に取り組む必要があります。

皮下脂肪は測定専用の皮下脂肪厚測定器を用い測定することができますが、結構なお値段です。

腹部皮下脂肪厚計はお値ごろです。

腹部皮下脂肪厚計

腹部等の皮下脂肪厚がわかる「腹部皮下脂肪厚計」がタニタから販売されています。

腹部等に当てるだけで腹部の皮下脂肪の厚みを測定できます。
皮下脂肪の厚みは測定値の表示(0.1cm単位)とともに、「0.4cmまで」「0.9cmまで」「1.4cmまで」「2.9cmまで」「3.0cm以上」の5段階で判定します。

体脂肪・内臓脂肪・皮下脂肪の違い

体脂肪とは内臓脂肪皮下脂肪の総称です。

内臓脂肪皮下脂肪の違いは、脂肪が付く場所の違いです。

内臓脂肪
内臓の周りについている脂肪のことを言い、内臓を正しい位置に保ったり、衝撃をやわらげるクッションの役割をする。
特に腸を包んでいる「腸間膜」のすきまに蓄積しやすいのが特徴。
皮下脂肪
お腹割りなどの皮膚のすぐ下についている脂肪。
体温の保持、他に外からの衝撃をやわらげるクッションの役割がある。

[関連記事]内臓脂肪と皮下脂肪の違い、見分け方、落ちやすい順番を徹底解説!

体脂肪率・内臓脂肪率・皮下脂肪・中性脂肪の関係

食事で摂ったエネルギーが消費されずに余ると、肝臓で中性脂肪が合成されます。

この中性脂肪が血液中を流れて、体脂肪を構成する脂肪細胞に蓄えられ皮下脂肪内臓脂肪などになります。

このため、食事を摂り過ぎると、エネルギーが余り、脂肪となって体に蓄積されるのです。

中性脂肪はいわゆる燃料と言えます。
体脂肪は体重の2~3割を占め、そのほとんどは中性脂肪。

図式にすると以下になります。

余ったエネルギ⇒中性脂肪⇒体脂肪内臓脂肪皮下脂肪