シャンプーで洗髪後に使うものにリンス・コンディショナーやトリートメントがあります。
リンス・コンディショナー・トリートメントの違いは何でしょうか?
使い方の違いは?
シャンプー・リンス・コンディショナー・トリートメントを使う順番は?
スッキリ解説します。

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リンスとは?

女性の髪

「リンス」(rinse)とは英語で「すすぐ」の意味から来ています。

これは、シャンプーはシャンプーは石鹸に近いアルカリ性の成分だった為、洗髪後にアルカリ成分が付着しキューティクルが開いてしまい、これを中和するため最後に酸性の水溶液(クエン酸等)で髪を「すすぐ」必要があったことに由来しています。
[関連記事]リンスとは?意味は?使い方は?男性がリンスを使うとハゲる?

昔のシャンプーは、いわゆる石鹸シャンプーだっということです。
石鹸シャンプーで髪を洗うと、髪がゴワゴワするので、必ず、洗髪後に酸性のリンス」を使用する必要がありました。
[関連記事]石鹸シャンプーとは?メリット(効果)・デメリット・使い方は?

コンディショナーとは?

リンスの次に出てきたのがコンディショナーです。
コンディショナーとはヘアコンディショナー(hair conditioner)のことで、傷んだ頭髪に水分・油分などを補い、保護する化粧品です。

洗浄力が強いシャンプーから、アミノ酸シャンプー等の洗浄力が弱いシャンプーが販売されるようになり、従来のリンスの存在意義が問われるようになりました。

そこで、傷んだ髪をケアする成分を配合したのがコンディショナーです。
[関連記事]コンディショナーとは?リンス・トリートメントの違い・使い方は?

使い方はリンスと全く同じなので、「リンスとコンディショナーは同じ」という意見もあります。

これは、名前に明確な定義がない為です。

傷んだ髪をケアする成分を配合リンスをそのまま「リンス」と呼ぶ場合と、「コンディショナー」と呼ぶ場合があります。

メーカーの中では定義は統一されているようですが、メーカー間では統一されていません。

トリートメントとは?

コンディショナーの次に出てきたのがトリートメントです。
トリートメントとは、正確にはヘアトリートメントの事を言い、「傷んだ髪の手入れ」という意味があります。

トリートメントは、髪の内部のコルテックスの損傷部(空洞個所)に入り込み、ケラチンやタンパク質を補給するは働きがあります。

[関連記事]トリートメントとは?意味は?効果は?リンス・コンディショナーの違い・使い方(頻度)は?

リンスとコンディショナーの違い

リンスとコンディショナーは髪の毛の表面は保護するものです。

その意味ではコンディショナーはリンスの一種と言えます。

但し、コンディショナーには傷んだ頭髪をケアする成分が配合されています。

もっとも、傷んだ頭髪をケアする成分が配合されたリンスもあり、決まった定義もありませんので、線引きは難しいです。

基本的には以下の認識でよろしいかと思います。

●リンス:髪の毛の表面は保護
●コンディショナー:髪の毛の表面は保護+傷んだ髪のケア

リンス・コンディショナーとトリートメントの違い

リンスとコンディショナー、トリートメントのなかで、「髪の毛の内部まで保護する」力を持っているのは、トリートメントだけです。

リンスとコンディショナーは髪の毛の表面は保護できるものの、内部にまで浸透することはできません。

故にトリートメントは、リンス・コンディショナーに比べて一般的に値段が高いのが相場です。

●リンス:髪の毛の表面は保護
●コンディショナー:髪の毛の表面は保護+傷んだ髪のケア
●トリートメント:髪の毛の内部を保護

リンス・コンディショナー・トリートメントを使う順番

以上から、リンス・コンディショナー・トリートメントを使う順番は以下になります。

シャンプー⇒トリートメント⇒リンス(又はコンディショナー)

但し、リンス・コンディショナー・トリートメントに明確な定義はありません。

コンディショナー機能を備えたトリートメントもあります。
商品を購入する際には、説明書きをよく読む必要があります。

尚、リンス機能を備えたリンスインシャンプーがあります。
この場合、トリートメントとの併用は無理です。

リンスインシャンプーは1本でシャンプーとリンスの2つの役割を持つシャンプーですので時短向きです。

傷んだ髪をケアするのには向いていませんので、そういった方におすすめできません。

リンス・コンディショナーとトリートメントの使い方

リンスとコンディショナーの使い方は同じです。
トリートメントはリンス・コンディショナーの若干使い方や頻度が異なります。

リンス・コンディショナーの使い方

1.リンス又はコンディショナーを適量手に取り、手の平に満遍なく伸ばす。
2.リンス又はコンディショナーを髪に優しく揉み込むようにつける。
※頭皮にリンス又はコンディショナーが付かないように注意!
3.髪にリンス又はコンディショナーをつけたら、ベタつきが無くなるまでしっかりと洗い流す。
※リンス又はコンディショナーを洗い流す時は、全て洗い流す必要はありません。

リンス又はコンディショナーの使い方で注意すべきポイントは以下の2点です。

コンディショナーは頭皮に付けない。
髪にコンディショナーをつけたらすぐに洗い流す。
[関連記事]コンディショナーとは?リンス・トリートメントの違い・使い方は?

トリートメントの使い方

トリートメントは、リンス・コンディショナーと違い、髪の内部に浸透させなくては意味がありません。

リンス・コンディショナーでは、髪に塗布後、すぐ洗い流しますが、トリートメントの場合、時間を置きます。

時間に余裕があったり、より1本1本に成分が行き渡ることを望むのならば、3分程度置いておくと良いです。

また、トリートメントに含まれる浸透成分は温度が高い方がより浸透するので、蒸しタオルなどで覆ったりすると効果的です。

但し、洗い流さないトリートメントがあります。

洗い流さないトリートメントの使い方

洗い流さないトリートメントも、通常の「洗い流すトリートメント」も「トリートメント」という名前が入っています。

しかし、内容は全く違います。

洗い流すトリートメントは髪の内側を、洗い流さないトリートメントは髪の外側を保護するものです。

「洗い流さないトリートメント」はいわゆるコンディショナーと同じ働きをすると考えればよいのではないでしょうか?

但し、流す手間が省けます。

洗い流すトリートメントにはコンディショナー機能を兼ねたものも多いので、「洗い流さないトリートメント」はあくまでも補助的なものです。

「トリートメントをしているが、髪の痛みが改善しない」といった時に使ってみると良いかもしれません。

メーカーも商品の差別化を図る為に、色々と種類を出してきますね。

使う頻度

リンスやコンディショナーはシャンプーで洗髪につき1回です。

リンスやコンディショナーを使用している場合、トリートメントは毎日使わなくても良いとされています。

通常は、2日に1回とか1週間に1回でも十分です。

しかし、髪の痛みが激しい場合は、毎日もありです。

また、パーマあるいはカラーリングをした時には、トリートメントをしましょう。